どのジャンルにも属さない異端のモデルたち
バイクとひとくちに言っても、そのジャンルは様々で、とくに最近は新ジャンルの登場によって、さらに細分化が進んでいる。オーソドックスなものだと「ネイキッド」に「ネオレトロ」、「オフロード」や「クルーザー」、さらに「スーパースポーツ」や「スポーツツアラー」などが挙げられる。そこに近年では、スーパースポーツのカウルを取り払ったようなスタイルを持つ「ストリートファイター」、レトロとモダンをミックスした「スポーツヘリテイジ」、オンロードもオフロードも得意とする「アドベンチャーツアラー」、さらにレトロなオフローダーを現代的なパッケージでまとめた「スクランブラー」などが人気を集めている。
ここまでジャンルがたくさんあれば、すべてのモデルはどれかのジャンルに当てはまると思うだろう。しかし、実際にはどのジャンルにも属さない、もしくは属したとしても定番ポイントを絶妙にハズした異端モデルが、意外と数多く存在する。それがここに紹介するモデルである。
先日登場したX-ADVはスクーターながらもアドベンチャーツアラー的な要素を数多く持ち合わせているし、NM4-01やバルカンSはトラディショナルな定番クルーザーとは一線を画す独自のスタイリングが人気だ。
現行モデルだけでも、これだけ個性的なモデルがあるのだ。新車を考えている人も今一度、ラインナップを見直してみるのも面白いだろう。