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【冬や雨の日に頻発】スクーターのエンジンがかからない原因と対処法

スクーターは通勤や通学で使用することも多い乗り物です。そのため、突然エンジンがかからなくなると、焦って適切な判断ができなくなるかもしれません。スクーターのエンジンがかからなくても適切に対処できるよう、エンジンがかからないよくある原因と対処方法について、知識を深めていきましょう。

この記事では、スクーターのエンジンがかからない原因とチェックポイント、正しい対処方法について解説します。

スクーターのエンジンがかからない原因9つ

エンジンがかからない場合、代表的な原因に以下のようなものがあります。

温度の低下

温度が低下する冬場になると、エンジンがかかりにくくなります。外気温が低いとエンジン始動のための混合気が霧状になりにくく、プラグ点火に悪影響を及ぼします。

プラグの劣化

プラグは混合気に火花を放ち、エンジンを始動させる重要な部品です。プラグの劣化により火花が飛ばなくなると、ほかの部品が良好でもエンジンはかかりません。プラグから放たれる火花が弱くてもエンジンは始動しにくくなるため、プラグは定期的な点検・交換をおこなうことが大切です。

バッテリーの劣化

バッテリーは放っておくと放電します。放電は温度変化に大きく影響し、気温が高い時期はバッテリー放電も少なく済みますが、冬場や雨の日など寒い時期が続く場合、放電が多くなります。バッテリー残量が少なくなったり、劣化したりすると、エンジン始動をおこなうだけの電気が流れなくなります。

カーボン噛み

エンジン内にカーボン(燃えかすなどの汚れ)が溜まると、バルブ内にカーボンが入り込み、エンジンの動作が不安定になります。キックスターターを試す際に適度な重さや圧縮を感じられない場合、カーボン噛みの可能性が高いです。

マフラーの詰まり

マフラーの詰まりは燃焼に悪影響を及ぼします。4サイクルエンジンではあまり起きませんが、2サイクルエンジンでは注意が必要です。

キャブレターの汚れ

キャブレターが汚れていると、キャブレターの目詰まりが発生します。目詰まりを起こすことで、エンジンがかかりにくい状況を作ってしまいます。

エアクリーナーの汚れ

キャブレター内へ入り込む汚れを防ぐエアクリーナーは、空気をろ過するフィルターの役目を果たしています。フィルターが汚れて詰まることで、吸気効率が落ち、エンジンがかかりにくくなってしまいます。

インシュレーターの劣化

インシュレーターはキャブレターとエアクリーナー間を繋ぐパーツです。インシュレーターが経年劣化(特にゴム製のもの)してしまうと、亀裂が入る恐れがあります。インシュレーターに亀裂が入ると、不要な空気が流れ込んでエンジンがかかりにくくなります。

ヘッドガスケット抜け

冷却水が減っている場合、ヘッドガスケットからエンジンへ冷却水が流れ込んでいる可能性があります。冷却水の残量が極端に減っている場合、ヘッドガスケット抜けによるエンジンの不調を疑ってみましょう。

スクーターのエンジンがかからないときのチェックポイント6つ

スクーターのエンジンがかからないときのチェックポイント6つ

エンジンが突然かからなくなってしまったら、以下をチェックして原因を探ってみましょう。

1. キルスイッチがONになっているか

キルスイッチが何かしらの原因で「OFF」になっている場合があります。念のため確認しておきましょう。

2. セルが回っているか

セルの回る音から原因を把握できます。「ジー」と音が鳴る場合や、「カチカチ」となる場合はバッテリー上がりの可能性が高いです。セルが回ってブレーキランプが点灯したとしても、セルモーターを回すだけの力が残っていないこともあります。

3. ガソリンが十分に入っているか

バイクのスピードメーター付近には「ガソリンメーター」があります(一部車種を除く)。「E(エンプティ)」マークに針が近づくことで、ガソリンの減りを確認できるため、定期的にチェックしておきましょう。

4. プラグの火花が飛んでいるか

プラグの火花を確認するにはプラグレンチを使用する必要があります。取り出したプラグをプラグコードと車体アースに繋げて、確認する必要があるため、作業に不安があればバイクショップへ依頼しましょう。

5. キックスタートをして圧縮があるか

キックスタートができる車種の場合、キック始動の際に圧縮や抵抗があるか確認します。アクセルを同時に回してしまうと、エンジンの始動を妨げるため注意してください。

6. 冷却水が十分にあるか

冷却水が減っている場合はエンジンがかからなくなるため、定期的に冷却水の残量をチェックすることが大切です。

スクーターのエンジンがかからないときの対処法

スクーターのエンジンがかからない場合、以下の対処方法を実践してください。

キックスターター

  1. センタースタンドを立てる
  2. メインスイッチをONの状態にする
  3. キックスターターのレバーを出す
  4. キックレバーに軽く足を置く
  5. 踏みつけるように勢いよく足を下げ、何度か繰り返してエンジンを始動する

部品交換

プラグやゴム製パーツなどの劣化が原因でエンジンがかからない場合、必要なパーツを購入し部品交換をしましょう。

バイクショップに依頼する

キックスタートや部品交換を試してもエンジンに不調が見られる場合、バイクショップへ点検・修理を依頼しましょう。部品交換の作業に不安がある場合も、バイクショップへ依頼すると安心です。

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まとめ

  • エンジンがかからない原因は、季節(温度)の問題やバッテリー不足のほか、経年劣化や汚れの蓄積などが考えられる
  • エンジンがかからなくなった場合のチェックポイントを押さえておくと原因を見つけやすい
  • キックスタートや部品交換をしてもエンジンがかからない場合、バイクショップへ相談することがおすすめ

本記事は、2020年3月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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