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バイクのピストン(ピストンリング)の役割とは

ピストンと言えば、バイクにおいてはエンジン部分の話題である場合がほとんどですが、ピストンパーツ自体はバイクのエンジンだけでなくブレーキパーツにも用いられています。その中でも、今回はエンジン部分のピストンに焦点を当てて、ピストンの役割やメンテナンス方法を解説します。

ピストンの仕組みや役割

バイクのエンジン内部は、シリンダーと呼ばれる筒状パーツがあり、ピストンはその中で上下運動を繰り返し行っています。ピストンの主な役割としては、シリンダー内部にある燃焼室に吸入されたガソリンを圧縮させ、爆発に必要な燃焼ガスを作り出すことです。そのため、ピストンはシリンダー内部で起こる爆発による熱や、爆発後に発生する燃焼ガス、強い圧力等に耐えなければならず、アルミ合金という頑丈な金属から作られるのが一般的です。

ピストンの寿命や交換時期

一言でピストンと言っても、ピストン自体にもいくつかの異なるパーツが使われており、その中で最も消耗しやすいのがピストンリングと呼ばれるパーツです。ピストンリングは、ピストンがシリンダー内で上下運動を行う際、シリンダー壁面とピストンの間にあるわずかな隙間から燃焼ガスが抜けてしまうのを防ぎ、シリンダー壁面に付着したオイルをかき落とす役割を持っています。

そのため、ピストンが上下運動を行う回数分、ピストンリングはシリンダー壁面との摩擦により消耗され続けています。ピストンリングが劣化すると、ピストン本来の機能が十分に発揮されないため、エンジン性能が低下してしまう場合もあります。

そのような理由から、エンジンの出力が弱いと感じた際にピストンリングを交換したり、10万キロに1回交換したりする等、走行距離に応じて交換するのも良いかもしれません。

ピストンの寿命や交換時期

ピストンリングの交換方法

ピストンリングには、シリンダー内の隙間を埋める目的を持った綺麗な円状タイプや、シリンダー壁面のオイル付着を防ぐために、波打った形状をしたタイプ等があります。

ピストンリングの交換をする際は、まずバイクのエンジンを開け、シリンダー外部に付いているパーツを外していきます。各パーツの有無や外し方は車種によっても異なるので、車種別のマニュアルを手元に置いておくと安心です。

シリンダーパーツを剥き出しに出来たら、シリンダーヘッドと中のピストンを抜き出し、ピストンの溝にはまった古いピストンリングを取り外しましょう。エンジンオイルを塗りながら新しいピストンリングを装着し、元通りに組立てればピストンリングの交換は完了です。

まとめ

バイクの命とも言えるエンジン内部のセルフメンテナンスは、その車種の詳しい知識が必要となります。「修理をしたいけどマニュアルを見ても何が何だかさっぱり」という方は、無理せず販売店へ点検・修理を依頼してください。

本記事は、2016年10月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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