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バイクのシートを張替える方法を解説!注意点や簡単にできる補修方法も紹介

バイクのシートは長年乗っていると、傷や穴ができたり表面がめくれてきたりします。破れたままのシートをそのままにしておくと、雨や日光に当たって急速に劣化していくでしょう。スポンジ自体がひどく劣化すると、業者による修理が必要になるため、早めに直すことが大切です。

とはいえ「バイクのシートはDIYで直せるのかな?」と、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。一見難しそうなバイクシートの張替えですが、手順を覚えてしまえば難しくはありません。

この記事では、自分でバイクのシートを張替える方法を詳しく紹介します。また、シートを張替える際の注意点や、簡単にできる補修方法なども解説するので、最後までご覧ください。

バイクのシートはDIYで張替えられる?

冒頭に触れたとおり、バイクシートの張替えは経験がなくても自分でできます。シートの張替えは車体の修理とは異なり、難度が低く危険も少ない作業です。

もちろん、プロ並みとまではいきませんが、張替える前よりはきれいな仕上がりになるでしょう。作業自体もコツをつかみやすく、一つひとつ丁寧に行なえば実用に耐えるほどの完成度になります。

張替えに使用する道具も100円均一ショップや通販、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。経年劣化でダメージを受けたシートを自分の手できれいにできれば、感動することでしょう。

バイクシートの張替えに必要な道具

バイクシートの張替えに必要な道具はさまざまあるので、安全かつ確実に張替えを行なうために、通販やホームセンターなどでそろえておきましょう。バイクシートの張替えに必要な道具は、以下のとおりです。

  • シート張替えカバー
  • タッカー・ステープル(針)
  • ステープルリムーバー(針抜き)
  • 防水ビニール
  • ラジオペンチ
  • ハサミ
  • マイナスドライバー

張替えカバーの生地は、日差しや雨に強い「アウトドア用」を選びましょう。間違った生地を選んでしまうと、シート内に水が染み込んですぐに痛むおそれがあります。

タッカー(大きなホチキスのようなもの)は100円均一ショップでも販売していますが、打ち込む力が弱い場合があります。ホームセンターで販売されているタッカーなら、快適にステープルを打ち込めるためおすすめです。ステープルは短すぎると埋め込みが甘くなるため、6mmもしくは10mmのものを用意しましょう。

バイクのシートを張替える方法

バイクのシートを張替える方法

ここからは、バイクシートの張替え方法を解説していきます。バイクシートの構造は単純なため、一つひとつの手順を把握すれば初心者の方でもうまく張れるでしょう。

それでは、バイクシートの張替え方法を解説します。

古いシートを取り外す

はじめに、シートから古いカバーやステープル、ベルトなどを取り外します。カバーはステープルでしっかり固定されているため、ステープルリムーバー(針抜き)で引き抜きましょう。

ステープルリムーバーがなくても、マイナスドライバーとペンチがあれば抜けます。その際のポイントは、最初にマイナスドライバーで浮かせてから、ペンチで引っ張ることです。ペンチで挟めない場合や深く刺さっている場合は、ミニバールを使って引き抜きましょう。

ステープルをすべて外したら、古いカバーを剥がしていきます。カバーを強く剥がすとスポンジがちぎれるおそれがあるため、優しく取り外してください。

シートのスポンジ(ウレタン)に防水ビニールを被せる

古いカバーを外し終わったら、シートのスポンジに防水ビニールを被せます。カバーの表面は防水加工されていても、縫い目部分は加工されていないことがほとんどです。水が染み込んで下地の布が濡れる可能性があるため、スポンジを防水ビニールで覆って防ぎましょう。

防水ビニールはゴミ袋でも代用可能ですが、厚みがあると滑ってしまいます。ゴミ袋を使用する場合は、極力薄いものを使用するのがおすすめです。

なお防水ビニールは、浸水を防ぐ以外に生地とスポンジの摩擦を減らして、シートを張替えやすくする役割もあります。純正シートに防水シートが入っていなかった場合でも、シートを張替えたときに入れておくとよいでしょう。

シートカバーを被せて仮留めする

続いて、新しいシートカバーを被せて仮留めをしていきます。いきなり本止めしてしまうと、位置がずれたときに再度ステープルを抜くことになり大きな手間となるため、仮留めであらかじめ位置を決めておきましょう。

仮留めは、カバーを引っ張りすぎずたるまない程度にして、タッカーで2~4ヵ所ほど止めておくのがポイントです。先端部・真ん中・後端部あたりに仮留めをしたら、シートを裏返し、ラインと面の折れ部分がぴったり合っているか確認します。

全体的なバランスをチェックし、カバーがずれていたらステープルを外して正しい位置にセットしましょう。なお、仮留めの際にクランプ(締め具)を使えば、ステープルを緩めたり締めたりする手間が省けます。通販などで手軽に手に入るため、用意しておくと便利です。

タッカー留めをする

仮留めをしてシートの位置決めができたら、タッカーで本止めしましょう。本止めはシートカバーのシワを取るように、引っ張った状態を保ちながら行なうのがコツです。

タッカーをシートにぴったりと合わせ、ステープルがまっすぐ刺さるように止めると、しっかりと固定されます。浮いているステープルがあったら、ペンチの腹で奥まで押し込んでください。シートの角部分は、引っ張りながら折りたたんで止めていきます。シワにならないように気を付けながら、丁寧に行ないましょう。

余った表皮と防水ビニールをカットする

タッカー留めが完了したら、余った表皮(シートカバー)と防水ビニールをハサミでカットします。通常、シート生地は張替えやすさを考慮して、張りしろ部分が広くなっています。

余った張りしろ部分は不要なため、指を切らないように気を付けながらカットしましょう。最後に、ベルトや金具などの付属品を元の場所に取り付ければ、シートの張替えは完了です。

バイクのシートを張替える際の注意点

バイクシートの張替え時には、以下の3つに注意しましょう。

  • シートを外す前に新しいシートをあてがってみる
  • 安全メガネを着用して作業する
  • シートスポンジが湿っていたら乾燥させる

上記の注意点を押さえておかないと、うまく張替えができなかったり怪我をしたりするおそれがあります。確実・安全にバイクシートの張替えを行なうためにも、把握しておきましょう。

シートを外す前に新しいカバーをあてがってみる

古いシートを外す前に、新しいカバーがシートの形と合っているかチェックしましょう。シート本体は立体縫製になっており、形が合っていないとシワになる可能性があるからです。シートカバーが合っているか判断が難しい場合は、バイクの専門業者に相談するのがおすすめです。

安全メガネを着けて作業する

バイクシートの張替えを行なうときは、必ず安全メガネを着用してから作業を開始してください。古いステープルはサビていることがあり、タッカーで外す際に折れて破片が飛ぶおそれがあります。

作業中は工具やシートと顔の距離が近くなり、思わぬアクシデントが起こるかもしれません。ステープルを外したはずみで目に当たると大きな怪我につながるため、注意しましょう。安全メガネはホームセンターや通販などで、数百円で購入できます。

シートスポンジが湿っていたら乾燥させる

古いシートカバーを外したときに、スポンジが湿っていたら乾燥させましょう。湿ったままカバーを被せてしまうと、臭くなってしまうことがあるからです。スポンジが水を吸って少しでも湿っていたら、タオルで拭き取ってから乾燥させてください。

ただし、ウレタン素材のスポンジを直射日光に当てると、スポンジの劣化が早くなります。そのため、乾燥させる際は日光に当てず、陰干ししましょう。

なお、スポンジが部分的にでこぼこしていた場合は、紙やすりを使って修正する必要があります。でこぼこを直しておかないと、シートカバーを張ったときに浮き出てしまうからです。スポンジがえぐれていたりちぎれていたりする場合は、専門技術が必要になるため、業者へ相談するとよいでしょう。

張替え以外のバイクシートの補修方法

バイクシートに小さな穴や傷ができた場合は、張替えではなく補修で簡単に直せます。バイクシートの状態によって適切な補修方法が異なるため、ご自身のシートの状態に合った方法を選んでみてください。

シート本体を取り替える

シート本体をまるごと新しいものに取り替える方法です。本体を交換するだけで完了するため、忙しくて時間がない方やショップに預ける時間が取れない方におすすめです。

シート本体は専用設計になるため、車種別に探さなければなりません。シートにはメーカーの純正品と社外品がありますが、社外品シートには粗悪品が存在する場合があるため、純正品をおすすめします。国内で販売されている純正品は高めの価格ですが、輸入ものの純正品であれば安価で手に入れられるでしょう。

靴用のゴムのりを使う

シートに小さな穴が開いている場合は、靴用のゴムのりとマスキングテープで補修可能です。たとえ穴が小さくても、放置しておくと水が入り込んでスポンジが悪くなったり、穴が大きくなったりします。そのため、小さい穴だからといってそのままにせず、以下の手順で補強しましょう。

  • マスキングテープで穴の周りを囲う
  • 穴の中にゴムのりを厚めに塗り込む
  • 付属のヘラを使って余分なのりを取り除く
  • のりをマスキングテープ一枚分ぐらいの厚さに広げる
  • のりが完全に固まるまで放置し、その後マスキングテープを剥がす

マスキングテープは、穴ギリギリのところで囲うと修正跡が目立ちにくくなります。のりは薄く伸ばしすぎると切れてしまうため、厚さには注意しましょう。

バイク専門の修理業者では、バイクシートの張替えや小さい穴の補修を行なっています。以下より、バイクシートの張替え・補修作業の実績を確認できます。
バイクシートの張替え・補修の作業実績

リメイクシートを使う

バイクシートに小さな傷ができた場合は、リメイクシートを使って補修しましょう。シートの傷は穴よりも広がってしまう可能性が高いため、早めの補修をおすすめします。リメイクシートは、バイクのシートに貼っても違和感がない「レザー調テープ」が最適です。100円均一ショップで販売されているため、チェックしてみてください。

リメイクシートを貼る際には、シートカバーの汚れや油分を拭き取ってから行ないましょう。傷の大きさに合わせて切り取り、シワにならないように注意しながら貼り付けます。

そして、リメイクシートは四角に切ると角から剥がれやすくなるため、丸い形に切るのがポイントです。リメイクシートを貼ったら、浸水を防ぐために上から圧着します。

シートの上から専用のゴム付きカバーをかける

古いシートの上から、直接専用のゴム付きカバーを被せる方法です。ゴム付きのカバーは、車種専用のものと汎用的に使えるものがあります。

車種専用カバーはシートにフィットし、種類によってはカバーに見えないほどの見た目をしています。ただし、すべての車種専用カバーがあるわけではありません。定番車種にしかない場合が多いため、ご自身の車種のカバーが販売されているか確認する必要があります。

一方、汎用的に使えるカバーは幅広い車種に使用でき、型の違いで使えないというリスクは少ないといえます。素材が伸びやすく簡単に被せられるため、女性でも手軽に装着できるでしょう。

ただし、車種専用カバーと比較して、耐久性が低くシワになりやすいデメリットがあります。あくまで簡易的な補修となるため、しっかりと補強したい場合は別の方法を試しましょう。

バイクシートの張替えが不安な方は業者へ依頼するのがおすすめ!

DIYによるバイクシートの張替えは、費用が抑えられることや好みのデザインに仕上げられることなどがメリットです。その反面、時間や手間がかかるといったデメリットもあります。

もし、自分でシートの張替えをするのが不安なら、バイクの専門業者に依頼しましょう。バイクシートの張替えを業者に依頼するメリットは、以下の3つです。

  • プロが丁寧に行なうため、高クオリティの仕上がりになる
  • シートに水が入らないように防水加工をしてくれる
  • 好みの素材・デザインで張替えをしてくれる

業者のなかには、バイクシートの持ち込みを受け付けているところもあるため、好みのシートを購入して持ち込めば、高クオリティで仕上げてもらえます。業者に依頼するときの費用相場は、原付バイク5,000~10,000円・小型~大型バイク10,000~25,000円です。

以下で、業者がバイクシートの張替えを行なっている実績を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
バイクの専門業者による作業実績

まとめ

バイクシートの張替えは、流れをしっかりと把握しておけば自分でもできます。最低限必要な道具も、ホームセンターや通販などで手に入るため探してみてください。

自分で張替えるのが難しかったり、作業時間が確保できなかったりする場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。専門業者なら丁寧に対応してくれるため、きれいに仕上がります。

本記事は、2021年11月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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