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バイクのCDI点火装置の仕組みや特徴

点火装置はエンジン始動に関わる大切なパーツですが、バイクには大きく分けてCDI点火装置とTCI点火装置と呼ばれるものがあります。それぞれ点火装置としてよく登場するバイク用語なので、この機会に点火装置についての知識を深めていきましょう。

今回は、多くのバイクに採用されているCDI点火装置の仕組みや特徴について解説します。

CDI点火装置とは

点火装置が、エンジン始動に欠かせない火花を発生させるパーツであることは、多くの方が理解しているかもしれませんが、CDI点火やTCI点火と区別されるように、点火方式にはいくつもの種類があります。

中でも、耳にする機会の多いCDI点火とは、Capacitive Discharge Ignitionの頭文字を取った略称です。

マグネットを用いるCDI点火装置では、フライホイール・マグネットと呼ばれる強力な磁石を回転させることによって電流をコイルに蓄電し、磁気の共鳴を利用して2〜3万ボルトもの高電圧をイグニッションコイルで発生させることが出来ます。高まった電圧は最終的にスパークプラグへと流れ、火花を散らす仕組みとなっています。

CDI点火装置とは

TCI点火装置との違い

では、TCI点火装置とCDI点火装置の違いについて見ていきましょう。まず、TCI点火装置(トランジスタ・チャージ・イグニッション)は、電圧の上昇を磁気センサーによって検出する構造を持ちます。

TCI点火装置では、電圧が上昇すると磁気センサーが反応を起こし、その反応を察知出来たタイミングで点火を行うように設計されています。そのようなことから、CDI点火装置では瞬間的に大きな電圧を作り出して点火を行うのに対し、TCI点火装置はやや穏やかな電圧の上昇と点火を行うのが、それぞれの大きな違いと言えます。

エンジン始動が比較的容易な小型エンジンにはCDI点火装置、そうでない場合はTCI点火装置が用いられたりします。いずれの点火装置も安定して火花を散らせることから、現在では車種やエンジンの特性に合わせた点火方式が採用されています。

CDI点火装置・TCI点火装置ともに磁気を使用した点火装置以外にも、バッテリーを利用して点火を行うタイプもあります。バッテリーを利用した点火装置はバッテリー昇圧式点火装置とも呼ばれており、現在のCDI点火装置ではほとんどの場合、バッテリー式が使われています。

まとめ

エンジン始動のための点火装置にも様々な種類があります。やや複雑な構造を持つ点火装置ですが、CDI点火とはマグネットやバッテリーを利用して瞬間的に火花を散らせる点火装置だと覚えるとわかりやすいです。

この機会にTCI点火装置との違いを把握して、バイクやエンジンへの理解を深めていきましょう。

本記事は、2017年11月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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