ハッシュタグ カタナがゲシュタルト崩壊のカスタム・ツーリング情報1件

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    「カタナがゲシュタルト崩壊」の投稿は1枚あります。
    KATANAgsx1100sカタナカタナがゲシュタルト崩壊俺RIDE などのタグがよくつけられています。投稿されたツーリングスポット情報・カスタム事例などカタナがゲシュタルト崩壊に関する投稿をチェックして参考にしよう!

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    カタナがゲシュタルト崩壊の投稿一覧

    • 1
    • マリン後輩さんが投稿したバイクライフ

      2021年04月12日

      75グー!

      「ンフッ!! ンフッ!!」
      ずるずると滑る地面。
      鼻息を荒げ、全身の筋肉を総動員しカタナを操っていく。
      「あーぁ!やっぱ来ンじゃなかったぜ!」
      自分の無謀に後悔。
      しかし、嘆いていてもしょうがない、気合いと根性でバババババッて登っていく。
      悪戦苦闘すること30分。

      「っしゃ! 着いた!」
      ようやく山頂に到達した。
      尻が汚れるのも構わず地面にドカッと座る。
      自前のコーヒーセットを広げてブレイクタイム。
      「……ふぅ」
      疲れた体にコーヒーが美味い。
      ちと気圧でぬるい気がせんでもないが、それも愛嬌。
      地面から愛車を見上げる。
      「良いねぇ~」
      後光を背負いスクランブラーカタナが威風堂々としていた。

      なんつーか、世間ってヤツに付いていけなくなった。
      変わっていく時代、変わっていく生活、そんな周りのアレコレに合わせていくのに疲れたんだ。
      イレブンカタナに乗り始めて幾星霜。
      最初は憧れから乗り始めた、それから一通りカスタムを重ねて、良い感じにフルカスタムなカタナとなった。

      ツーリングにも行った。
      ミーティングにも行った。
      スピードだって良い感じに出て、速く走れるようになった。

      そんな時に。
      とあるカタナミーティングに行った際に、俺のバイクライフを激変させる出来事が起こった。
      「あれ? 俺のカタナどこだったっけ?」
      ずらりと並んだカタナ、それに埋もれて自分の愛車が分からなくなったのだ。
      仕方ないと言えば仕方ない。
      だってカスタムしてるとは言え、全てカタナなのだ。
      自分はマイノリティーだと思っていた、しかし実際には狭いコミュニティでマジョリティーと化していたことを思い知らされた。
      トンカチで頭をカチ割られるような衝撃だった。

      まずはカタナを純正に戻した。
      どノマールのカタナを眺めて考える。
      俺のやりたいことは?
      俺はコイツで何をしたかった?
      カタナってのは──

      何だ?

      「──そうだ」
      頭の中にビビッとイナズマが走る!
      俺の中に芯が通る!
      頭に浮かんだヤツを紙に起こす!
      うまく書けずに、書いては消して書いては消して、何度も繰り返すもんだから紙がクシャクシャになる。
      ……でも。
      「出来た」
      俺は黒ずんだ手で顔を拭い、笑う。
      銀の車体、差し色の赤、ドコだって走れそうなタイヤ、そして。
      ターミネーターな俺。
      追い求めいた俺の究極がそこにはあった。

      ところ変わって夜の港。
      俺の究極のカタナ、そして究極の俺。揺れる水面、2人のシルエットが映る
      「良いじゃん!」
      心からそう思った。


      新型のカタナを買った。
      理由という理由は……無い。
      あえて言うなら、コイツに乗りたかったからであろうか?
      「…………」
      カタナに跨がり、暮れる夕日をボンヤリと眺める。
      「──帰るか」
      ミラーに掛けていたメットを被りカタナを起こす。
      ドドォンッ!!!
      SS譲りの元気なエンジンが雄叫びを上げる!
      オレは夕日に向かっては走り出した。

      昔から自分に自信ってヤツが持てなかった。
      何でもそつなくこなせたが、全て無難な結果。
      何でも出来た、でもオレにしか出来ないっていうモノは無かった。
      スペシャルではなくオーディナリー。
      何て言うのかな~
      それに気づいた時、こう、、、
      何かがさ、ポキって折れたんだよ。

      そんな時に。
      「あっ」
      街中で信号待ちをするライダー。
      その姿とバイクに釘付けになった。
      銀色の車体、エッジの効いたフォルム、ストファイならではの獰猛なスタイル。
      「──コイツなら」
      オレも 成れる かもしれないと思ったんだ。

      夜の港。
      三脚を立てて、オレとカタナを撮影する。
      今宵、この瞬間この世界で主人公はオレだ!
      酔う。酔いしれる。
      あぁ~最高だあぁ。

      そんな時に。
      「う!」
      突如差し込む閃光!
      目映い光がオレとカタナを射す!
      クソ、誰だよ。こんな時に、、、、
      目を細め、精一杯に光の方を睨み付ける。

      「あ、ごめん」
      スクランブラーなイレブンカタナとライダーが居た。
      「ああ、いえ。こちらこそ……」
      お互いにペコっと会釈。
      ついでどちらともなく、愛想笑いを浮かべた。

      「へぇ~! コイツぁスゴいや」
      スクランブラーカタナに跨がりオレは感嘆をもらす。
      やベェな、こいつはとんでもないぜ。
      「いやいや。君のカタナも良いじゃないの♪ 新型カタナってどう~」
      スクランブラーカタナのライダーが、オレのカタナに跨がりニコニコ。
      「あぁ、新型カタナはですね~」
      オレは現在、スクランブラーカタナのライダーさんの営むバーに来ていた。
      (バーニング・ラム)
      おしゃれで良い店ではないか!
      マンゴージュースを飲みながら、カタナトークに花を咲かす。
      そうだよ。こういうのだよ。
      年も世代も飛び越えて、語り合う。
      オレは(俺達は)こういうのを待っていたんだよ!!!

      「おお! マスター、ノリノリやん」
      常連であろうか? 小太り角刈りのおじさんがオレ達を眩しそうに眺める。
      「そうなんよ」「そうなんすよ」
      オレ達の言葉がハモる。
      思わず互いを見る。
      「「ダハハハハ!」」
      爆笑。
      「仲良いのぉ~。あ、そうだ、写真撮っちゃるわ」
      おじさんがスマホを構える。
      「ハイ、行くよ~お二人さん!」

      「ハイ、カッタ~ナっ!」
      カシャッ!

      カタナ万歳!!!!


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