バイク2台持ちの魅力とは?気になる維持費、2台目の選び方などを解説
日頃からバイクを愛用している方のなかには「違うジャンルのバイクをもう1台持ちたい」と考える方も少なくありません。「通勤用とツーリング用でバイクを乗り分けたい」と検討している方もいるでしょう。
この記事では、2台目のバイク(セカンドバイク)を購入するメリットとデメリットを紹介します。併せて、セカンドバイクを持つうえで気になるバイクの維持費や保険についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
バイク2台持ちのメリット
まずは、バイクを2台持ちするメリットを3つ紹介します。
目的に合わせて使い分けられる
バイクは、種類によって得意なことと不得意なことがあります。
例えば、メガスポーツタイプはハイスピードな走行が得意で、ツーリングやサーキット、峠の走行に適しているのが特徴です。一方で、車体が重くホイールベースも長いため、エンジン停止時の取り回しが困難なケースが多く、街乗りは不便と感じやすいデメリットがあります。
また、原付1種のスクーターは通学や通勤、買い物など日常的なシーンでの移動手段として優れています。しかし、制限最高速度(30km/h)の遵守や2人乗りはできないなどの決まりがあるため、ツーリングには適していません。
種類の違うバイクを2台持っていれば、それぞれの得意な面を活かし、目的に合わせて使い分けることが可能です。
ツーリングなどの楽しみ方が多様化する
タイプの異なるバイクを2台持つと、目的別に使い分けができるだけではなく、走行できる道路の選択肢が増えてバイクの楽しみ方がより広がります。
例えば、ツーリング目的であればスーパースポーツタイプ、オフロードを走行する際にはオフロードバイクがおすすめです。もしくは、排気量の違うバイクを選んだり、同じバイクの年式違いを選んだりするのもよいでしょう。
乗るバイクによって、走行時の感覚や走行中の景色は異なります。バイクの違いを通して、1台持ちでは気付かなかった新たな発見を得られるなど、バイク生活が一層充実します。
片方が修理中でもバイクに乗れる
バイクを修理やメンテナンスなどで預けた場合、1台のみの場合は当然修理やメンテナンスが終わるまで乗れません。
2台持ちであれば、預けている間も片方のバイクに乗ることが可能です。常に乗れるバイクを手元に確保しておきたい方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
バイク2台持ちのデメリット
バイク2台持ちには多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
広い保管場所が必要になる
バイクを2台保管するには、それなりに広いスペースの確保が必要です。自宅の敷地内に広い駐車場やガレージがあれば、問題なく保管できるかもしれません。しかし、首都圏の賃貸などに住んでいる場合、新たに駐車場を借りるか、バイクを2台保管できる物件を探す必要があるでしょう。
住んでいる場所によっては、保管場所を確保するために駐車場代や賃料などの経済的な負担が大きくなってしまうおそれがあります。
維持費が2台分になる
バイクが増えて2台になれば、保険料や消耗品を交換する際の費用、定期点検代、車検代などの維持費も2台分かかります。また、ローンの返済期間が2台分重なってしまうケースも考えられるでしょう。
これらの維持費や購入費の増大に加えて、オイル交換や点検、清掃の時間も2倍になるため、これまで以上にメンテナンスに時間がかかる点にも留意する必要があります。
好きなほうだけ乗ってしまう
バイクを2台所有していると、つい好きなほうのバイクや乗りやすいほうのバイクにばかり乗ってしまうかもしれません。例えば、大型バイクと中型バイクの2台持ちの場合、より重量が軽く気軽に乗れる中型バイクに乗る頻度が増える可能性があります。
片方にしか乗らなくなれば、維持費や税金が無駄にかかってしまい、2台持ちをする意味がなくなってしまうでしょう。
保険などバイク2台持ちでかかる維持費
ここからは、バイクを2台所有した場合にかかる維持費について、税金や保険などの項目別に詳しく解説します。
税金
バイクにかかるのは「軽自動車税」と「自動車重量税」です。税額は排気量によって変動します。例えば、排気量90娑焚爾慮局佞2,000円、125cc超~250cc以下のバイクは3,600円、250嫩兇6,000円の軽自動車税がかかります。
自動車重量税は、125娑焚爾離丱ぅは対象外となるため0円です。125cc超~250佞離丱ぅは、新車登録の際に所有者に対して4,900円が発生します。250嫩兇離丱ぅは、新車登録時に3年分の5,700円、その後は車検の際に2年分の3,800円を納付します。
バイクを2台持つ場合は、これらの税金が2台分かかる点に留意する必要があるでしょう。
バイク保険
バイクに乗る際に必要な保険は「自賠責保険」と「任意保険」の2種類です。自賠責保険の保険料は、沖縄県や離島などの一部地域を除いて、排気量や契約期間によって変動します。
例えば、125娑焚爾両豺腓老戚鶸間によって年間2,662~6,910円、125~250娑焚爾両豺腓惑間2,840~7,100円です。
任意保険の保険料は、契約している保険会社や契約内容、割引の有無によって変動します。
ロードサービス
バイクで走行中、パンクやキー閉じ込みなどのトラブルで身動きが取れなくなってしまう可能性もゼロではありません。その際は、ロードサービスを呼んで対応してもらう必要があるでしょう。
例えば、JAFのロードサービスを利用する際、会員になる場合は1年契約の入会金+年会費で5,500円を支払う必要があります。サービスの対象は「加入者本人」なので、バイクの台数にかかわらず会費は同額です。
なお、JAFの会員は無料でロードサービスを受けられますが、非会員の場合はトラブルの内容によって1万3,330円~1万6,770円がかかります。
メンテナンス費用
メンテナンス費用としては、定期点検や2年に一度の車検が該当します。ただし、排気量が250娑焚爾任△譴仄峺,鮗ける義務はないため、車検費用は0円です。
250佞鯆兇┐襯丱ぅの車検費用は、整備業者に依頼する車検とユーザー車検のどちらを行なうかによって変動します。例えば、400佞離丱ぅの場合、法定費用、基本料や諸費用、パーツの交換代などを合わせて5万円程度が相場です。
消耗品
バイクの消耗品は、定期的な交換が必要なエンジンオイルやフィルター、エアクリーナーやクーラント、タイヤ、ブレーキパッドやディスクローターなどさまざまです。
車種によって消耗品代は変動するため一概にはいえませんが、平均して3万円程度かかるとされています。
セカンドバイクの選び方
ここでは、セカンドバイクを選ぶ際に重視したい2つのポイントを解説します。
1台目と用途の違うバイクを選ぶ
セカンドバイクを選ぶ際は、1台目とはジャンルや用途が異なるものにするとよいでしょう。
例えば、「ツーリング用」と「街乗り用」のバイクを所有すれば、目的に合わせて使い分けられます。また、排気量の違うバイクを選ぶのもおすすめです。
ジャンルや用途が異なるバイクを選ぶことで、どちらか一方に偏って乗ってしまうデメリットも回避できるでしょう。
保険のファミリーバイク特約を利用するなら125娑焚
「任意保険の保険料をなるべく安く抑えたい」という場合は、保険のファミリーバイク特約の対象となる125娑焚爾離丱ぅを選ぶのがおすすめです。
ファミリーバイク特約は、自動車やバイクの任意保険にオプションとして付けられるもので「原付特約」とも呼ばれます。通常のバイク保険よりもリーズナブルに利用できる点が大きな特徴です。
一般的なファミリーバイク特約では、補償対象のバイク台数に制限がないことも多いため、2台以上バイクを所有する際に適した保険といえるでしょう。
バイク2台持ちのおすすめの組み合わせ
最後に、バイク2台持ちを検討している方におすすめのバイクの組み合わせを紹介します。
オンロードバイク×125娑焚爾粒江茲衢
オンロードバイク×125cc以下の街乗り用バイクの組み合わせは、バイクが趣味で大型のバイクに乗るけれど、近距離移動にはあまり使いたくない方に適しています。
また、125娑焚爾離丱ぅは任意保険のファミリーバイク特約の対象となるため、維持費を抑えたい方にもおすすめです。
例えば、ホンダのバイクでそろえる場合、400Xとグロムの組み合わせなどが挙げられます。もちろんメーカーをそろえずに、好きな車種を組み合わせてもよいでしょう。
オンロードバイク×オフロードバイク
オンロードバイク×オフロードバイクの組み合わせもおすすめです。同じ排気量であっても、オンロードバイクとオフロードバイクでは乗り心地や適した道路が異なります。
そのため、高速道路のツーリングや林道での走行など、バイクでいろいろな道路を走って楽しみたい方に最適です。
組み合わせの例としては、スズキのGSX-R1000RとV-ストローム250SXなどが挙げられます。
大型オンロードバイク×ミニバイク
大型オンロードバイク×ミニバイクも、2台持ちの組み合わせとして人気です。オンロードバイク×125娑焚爾粒江茲衢僂料箸濆腓錣擦汎瑛佑法大型オンロードバイクではパワーがありすぎるため近距離は避けたいという方に適しています。
例えば、ホンダのCB1300SFとモンキーバハの組み合わせであれば、モンキーバハは50娑焚爾良蘆瓦侶擇ぞ型排気量車なので扱いやすくおすすめです。前述のグロム同様、ファミリーバイク特約も利用できるでしょう。
まとめ
バイクの2台持ちには、用途によって使い分けができる、1台が修理中でもバイクに乗れるなどのメリットがあります。一方で、広い保管場所が必要になったり、維持費が増えたりと、デメリットもいくつかあるため注意が必要です。
セカンドバイクは、1台目とは用途やジャンルが異なるものを選ぶと、どちらか一方ばかりに乗ってしまう事態を避けられるでしょう。また、125娑焚爾離丱ぅを選ぶと、ファミリーバイク特約を活用でき、維持費を抑えられる可能性があります。2台持ちのメリットとデメリットを把握したうえで最適な組み合わせを検討し、バイクライフをより楽しんでください。
本記事は、2023年1月5日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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