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スクーターの基本メンテナンス方法を解説

「スピードが落ちた・・・」
「以前より燃費が悪い気がする・・・」

最近、スクーターの調子が悪いと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
スクーターは手軽に乗ることができますが、きちんと整備しておかないと思わぬトラブルに見舞われることもあります。

そこでこの記事では、「スクーターの基本メンテナンス方法」について詳しく解説していきます。

スクーターのエンジン系メンテナンス

まずはエンジン系のメンテナンスから見ていきましょう。エンジンのメンテナンスさえしっかりしておけば、長い間乗ることができます。

オイル交換

エンジンや駆動系のオイル交換は、スクーターのメンテナンスの中でも特に重要です。

推奨される交換頻度は、初回(新車時)であれば1ヶ月もしくは1,000kmに一度。それ以降は1年もしくは3,000kmごととなります。
ただし、年式が古い場合や普段の走行距離が多い場合は、もう少し早いスパンでチェックするようにしましょう。

ファイナルギアオイルの場合は初回(新車時)1ヶ月、もしくは1,000kmに一度。以降は10,000kmごとに交換してください。

作業自体は簡単なので個人でも交換可能ですが、手間やオイル代を考慮すると、ショップに依頼するほうがいい場合もあります。

エアクリーナーエレメントの交換

エアクリーナーエレメントはエアフィルターとも呼ばれ、エンジンに送る空気を濾過するための部品です。
フィルターを通さずに取り込んだ空気は異物が混じっていることがあり、燃焼不良によるパワーダウンやススの原因になります。

エアクリーナーエレメントは空気を濾過することで次第に汚れが溜まっていくため、定期的な交換が必要です。

推奨される交換時期は、約20,000kmから30,000kmとなっています。空気中のゴミの量によって多少前後するので、定期的にチェックしておきましょう。こちらも交換自体は難しくありませんが、自信がなければショップに相談することをおすすめします。

スクーターの動力伝達装置系メンテナンス

スクーターの動力伝達装置系メンテナンス

次は、動力伝達装置系について見ていきましょう。

基本的にはメンテナンスフリーですが、走行距離が長くなるにつれて点検が必要になってきます。走行性能の低下や燃費の低下を引き起こしますので、忘れずメンテナンスしましょう。
あまりにも長い間メンテナンスしていないと、走行不能など重大なトラブルに繋がる恐れもあります。

Vベルトフィルターエレメントの点検・清掃

Vベルトフィルターエレメントは、ドライブVベルトを冷却するために必要な空気を濾過するためのパーツです。エレメントに汚れが溜まると、ベルトケース内の冷却性能が下がるため、ドライブVベルトの消耗が激しくなります。

こちらは10,000kmごとに点検・清掃することが推奨されています。オイル交換やエアクリーナー交換のついでにチェックしておくと安心です。

ドライブVベルト

ドライブVベルトは、タイヤに動力を伝えるために使用されるパーツです。
メンテナンス頻度としては20,000kmごとが一般的で、ゴミの付着やたるみをチェックするのがポイントです。

ベルトのたるみが目立つ場合は、そろそろ寿命が近づいている証拠といえます。また、ヒビ割れが見つかった場合は早めに交換することをおすすめします。

スクーターのブレーキ系メンテナンス

ブレーキはバイクを安全に運転するためにとても重要なパーツです。ブレーキ系のメンテナンスが甘いと、事故に繋がる確率が上がります。
特に、ブレーキパッドは重点的に点検するようにしましょう。

ブレーキパッド

ブレーキパッド確認の目安は、走行距離5,000kmです。
しかし、悪路を頻繁に走行する場合や山道でのブレーキの多用など、走行環境や条件によって変動するため、定期的に目視で確認するよう心がけましょう。
既に溝がなくなっていると分かった場合は、早めに交換する必要があります。

ブレーキ液交換

ブレーキ液は吸湿性が高く、空気中の水分と結びつくことによって沸点が下がり、性能が低下します。こうした経年劣化を防ぐために、ブレーキ液は2年を目安に交換することが推奨されています。
交換頻度としては少ない部類に入るので、忘れず交換するようにしましょう。

マスタシリンダカップ交換

マスタシリンダカップは、初回が5年前後、それ以降は4年に1回のペースで交換が必要です。
ブレーキがスカスカしている場合や、マスタシリンダの油面に異常が見られる場合は、早めに交換したほうがいいでしょう。

こちらも安全性を高めるうえで非常に重要なパーツです。交換頻度は決して高くありませんが、点検を怠らないよう注意しましょう。

ブレーキケーブル交換

ブレーキケーブルは初回が3年で、それ以降は2年に1回のペースで交換します。
ブレーキケーブルを通るワイヤー部分が錆びるとブレーキが重くなる原因となりますので、市販のオイルスプレーを注油しておくと安心です。

また、ブレーキレバーのガタや遊びが多い場合は、アジャスターで調整しておくことをおすすめします。

スクーターの消耗品メンテナンス

最後に、タイヤや燈火類などスクーターの消耗品について解説していきます。気づかないうちに消耗してしまうものも多いので、日常的に確認しましょう。

タイヤ交換

タイヤは10,000km、もしくは3年を目処に交換します。ひびが入っていたりスリップサインが出ていたりする場合は早めに交換しましょう。
バイクに乗る頻度が少ない方でも、タイヤは経年劣化が進むので注意が必要です。

灯火類の点検

ライトバルブは、気づかないうちに球切れしていることがあります。気づかないまま走行すると、整備不良として違反切符を切られます。
バイクに乗る前に1度、ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカーをチェックすることを心がけましょう。

まとめ

今回はスクーターのメンテナンスについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
エレメント類やドライブVベルトなど、普段はあまりメンテナンスしない部分でも少しずつ消耗していきます。

異変に気づかずに走行すると、重大な事故に繋がることもあります。定期的な点検を心がけ、スクーターを安全に乗れるように維持しましょう。

本記事は、2020年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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