ステータコイルとは?故障の原因や交換方法を解説

「昨日まで動いていたのに、いきなりエンジンがかからない」
「キーを回してもテールランプもメーターも電気がつかない」

このような症状は、ステータコイルの故障が原因かもしれません。この記事では、バイクの発電装置でもあるステータコイルについて、故障の原因や交換方法を解説していきますので、同じような症状の方は参考にしてみてください。

ステータコイルとは

ステータコイルとは、バイクで消費する電力を作る「ジェネレーター」と呼ばれる発電装置の一部に含まれる部品です。

ジェネレーターは、バイクが走ることで発電を行ない、その電力をバッテリーに蓄電しています。そのため、バイクはキーを回すだけでテールランプが点灯したり、セルモーターを回すことが可能になるのです。つまり、車でいうオルタネーターと同様の部品となります。

また、ジェネレーターは、「ステータコイル」と「ロータ」と呼ばれる部品で構成されており、どちらも非常に重要な部分です。

そして、ステータコイルは、ジェネレーターの内部で発電をするためにコイルがたくさん巻きつけられており、永年磁石になっているロータがその外側を回ることで、電気誘導が起こり、電気(三相交流電圧)を発生させる構造になっています。

ステータコイルが故障した際の原因や症状

ステータコイルが故障した際の原因や症状

ステータコイルが故障してしまう原因としては、おもに経年劣化が挙げられます。バイクの車種やメーカーによって異なりますが、走行距離3万kmほどで故障するケースが見られるため、ステータコイルの交換時期としては、走行距離3万kmを目安として考えておくのもよいでしょう。

経年劣化で異常が発生した場合には、ステータコイル本体や、ステータコイルに関連した部品の断線、電線がショートしている可能性があります。

ステータコイルが故障した際に以下の症状が発生することがあります。

  • エンストが頻繁に起きる
  • 電圧が低下する
  • メーターが消灯する場合もある
  • バッテリーが上がる
  • プラグの火花が弱くなり、エンジンがかかりにくくなる
  • 低回転時の充電不良

上記の症状はステータコイルの故障だけでなく、「ジェネレーター」や「レギュレーター」が原因の可能性があるため、ステータコイルの故障かどうかを特定するには、テスターを使って調査する必要があります。

バイクは、基本的に電力を使って動作する部品が多いですが、ステータコイルに異常があるとバッテリーに蓄電できません。ステータコイルが故障する前までに溜まっていた電力を消費してしまうと、電気系統が動作せず異常が発生します。

普段からバイクに頻繁に乗っているのに、イグニッションをONにしても、メーターランプやテールランプがすべて消灯していて、さらにエンジンをかけようとしたときにセルモーターが動作しない場合には、ステータコイルおよびジェネレーターの故障を疑いましょう。

ステータコイルのメンテナンス方法と交換方法

上記で紹介した症状に当てはまり、ステータコイルが故障しているかもしれないという方もいるでしょう。そこで以下では、ステータコイルのメンテナンス方法と交換方法について解説します。

ステータコイルのメンテナンス方法

ステータコイルのメンテナンスには、電気の導通を確認するためにテスターが必要になるため、事前に準備してください。

以下の手順でステータコイルの状態を判断できます。

  1. ステータコイルのカプラ、端子を外す
  2. 各端子間に導通があるか調べる
  3. 各端子とボディが絶縁されているかを点検する

ステータコイルは電気が流れる部品のため、ゴム製の手袋を装着して作業すると安全です。また、電装系の部品を触る場合は、静電気などにも気をつけて対応してください。

電気に詳しくない方は、専門のバイクショップなどで点検を依頼するのがよいでしょう。

ステータコイルの交換方法

ステータコイルの交換方法は以下のとおりです。

  1. ステータコイルの配線を抜く(配線を外すときには、番号をつけてシールなどでメモする)
  2. エンジン側面のカバーのボルトを外す
  3. ジェネレーターカバーの取り外し(カバーを留めているボルトは固着している場合があるので、潤滑剤を塗布して、ボルト頭部がなめてしまわないように力を加える)
  4. ステータコイルを外す
  5. ガスケットを剥がす
  6. ステータコイルを交換
  7. 新しいガスケットを取り付け、逆の手順で組み付け(元に戻すときには、配線のつけ忘れなどに注意して作業前と同様に組み付ける)

ステータコイルの交換は、バイクの整備に慣れているのが前提で、電装系部品の交換に自信がある方が行ないましょう。初心者だと、作業中に予期せぬトラブルを引き起こす可能性もあるので、バイクショップや専門店に依頼するのがおすすめです。

ステータコイル交換の作業実績一覧はこちら

まとめ

今回は、バイクのステータコイルの故障の原因や交換方法を解説しました。

ステータコイルとはバイクが走行するために必要な電力を作っている部品の一つです。バイクの発電にとって重要パーツである、「ジェネレーター」という充電装置なかで発電をする原理を担っているのが、ステータコイルになります。

「ジェネレーター」のステータコイルが正常であれば、走行を繰り返すことで発電されてバッテリーに電力を蓄電します。しかし、まったく走行がないと、発電もされず、微量に電力が放電を続けてしまうため、乗らないで放置したバイクはバッテリーが上がってしまいます。走行することでステータコイルが発電を行ない、作られた電力はバッテリーに蓄積するので、定期的にエンジンをかけて走ることが重要です。

もし、普段からバイクに乗っているのに電装系のトラブルが発生したときは、バッテリー上がり、もしくはステータコイルの異常を疑ってみましょう。

本記事は、2020年6月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。