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世界最速が宿命!カワサキのフラッグシップ
カワサキ ZZR1400
カワサキ ZZR1400
SPECIFICATION KAWASAKI ZZR1400
エンジン形式4ストローク並列4気筒
総排気量1,352cc
ボア×ストローク84.0mm×61.0mm
最大出力149.5kw(203ps)/9,500rpm
最大トルク154Nm(15.4kgf・m)/7,500rpm
冷却方式水冷
ミッション6速
全長×全幅×全高2,170mm×760mm×1,170mm
ホイールベース1,460mm
シート高800mm
装備重量257kg
タンク容量22L
タイヤサイズF:120/70ZR17 R:190/50ZR17
新車価格149万1000円(ブライト参考小売価格)
※上記仕様は仕向地によって異なる。

超高速域でのハンドリングも意識した車体作り

 2006年に登場するやいなや、世界中の話題をさらったZZR1400。カワサキのZZRといえば、常に世界最速が求められる車両だけに、どの歴代車両を見てもその作り込みは当時の先端技術が詰め込まれている。

 ZZR1100時代ではツインスパーフレームを採用していたが、上の写真の通り、ZZR1400ではフレームにモノコック形状を採用している。これは、かつてのZX-12Rで実用化したフレームで、一般的なツインスパーフレームと比較すると、設計の段階で車体左右方向での自由度が高いことも特徴のひとつだ。

 車両開発では、車体とエンジンの両方を同時に開発していくが、このモノコックフレームの採用がエンジンの特性や、ハンドリングにまで影響を及ぼしているのは明白だ。ZZRは超高速域での安定性はもちろん、街中やワインディングでもニュートラルなハンドリングも実現させているが、そういった特徴もこのフレームによるところが大きいともいえる。ZZRシリーズは実はそのハンドリングの良さにも定評のあった車両である。そういった意味では、現行型でもかつてのZZRシリーズが持っていたハンドリングの良さが引き継がれているといえるだろう。

 この手の車両では圧倒的な力を持つエンジンばかりに目が行ってしまうが、エンジンのポテンシャルを引き出すためにはしっかりとした車体がなくては話にならない。ZZRは車両トータルで優れたバランスを備えたバイクなのだ。

エンジン 2輪バランサー

特徴的なモノコックフレームに搭載されるエンジンは、車体剛性を確保するストレスメンバーとしての役割も持つ。右の2軸バランサーで余計な振動を抑えているのも、そういったエンジンのマウント方法を考慮した結果でもあるといえる。

クランクシャフトには2軸バランサーを備えているZZR1400。ひとたびスロットルを捻れば暴力的なパワーを搾り出す事もできるが、扱いやすさも兼ね備える。まさに世界最速マシンを作り続けた技術の蓄積といえるものだ。

70年代から続く世界最速の宿命とその歴史

 カワサキの直4大排気量モデルには、常に世界最速が求められてきた。Z1こと900スーパーフォアにはじまり、80年代のGPZ900R、ZX-10と、どの時代のフラッグシップも世界中のライダーたちを熱狂させてきたモデルばかり。

 特に80年代に水冷エンジンを搭載するようになってからは、その進化の度合いに拍車がかかったといえる。強力なライバル車がいる時代もあれば、カワサキだけがそういった車両を作り続けた時代もあったが、常に最強・最速を目指して進化を続けるカワサキのフラッグシップ車は、毎回アッと驚くポテンシャルを引っさげて登場してくる。いつからかバイクファンの多くがそれを望み、カワサキもその期待を裏切ることはない。カワサキがバイクを作り続ける限り、そのワクワク感がなくなることはないだろう。世界最速の宿命を背負うカワサキのプロダクツに今後も期待したい!

カワサキ歴代水冷フラッグシップ

カワサキ GPZ900R
 GPZ900R

まだまだ人気!平均相場 55.4万円

かつての世界最速マシンだが、そのスタイルの良さで、今も人気のニンジャ。00年以降のモデルとなると価格はなかなか高め。

カワサキ ZZR1100C
 ZZR1100C

今が底値か?平均相場 27.5万円

登場から約20年が経過したZZR1100。巷では『C型』と呼ばれるモデル。価格は安いが、それなりの覚悟も必要……か?

カワサキ ZZR1100D
 ZZR1100D

お買い得車多し?平均相場 47.9万円

一時期では爆発的なブームとなったD型。今でも数多くの車両が現存するが、できれば90年代前半モデルよりも高年式モデルを狙いたい。

カワサキ ZZR1200
 ZZR1200

人気はあまりないかも…平均相場 66.8万円

1100cc時代からすると、デザイン的にもツアラー志向が高まった1200。市場での人気がイマイチなため、タマ数は少ない。価格もソコソコである。

カワサキ ZX-12R
 ZX-12R

一部で人気!!平均相場 68.7万円

ZZRとは違って、スーパースポーツ的な側面を強調したZXシリーズのフラッグシップ。エンジンのポテンシャルは今でも一級品だ!

現行モデルは高値安定傾向にあるぞ!

カワサキ ZZR1400
 ZZR1400

平均相場 118.9万円

新車も多く、相場としては高値で推移している。ただ、根気よく探せば70万円台後半のプライスを掲げる車両もゲットできる!

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