マリン後輩さんが投稿したバイクライフ

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    「ンフッ!! ンフッ!!」
    ずるずると滑る地面。
    鼻息を荒げ、全身の筋肉を総動員しカタナを操っていく。
    「あーぁ!やっぱ来ンじゃなかったぜ!」
    自分の無謀に後悔。
    しかし、嘆いていてもしょうがない、気合いと根性でバババババッて登っていく。
    悪戦苦闘すること30分。

    「っしゃ! 着いた!」
    ようやく山頂に到達した。
    尻が汚れるのも構わず地面にドカッと座る。
    自前のコーヒーセットを広げてブレイクタイム。
    「……ふぅ」
    疲れた体にコーヒーが美味い。
    ちと気圧でぬるい気がせんでもないが、それも愛嬌。
    地面から愛車を見上げる。
    「良いねぇ~」
    後光を背負いスクランブラーカタナが威風堂々としていた。

    なんつーか、世間ってヤツに付いていけなくなった。
    変わっていく時代、変わっていく生活、そんな周りのアレコレに合わせていくのに疲れたんだ。
    イレブンカタナに乗り始めて幾星霜。
    最初は憧れから乗り始めた、それから一通りカスタムを重ねて、良い感じにフルカスタムなカタナとなった。

    ツーリングにも行った。
    ミーティングにも行った。
    スピードだって良い感じに出て、速く走れるようになった。

    そんな時に。
    とあるカタナミーティングに行った際に、俺のバイクライフを激変させる出来事が起こった。
    「あれ? 俺のカタナどこだったっけ?」
    ずらりと並んだカタナ、それに埋もれて自分の愛車が分からなくなったのだ。
    仕方ないと言えば仕方ない。
    だってカスタムしてるとは言え、全てカタナなのだ。
    自分はマイノリティーだと思っていた、しかし実際には狭いコミュニティでマジョリティーと化していたことを思い知らされた。
    トンカチで頭をカチ割られるような衝撃だった。

    まずはカタナを純正に戻した。
    どノマールのカタナを眺めて考える。
    俺のやりたいことは?
    俺はコイツで何をしたかった?
    カタナってのは──

    何だ?

    「──そうだ」
    頭の中にビビッとイナズマが走る!
    俺の中に芯が通る!
    頭に浮かんだヤツを紙に起こす!
    うまく書けずに、書いては消して書いては消して、何度も繰り返すもんだから紙がクシャクシャになる。
    ……でも。
    「出来た」
    俺は黒ずんだ手で顔を拭い、笑う。
    銀の車体、差し色の赤、ドコだって走れそうなタイヤ、そして。
    ターミネーターな俺。
    追い求めいた俺の究極がそこにはあった。

    ところ変わって夜の港。
    俺の究極のカタナ、そして究極の俺。揺れる水面、2人のシルエットが映る
    「良いじゃん!」
    心からそう思った。


    新型のカタナを買った。
    理由という理由は……無い。
    あえて言うなら、コイツに乗りたかったからであろうか?
    「…………」
    カタナに跨がり、暮れる夕日をボンヤリと眺める。
    「──帰るか」
    ミラーに掛けていたメットを被りカタナを起こす。
    ドドォンッ!!!
    SS譲りの元気なエンジンが雄叫びを上げる!
    オレは夕日に向かっては走り出した。

    昔から自分に自信ってヤツが持てなかった。
    何でもそつなくこなせたが、全て無難な結果。
    何でも出来た、でもオレにしか出来ないっていうモノは無かった。
    スペシャルではなくオーディナリー。
    何て言うのかな~
    それに気づいた時、こう、、、
    何かがさ、ポキって折れたんだよ。

    そんな時に。
    「あっ」
    街中で信号待ちをするライダー。
    その姿とバイクに釘付けになった。
    銀色の車体、エッジの効いたフォルム、ストファイならではの獰猛なスタイル。
    「──コイツなら」
    オレも 成れる かもしれないと思ったんだ。

    夜の港。
    三脚を立てて、オレとカタナを撮影する。
    今宵、この瞬間この世界で主人公はオレだ!
    酔う。酔いしれる。
    あぁ~最高だあぁ。

    そんな時に。
    「う!」
    突如差し込む閃光!
    目映い光がオレとカタナを射す!
    クソ、誰だよ。こんな時に、、、、
    目を細め、精一杯に光の方を睨み付ける。

    「あ、ごめん」
    スクランブラーなイレブンカタナとライダーが居た。
    「ああ、いえ。こちらこそ……」
    お互いにペコっと会釈。
    ついでどちらともなく、愛想笑いを浮かべた。

    「へぇ~! コイツぁスゴいや」
    スクランブラーカタナに跨がりオレは感嘆をもらす。
    やベェな、こいつはとんでもないぜ。
    「いやいや。君のカタナも良いじゃないの♪ 新型カタナってどう~」
    スクランブラーカタナのライダーが、オレのカタナに跨がりニコニコ。
    「あぁ、新型カタナはですね~」
    オレは現在、スクランブラーカタナのライダーさんの営むバーに来ていた。
    (バーニング・ラム)
    おしゃれで良い店ではないか!
    マンゴージュースを飲みながら、カタナトークに花を咲かす。
    そうだよ。こういうのだよ。
    年も世代も飛び越えて、語り合う。
    オレは(俺達は)こういうのを待っていたんだよ!!!

    「おお! マスター、ノリノリやん」
    常連であろうか? 小太り角刈りのおじさんがオレ達を眩しそうに眺める。
    「そうなんよ」「そうなんすよ」
    オレ達の言葉がハモる。
    思わず互いを見る。
    「「ダハハハハ!」」
    爆笑。
    「仲良いのぉ~。あ、そうだ、写真撮っちゃるわ」
    おじさんがスマホを構える。
    「ハイ、行くよ~お二人さん!」

    「ハイ、カッタ~ナっ!」
    カシャッ!

    カタナ万歳!!!!


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