峠道で威力発揮!ハイグリップタイヤを知ろう
“ハイグリップタイヤ“というタイヤをご存知でしょうか?実は、「1度体験すると戻れない」と言われている程走行性の良いタイヤです。
しかし、そんなハイグリップタイヤにもデメリットはあり、注意していないと事故に繋がることもあります。本記事では、ハイグリップタイヤの特徴やメリット・デメリット、ノーマルタイヤとの比較をご紹介します。
ハイグリップタイヤの特徴とは?
そもそもハイグリップタイヤとは、サーキットでの使用を目的に作られたタイヤのことです。サーキットがメインではありますが、公道でも使用可能なので走行性能の良さを求めるライダー達に人気のタイヤです。
そんなハイグリップタイヤの最大の特徴は、グリップ力の高さです。トレッド面のコンパウンドが柔らかく作られており、地面との密着度が高くなっているのが特徴です。とにかく強いグリップ力があるので、峠道などの走行にもおすすめです。地面を掴むように走るので、バイクの車体コントロール性が上がると言われています。
ハイグリップタイヤのメリット

グリップ力の高さ
地面との密着度が高いため、車体の操作性が上がります。特に威力を発揮するのはコーナリングの際です。タイヤがしっかり地面を掴んでいるので、通常のタイヤよりも速くカーブを曲がることができます。
ブレーキをかけた際の制動距離の短さ
グリップ力が強いということは、地面との抵抗が大きいということです。ブレーキをかけた時に、通常のタイヤよりも短い距離で止まることができます。
デザイン性
トレッドパターンが独特なのも、ハイグリップタイヤの魅力です。通常のタイヤと見た目でも差別化ができます。
ハイグリップタイヤのデメリット
温度や天候に左右される
温度の低い日や雨の日は、通常のタイヤよりもグリップ力が低下してしまいます。いつもの走行性能の良さを引き出すためにはタイヤの温度を上げる必要があるので、少し手間に思えることもあるでしょう。
寿命が短い
コンパウンドが柔らかいので、摩耗するのも早いです。つまり、それだけ寿命が短く交換頻度も高いです。
価格が高い
通常のタイヤよりも価格が高めに設定されていることが多いです。交換頻度が高いので、タイヤのコストが負担になってしまうこともあります。
ホイールを傷つける可能性も
ハイグリップタイヤは扁平率が低いものが多いので、ちょっとした石などで簡単にホイールに傷がついてしまう可能性があります。
ハイグリップタイヤとノーマルタイヤを比較!
ハイグリップタイヤとノーマルタイヤの違いは、そのグリップ力の高さにあります。しかし温度によって走行性能が変動するなど、初心者が乗りこなすには少し難しい部分もあります。そのため、初心者にとって走りやすいのはノーマルタイヤの方だと言えるでしょう。
「バイクに乗り慣れている」「1歩先の走りが良いバイクに乗りたい」といった中級者や上級者の方々は、ハイグリップタイヤを使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
ハイグリップタイヤは、通常タイヤでは体験できないようなグリップ力の高さと、走行性能の良さが魅力です。ただしメリットだけでなくデメリットもあるので、これからハイグリップタイヤを導入しようと考えている方は今回ご紹介した内容を踏まえて考えてみてください。
本記事は、2019年5月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。