HONDAのHONKIの投稿検索結果合計:1枚
「HONDAのHONKI」の投稿は1枚あります。
HONDAのHONKI、cbr1100xx、superblackbird、俺RIDE、東◯海平 などのタグがよくつけられています。投稿されたツーリングスポット情報・カスタム事例などHONDAのHONKIに関する投稿をチェックして参考にしよう!
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HONDAのHONKIの投稿一覧
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2021年04月10日
49グー!
時速150キロ越えで走っていく。
ミラーを一瞥。
遥か後方、小さくヘッドライトの光りが見えたような気がした。
「ン!」
さらにスロットルを開ける!
途端に絶叫するエンジン!
タコメーターの針が躍り、一瞬で速度が200キロへと達する!
ミラーを再び見る。
「………」
もうそこには何も映っちゃいなかった。
俺は中指を立てた。
昔から偉そうにしてる奴ってのが嫌いだった。
やれ、あーだこーだと持論を声高らかに唱えては、気に入らない人や物をこき下ろす。
そういった輩がもう虫酸が走るほどに大嫌いだった。
だから。
「え? それどう意味ですか?」
「いや、それ違うでしょう?」
「ん? 何か言ってること変わってませんか?」
見つけ次第、そいつの矛盾や、お高く留った持論ってヤツを完膚無きまでに叩き壊してやった。
そして俺はバイクが好きだった
──だけど。
最近のバイクは~
「4気筒が~」「 2気筒なんて~」
「俺の若い頃はな~」「昨今の若いライダーは~」
悲しいかな。
俺の好きなバイクこそ、そういう輩が多かった。
反吐が出た。
バイク万歳と叫びながらも、その実はカビの生えたような考えを押し付けて。
激変する時代に必死に生き残ろうとするバイクメーカーや、バイクに乗ろうとする新米ライダーの足を引っ張っているのだ。
一言、老害である。
──だから。
「あの」
そんな老害(やつら)を見つける度に。
「へぇ~。そうなんですね」
おだてて、煽って。
「じゃあ、そのご自慢のバイク見せてくださいよ」「え?逃げるんですか? っハ!しょうもな!」
おちょくって。
勝負をした。
G◯Zだけを◯者と呼ぶ会
空冷4発愛◯会
◯会、北◯団、◯◯塾
色んなチームやライダーを叩き落としてやった。
口先だけの わけ知り顔どもを叩き落とすのは痛快だった。
そして、そんな通り魔のような事を続けていたら──
「ん!? ブラックバード!?」
「撃墜王だ!」
「黒い凶星!逃げろ! 殺されるぞ!」
ブラックバード、撃墜王、黒い凶星。
そんなあだ名を付けられるようになった。
おかしいな。
ただ、俺は気に入らないヤツを黙らせてるだけなのに……
「おい! オッサン!」
ふと、夜明けのSAで声をかけられる。
「あんた、ブラックバードだろ!? 俺と勝負しろよ」
声を荒げ、若いライダーが俺に勝負を吹っ掛ける。
「……そういうンじゃないんだ」
消えろ。っと手でライダーを追いやる。
「はぁ!? テメェ舐めてんのか!」
ライダーが俺のジャケットの襟を掴む!
「………」
参ったな。
「もうお前さんの勝ちで良いから」
「ふざけんな!逃げんじゃねぇよ!」
「もう今日だけで3人墜としてんだ、察しろクソガキ」
俺は愛車のCBR1100XXスーパーブラックバードへ、アゴをしゃくる。
ブラバのシートには都合3枚のチームステッカーが貼られていた。
「上等だよ! お前墜せばソックリそのまま俺のモンじゃねぇか!」
「………」
「……ンだよ」
俺の無言の眼差しにライダーが怯む。
「お前、愛車は?」
「あん? お前と同じ前期型のブラックバードだよ」
「チームは?」
「入ってねぇよ、群れるのは嫌いだ」
「お前、なんでバイクで勝負してんだ?」
俺はライダーに質問を続ける。
「そりゃ、あれだよ。口だけの奴らを黙らせるためだよ!いつまでも老害どもにデカイ顔されてて堪るかよ」
「……老害か」
「あん? だってそうだろ。お前だって──」
「……分かった」
俺の言葉にライダーが目を光らせる。
「でも。今からはダメだ」
途端にライダーがいきり立つ!
俺は自分のジャケットのワッペンを剥がしライダーに渡す。
ワッペンには日本を咥えた鷹の絵が描かれていた。
「あ、えっと、あのこれは」
状況が理解出来ないのか、ライダーが しどろもどろに口ごもる
「夜までお前に預けるから、それを人質に12時間後に またココに来てくれや」
「……」
「な」
「……はい。──じゃねぇ!分かったよ。逃げんなよ!」
ライダーが何度か振り返りながら去っていく。
「いつの間にか俺が老害か」
なるほど、やってるこたぁ~
アイツらと同じ価値観の押し付けだもんなぁ
何とも皮肉なモンだ。
「スゥ~~………ハアァ~」
レッグバックからタバコを出して一服。
夜明けの空に煙を吐く。
愛車のブラックバードに朝日が差す。
──さてと。
立ち上がって愛車へと近付く。
「だからって墜されるわけにゃいかんよなァ」
マダマダな。
そして翌日。
SAに雄叫びが木霊する!
「準備良いかい? 坊や」
「おう来いや! オッサン」
2台のブラックバードが熱気に陽炎を揺らめかせる。
ヘルメットのシールドを共に閉じる。
ブリッピングしボルテージを上げていく……
「「行くぞ」」
激しいスキール音!
ロケットスタートで2匹の黒い大怪鳥が飛び出した!
#CBR1100XX #SuperBlackBird #俺RIDE #東◯海平 #HONDAのHONKI
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