ファミリーバイク特約で任意保険はどれだけお得になるのか?
徒歩では辛くても自動車に乗るほどでもない……そんな距離の通勤通学に便利なバイクが原付や小型バイクです。自動車に比べると月々の保険料も維持費も安く済む、便利な移動手段です。しかし、実は原付や小型バイクの保険料が今よりもっと安くなる可能性のあるファミリーバイク特約という保険をご存知ですか?
バイクに乗るなら知っておきたい、ファミリーバイク特約とは?
ファミリーバイク特約とは、自動車の任意保険に加入している家族と合わせて申し込むことで、バイクの任意保険料金を安く済ませられる任意保険の一種です。ファミリーバイク特約は厳しい加入条件も無く、比較的容易に加入出来る任意保険です。そして保険料金を大きく割引出来る可能性もあります。通常、バイクの任意保険では等級制度や年齢条件によって保険加入時のスタート金額に大きな割引が入ることはありません。
しかしファミリーバイク特約ではライダーの年齢に関わらず、比較的安い料金で加入出来ます。この特約に加入する際、ライダーに求められる条件としては、以下の2点です。
1.ライダーの家族に当たる誰かが自動車の任意保険に加入していること
2.該当のバイクが125cc以下であること
ファミリーバイク特約でお得になる任意保険

バイクの任意保険へ単独で加入する場合は、年間で数万円〜数十万円円近くの保険料金が掛かることも珍しくないのに対し、ファミリーバイク特約では保険料金をその半額、もしくは半額以下と、大幅に節約出来るケースもあります。低料金で加入出来ますが、補償範囲は通常の任意保険と大きく変わらず、対人・対物、自損事故などの主要事故は全て補償範囲となる点が大きなメリットです。
通常の任意保険との違い
低価格で充実した補償内容のファミリーバイク特約ですが、通常の任意保険とは異なるポイントがあります。たとえば加入条件にもあるように、家族が自動車の任意保険を解約した際はファミリーバイク特約も解除されてしまうので注意しましょう。また、通常の任意保険では長期加入で等級による割引が発生するのに対し、ファミリーバイク特約ではその割引が無いため、10年以上の長期加入などにはあまり向いていません。また、補償内容に搭乗者傷害保険や車両保険が含まれない点を理解しましょう。
補償される事故 | 補償範囲 | 補償内容 | 支払い内容 | |
---|---|---|---|---|
自損事故タイプ | 単独事故のみ | 搭乗者(運転手含) | ・死亡 ・けがの通院/介護/入院費 ・後遺障害 |
事故内容によって一定金額が自動で付帯 |
人身傷害補償タイプ | 車両に関する事故全般(※プランにより変わる) | 搭乗者(運転手含) その他の事故は被保険者と家族 |
・死亡 ・けがの通院/介護/入院費 ・後遺障害 ・賠償金 |
事故内容や保険プランによって補償金額が決まる |
自損事故タイプと人身傷害補償タイプの違い
ファミリーバイク特約にある、自損事故タイプと人身傷害補償タイプには以下のような違いがあります。
自損事故タイプ
人身傷害補償タイプ(人身タイプ)
自損事故タイプに比べ、人身傷害補償タイプは補償される事故の種類や範囲が広いです。自損事故は死亡やけがなどだけが対象となりますが、人身傷害補償タイプは賠償金の補償についても、カバーしている場合が多いでしょう。また、人身傷害補償タイプは補償金額や限度額が高く設定されています。補償内容に幅がある人身傷害補償タイプは、支払われる補償金額や範囲が選べ、自分に合ったプランを選択することができます。補償範囲や金額が大きいほど、保険金額も大きくなるので、最低限必要なプランを選ぶようにしましょう。もし、2種類の保険に加入していた場合、人身傷害補償タイプは自損事故タイプの補償内容をカバーしているため、人身事故補償タイプの保険が適用されることになります。
次に、2つの保険の共通点についてみていきましょう。
自賠責保険や対人賠償保険の場合、自分が事故に遭っても補償をしてくれることはありません。万が一のことを考えると、人身傷害補償がないタイプは、金銭面で大きな負担がかかるリスクがあります。一方、自損事故タイプと人身傷害補償タイプでは、車など物の損害については補償されないことを覚えておきましょう。車や物の損害分は、「車両保険」や「対物保険」に入っていることで補償されます。
まとめ
少しでも保険料を安く済ませたいと考えているのなら、ファミリーバイク特約は満足出来る制度ではないでしょうか。加入条件を満たしているライダーの皆さん、この機会にお得なファミリーバイク特約を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事は、2016年4月25日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。