ガソリンバイクとの違いは?電動バイク・スクーターの特徴と代表的車種
電動バイクをご存じでしょうか。日本での普及率は低く公道で見かける機会は少ないため、深い知識を持っている方は少ないかと思います。そこで、今回はガソリンエンジンのバイクと異なる特徴を持つ電動バイクやスクーターについて解説します。バイク知識を深めたい方、必見です。
電動バイク・スクーターとは
電動バイクと聞くと、電気モーターを駆使して走るハイブリッドカー等を連想する方は多いのではないでしょうか。しかし、ハイブリッドカー等の高性能マシンに比べて、電動バイクは「走行用モーター」「モーター制御用コントローラー」「バッテリー」からなるシンプルなシステムが特徴です。
さらに、それらが主体となって駆動する電動バイクは、ガソリンエンジンのバイクのように複雑なエンジンを搭載していないため、ガソリンエンジンのバイクに比べると比較的気軽に乗れるという長所があります。
基本的な性能で比較してみても、一般的なガソリンエンジンのバイクより燃費性能や静粛性に優れ、環境への悪影響も少ないことから、海を挟んで隣国である中国では非常に高い普及率を誇っています。保有台数、販売台数共に世界の8割強を占めます。
ただし、一度の充電で走行出来る距離は燃料を満タンにしたガソリンエンジンのバイクより短く、上り坂等で出力不足を感じてしまう場面もあります。

電動バイクの免許区分
公道を走行する以上、電動バイクも通常のガソリンエンジンのバイクと同じように免許が必要ですし、税金の支払いや保険への加入も要求されます。
ガソリンエンジンのバイクではエンジンの排気量で免許の区分がされていましたが、電動バイクの場合はモーターが発生させる出力(kw)の大きさで区分されます。
モーター出力0.6kw未満:原付一種(〜50cc)
モーター出力0.6〜1.0kw:原付二種(51〜125cc)
モーター出力1.0kw超:軽二輪(126cc〜)
活躍出来る走行シーン
航続距離や出力がややガソリンエンジンのバイクに劣ってしまう点はデメリットと言えるかもしれませんが、それらをカバー出来る魅力を兼ね備えているのも事実です。たとえば、燃費性能に優れた電動バイクは長年乗り続けることでランニングコストをカットし、よほどの故障やトラブルが起きない限り、ガソリンエンジンのバイクほどの点検や整備は必要ないと言えます。
また、原油価格高騰の影響も受けないため日常的なストレスが半減されるかもしれません。唯一、劣化が考えられるバッテリーの定期的な点検・交換が必要ですが、ガソリンエンジンのバイクほどの手間やコストではありません。
通勤通学はもちろん、買い物や少しの遠出でも活躍出来る電動バイクの代表的な車種やモデルを紹介します。
電動バイクの補助金制度とは
電動バイクを2019年(平成31年)3月4日までに購入すると、「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」が国から受けられます。補助金制度を受けるには、以下の条件を満たしておく必要があります。
申請要件
必要書類(個人申込)
・購入者(クレジット払いなど)と申請者が違う場合は、申請者が契約者となる任意自動車保険契約書のコピー等
・下取 車がある場合は、下取入庫証明書※
「※マーク」は一般社団法人次世代自動車振興センターホームページに所定書類の書式があるのでダウンロードする
注意点
また、上記以外でも各都道府県や市区町村の自治体から、補助金が支給される制度があり、併用も可能なので調べてみましょう。最大で十数万円の補助金を受けられる可能性があります。
おすすめの電動バイク・スクーター5選
ヤマハ パッソル
余計な荷重を削ったスリムな車体が特徴的な電動バイクです。オプションアクセサリーを購入するとフロントバスケットやリアキャリアを搭載出来ます。
スズキ e-let's
ガソリンバイクの見た目はそのままに、バッテリーの取り外しや予備バッテリーの搭載が出来る実用的かつ安心の電動バイクです。取り外したバッテリーは屋内充電を可能にしています。
ヤマハ ec-03
シンプルなデザインで静粛性・振動の少ない走行感に優れた電動バイクです。都市部や住宅街等、スマートな走りが必要とされるシーンで活躍出来そうです。
ヤマハ E-Vino
レトロでポップなデザインが特徴の電動スクーター。見やすい液晶パネルつきで、約3時間で満充電(約29km)になるので、街乗りや近場の通勤・通学など、あらゆるシーンで気軽に活用することができるでしょう。
BMW C EVOLUTION
1回の充電で160kmの走行を可能にした、高性能電動バイクです。加速性能もよく、ある程度排気量の大きさや見た目にこだわりたいユーザーは検討する価値があるでしょう。
参照URL
電動バイク購入補助金(静岡県):
クール・ネット東京:
YAMAHA:
SUZUKI:
BMW:
まとめ
オートバイの普及が盛んな中国市場でも一際高い人気を誇る電動バイクは、環境への負荷軽減に貢献しながら日々のコスト削減にも向いています。バイク購入を検討している方は、この記事を参考に電動スクーターを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
本記事は、2016年12月9日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。