完全妄想オンローダーの投稿検索結果合計:1枚
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完全妄想オンローダーの投稿一覧
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2020年06月20日
47グー!
(では~今日はこの辺で)
(良ければ高評価とチャンネル登録お願いします)
(ではでは~)
すっかり夜も更けた真夜中。
私は動画を視聴しパソコンを閉じる。
「まぁ、こんなもんかな。 ん?」
そして簡単な感想を述べ、傍らの振動するスマホを手に取る。
「ハ~イ、テツコだけど。どしたエリー?」
「コンバンハ!動画見たよ、めっちゃ面白かったよぉ~♪」
エリーがテンション高めに喋る。
「そう?良かったぁ」
「サイコーサイコー! また行こうね!じゃねSee you」
「うん。また行こうねSee you」
私は通話を切り、ベッドに横になる。
ンフフ♪ 思わずニヤける。
今回はどれくらい再生数いくかなぁ?
5000? 10000?
「おやすみなさい」
私は証明を消し目を閉じる。
明日の朝が楽しみだ。
「お~い! テツコちゃん、こっち手伝って~」
会社の上司が私を呼ぶ。
「はーい!今行きまーす」
私は手元の作業を中断し、上司の元へと急ぐ。
「テツコ~」
エリーが私を見つけ駆け寄ってくる。
「私も手伝うよ」
「Thank You~」
私はエリーと共に振り分けられた仕事をこなす。
エリー。外国人技能実習として会社に来た外国籍の女の子。そして私が指導員として一緒に仕事している会社の同僚。
「私達の動画、メチャ再生されてたよ~」
エリーがコロコロと笑いながら私に話しかける。
「そうなん? やったね!沢山お金入ってくるよ」
私もそれを聞いて顔がニヤける。
私とエリーは2人でモトブログをやっている。
お互いバイク好き、しかもオフロード! ましてやお互いにジェベルに乗っているといった感じにシンパシーを感じて意気投合。
2人で走って動画を撮り、そしてソレを私が編集してアップする。
「次はどこ行こうか?」
「うーん……どうしょっかな~」
与えられた資料をパソコンに入力していく。
「私、アドベンチャーしたい!」
エリーがそう言って目を輝かせる。
「アドベンチャー……オフロード……」
私は動画映えしそうなスポットを考えてみる。
「お~い。テツコちゃんエリーちゃん終わったかーい?」
上司がせっかちに私達に尋ねる。
「はい! もうすぐ終わりますよ」
とりあえず返事を飛ばす。
「休日行こうね」
「オーキードーキー! 楽しみにしときます」
私とエリーはクスクスと笑い仕事へと戻った。
「うわっ」
休憩時間に動画のコメント欄を見て私は声を上げる。
「? どしたのテツコ」
エリーが私のスマホを見てくる。
「Oh……」
そして困ったように声を上げた。
ザッコww(^q^)
卑しいモトブログですね
Motorcycle is poor
「………」「………」
アンチコメを前に2人とも顔が引きつる。
「テ、テツコ! fight!fight!」
エリーが励ますようにファイティングポーズを取る。
「……そだね。ファイトだね」
私もファイティングポーズを取った。
「エリー。コーヒー買いに行こうか」
私はスマホをポケットにしまい休憩室から出る。
そんな私にエリーがトコトコと付いてくる。
~♪~♪
っと、出たところで休憩終了のチャイムがなってしまった。
「残念、次の休憩時間ね」
私は肩をすくめて、小さく舌を出す。
「Oh……残念ですね」
エリーも肩をすくめて、ペロッと可愛く舌を出してくれた。
「うひゃ~! 恐い!ムリ!ムリ!」
私は激しく上下する視界に悲鳴を上げる!
「頑張れテツコ! もうちょい!もう少し!」
先行するエリーが派手に泥砂利を上げながら進んでいく。
私達は休日を使い地元の林道に来ていた。
最初はいつも通りの緩いツーリングだったのだが。
「? あれ?」
どこかで道を間違えたのか。
「Why? 電波入んないよ」
気が付けばジャングルのような酷道へと足を踏み入れていた。
「ハァ……ハァ……エリー……待って……待って……」
ぬかるんだ路面にタイヤを取られる。
「テツコ! 止まったらダメ!GO!GO!GO!」
2人汗だくになって何とか進んでいく。
しばらく走って。
「ちょっと休憩!」
道の傍らに座り込み、持ってきたポカリをラッパ飲みする。
「ーク!ーク!ップハァ!」
横で同じようにポカリをラッパ飲みするエリーを見る。
流石は外国人! その姿すらも様になっていた。
「大丈夫?」
「うん平気。テツコは?」
「私も何とか……あ」
私は目の前に広がる景色に思わず声を漏らす。
「どしたのテツコ……」
連れて景色を見たエリーも言葉を失う。
曇っていた空が晴れて、眼下に光輝く海が広がっていた。
「綺麗………」「ーーBeautiful」
私は思い出したように手元のゴープロで風景を撮影する。
青々とした木々とキラキラと輝く海。
しっかりと目とカメラに写す。そして。
「お!?」
私はゴープロの録画をスマホで確認し声を上げる。
「電波復活してる! ええと、この後はーー」
スマホで道を確認する。
良かった、このまま進んで行けば何とか県道に繋がるようだ。
「行けそう?」
エリーが心配そうに私を見る。
「OKみたい。 じゃ次は私は先導するね」
私はスマホとゴープロをハンドルにセットする。
「Here we go!」
そしてバイクに跨がり出発ーー
カシュン!
思いっきりエンストした。
たまらずバランスを崩す。
「△△△△ッ!」
エリーが思わず母国語を叫び私に駆け寄る!
ガチャン!
私は立ちゴケした。
「痛っ~!エリーヘルプミー~」
足がジェベルの下敷きになってしまった。
エリーに覆い被さるジェベルを起こしてもらう。
「大丈夫?」
エリーが心配そうに私の足を優しく撫でる。
「ん、、、ちょっとヤバいかも」
足がジンジンと痛み、思わず顔をしかめる。
そんな私を見てエリーがオロオロと周りを見渡す。
「ーーあの」
ふと聞きなれない声がした。
私もエリーも声の方を見る。
「大丈夫ですか?」
オレンジ水玉のアパレルに身を包んだオフスタイルの女の子が立っていた。
「いやぁ助かったよ。ありがとね」
私は女の子に深々と頭を下げる。
「こちらこそお役に立てて光栄です。いえいえ! オフロードは助け合いですよ」
女の子、カシマさんがオーバーにリアクションして私に笑いかける。
カシマさん。たまたま通り掛かって親切に手を貸してくれた女性オフライダー。
あの後、私達はカシマさんに手助けされて何とか県道まで出ることが出来た。
私がエリーのジェベルにタンデムし、そしてカシマさんが私のジェベルに乗って、三人でーー
「わぁ!わぁ! コケるコケる!」「ちょっと待って!エリー!キャーッ!」「ええ! ジェベルシート高ッ! わっちょ!ひゃ~ッ!」
ワチャワチャしながら何とかここまでたどり着くことが出来た。
「ホントありがとうね」
「いえいえ。では私はこれで」
カシマさんがペコリと頭を下げ、踵を返して歩いていく。
「今度は一緒に走ろうね!」
私は手を大きく振って叫ぶ。
「~♪」
カシマさんも手を大きく振り返してくれた。
「……さて、私達も」ーーぅふ!
エリーが中腰になり私にくっつく。
「ーー!ーー!」
そしてグリグリと体を押し付けてきた。
「え? え? なに?」ってか足痛いんーー
ああ、そっか。
「I can never thank you enough」
私はそう言ってポンポンとエリーの頭を撫でる。
「Thank you.Any time」
エリーはニカッと笑った。
そして2人で近くのバス停のベンチに座り、泥だらけになった2台のジェベルを眺める。
「ねえエリー、あのアンチコメなんだけどさ」
独り言のようにエリーに語りかける。
「私どうでもよくなっちゃった」
「きぐぅ~、私も」
「誰に何を言われたって関係ない、まして赤の他人の言葉なんて。エリーと(誰かと)楽しく走って笑う、それだけで十分だね」
ピェ~。どこからか同意するように草笛が聞こえた。
「さて、今回の動画は傑作になるよ~」
私はやる気を示すように腕を回す。
「期待してますよぉ」
エリーがマネーと親指と人差し指で輪っかを作る。
「コラ! この銭ゲバ!」
「HAHAHA~!」
2人で笑いあってゆっくりと帰り支度を始める。
ーーっと忘れてた。
「では~今日はこの辺で」
「良ければ高評価とチャンネル登録お願いします」
「ではでは~」ヾ( ・∀・)ノ
#DJEBEL250 #海刊オートバイ #俺RIDE #私RIDE #東○海平 #完全妄想オンローダー
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