【もう迷わない！】バイクのマフラーの種類と選び方！｜グーバイクマガジン -公式サイト-

バイクのマフラーはカスタムを楽しむうえで外せないパーツ。バイクのマフラーをカスタムすると外観だけでなく、走行音や走り心地にも変化が出てきます。そこでこの記事では、バイクのマフラー選びに迷っている方へ向けて、バイクマフラーの基本的な種類と選び方について分かりやすく解説します。自分に合ったマフラーを選んで愛車のカスタムを楽しみましょう。

スリップオン？フルエキゾースト？

バイクのマフラーには大きく分けて「スリップオン」「フルエキゾースト」の2種類が存在します。それぞれ異なる特徴を持つため、自分のバイクに欲しい条件と照らし合わせながらマフラー選びをすることが大切です。さっそく、スリップオンとフルエキゾーストの違いを見ていきましょう。

スリップオン

スリップオンとは、サイレンサー部分（マフラーの先端）のみを指すもので、エキゾーストパイプ（エンジンから出ているパイプ）を含まないタイプのマフラーです。

そのため、性能面ではフルエキゾーストよりも変化を感じにくいですが、フルエキゾーストにするよりもコストパフォーマンスが高く、脱着もしやすいことから気分や見た目重視で交換することも可能です。

フルエキゾースト

フルエキゾーストは、サイレンサー部分からエキゾーストパイプまで含むタイプのマフラーをいい、マフラー自体に重量があります。材質により価格に幅があり、スリップオンに比べると高価なものが多いことから、性能をよく比較し、走行性能を高めてくれるマフラーを選ぶことが重要です。

スリップオンとの大きな違いは、マフラー交換時、エキゾーストパイプまで含めて交換する必要がある点です。フルエキゾーストは材質や製品を見直すことで車体を軽くし、走り心地に変化を出すことが可能です。

マフラーの素材は3種類

2種類のマフラーを素材別に見ると「ステンレスマフラー」「チタンマフラー」「カーボンマフラー」の3種類の素材に分かれます。「見た目」「重量」「音」「価格」などのマフラーの性質は素材によって異なるため、マフラーのカスタムを検討している人は、目的を決めてからマフラーを選ぶようにしましょう。

以下では、3種類の材質のメリット・デメリットをまとめています。

ステンレスマフラー

ステンレス製の製品は日本でもジャンル問わず多く使用されていて、「錆びにくい」ことで有名です。ステンレスマフラーも例外ではなく、錆による劣化や変色が少ないため、耐久性と外観に優れています。純正マフラーに多い鉄製と比較すると強度が高く軽いため、純正マフラー（鉄製）をステンレスマフラーに変えることで車体の軽量化も図れます。コストパフォーマンスが高く、初心者でも選びやすい点がステンレスマフラーのメリットです。

ただし、下で解説する「チタンマフラー」や「カーボンマフラー」と比べると重量は大きくなるため、サーキット走行など車体重量を重視するチューニングにはステンレスマフラーは向いていません。ステンレスマフラーは熱による変色が起きることもあり、その際は焼け取り剤などを使用して落とす必要があります。

チタンマフラー

極めて高い強度を持つチタンマフラーは、他素材のマフラーと比較してもトップクラスの頑丈さを誇ります。ステンレスよりも軽いうえに錆びないため、「海岸沿いに住んでいる」「海沿いツーリングが好き」といった方は安心して選ぶことができます。マフラー熱による焼けが鮮やかで、日に日にグラデーションのように焼けていく様子を楽しめる点も、チタンマフラーならではといえます。

優れた性能を持つチタンマフラーですが、価格は高価なものが多く、コストパフォーマンスはやや低めです。また、マフラーの強度が高すぎることから「切断」「曲げる」などの加工が困難で、取り付けに加工が必要な場合は工賃がかさむ傾向があります。

カーボンマフラー

合成繊維を炭化して製造するカーボン素材は極めて軽量で、走行性能を底上げしながらスポーティーな印象を与えます。特徴あるカーボン模様は幅広い層で人気があり、ステッカーやアクセサリなど多くのパーツに取り入れられているほか、レーサータイプやスポーツタイプの車種にはカーボン素材が多く採用されています。

また、耐熱性に優れ、マフラーが熱を帯びても温度を逃がしやすい特徴があります。強度は他素材に比べるとやや弱く、特に強い衝撃ではマフラーそのものが割れてしまう可能性もあります。カーボンの性質上、繊維に沿った衝撃には強いですが、カーボン素材に対して直角から受ける衝撃には弱い点に注意が必要です。

まとめ

バイクのマフラーの種類について、簡単にまとめました。

• バイクのマフラーには「スリップオン」「フルエキゾースト」の2種類がある
• スリップオンは、サイレンサー部分のみのマフラー
• フルエキゾーストは、サイレンサーからエキゾーストパイプを含むマフラー
• マフラーの素材別の強度は「チタン＞ステンレス＞カーボン」となり、カーボンは繊維に直角な衝撃に注意が必要
• マフラーの素材別の重量は「ステンレス＞チタン＞カーボン」となり、カーボンマフラーがもっとも軽量
• マフラー素材別のコストパフォーマンスは「ステンレス＞チタン＞カーボン」となり、安価なものに変えるならステンレス製がオススメ
• マフラーの素材はライディングの目的に合わせて選ぶことが大切

本記事は、2020年2月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。