バイクオイルの使用期限とは?未開封・開封後の違いと保管方法
バイクオイルには使用期限があります。「安売りで買い溜めしておいた」「ネット通販で買ったら古いオイルが届いた」「開封後保管していたオイルを再利用したい」という方は、オイルの使用期限に従って使用するか処分するかを判断しましょう。今回は、未開封・開封後のオイルの使用期限の違いや適切な保管方法について解説します。
未開封(未使用)のバイクオイルの使用期限とは?
未開封のまま保管しているバイクオイルの使用期限は、1年〜5年とメーカーによって異なります。多くのバイクオイルは製造年月日と使用期限が記載されています。未開封のまま保管しているオイルを使用する際は、缶底や側面に記載された使用期限を必ず守りましょう。
また、使用期限が記載されていない場合、未開封なら2年以内に使いきるのがおすすめです。2年以上保管したままのオイルは密封度が低いと未開封でも酸化が進み、缶内で分離している可能性もあるためです。
開封後のオイルは酸化する?
バイクオイルは一度でも空気に触れると酸化が進みます。一度注油したバイクオイルは走行距離にかかわらず半年〜1年での交換が推奨されているように、未使用であっても開封後のオイルは「酸化しているもの」として長期保管は避けましょう。そのため、バイクオイルは必要なときに必要な分だけ購入し、なるべく早いうちに使いきるのがおすすめです。
長距離ツーリングなどを控えている場合は2回分の容量で購入し、ツーリング前後でオイル交換をしておくとエンジンの負担を軽減させることができます。
開封したオイルの正しい保管方法

一度開封したオイルはすばやく使いきるに越したことはありませんが、どうしても残して保管する必要がある場合、半年を目処に使いきってしまいましょう。開封後のオイルを一時的に保管する場合、以下の環境を整えるとオイルの劣化を防ぐことができます。
保管場所:
直射日光の当たらない屋内の冷暗所に置きます。
密封度:
付属の栓や蓋があれば使用し、なければ密封度の高いテープなど(透水性、気体透過性のないもの)を使って缶内に空気が入らないようにします。
温度:
暑さや寒さのない20度前後を目安にします。また、温度変化があると空気の結露などにより水分が発生する可能性があるため、日中の温度変化が少ない環境が理想的です。
季節:
季節の変わり目など温度差のある時期を跨いで保管しないよう注意します。
錆:
缶に錆がついたままだと錆が進行してオイルを酸化させる可能性があります。新品の缶が錆びるケースは少ないですが、倉庫やガレージなどに保管する際はもらい錆に注意が必要です。
まとめ
本記事は、2019年7月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。