バイクのキャタライザー（触媒）の役割｜グーバイクマガジン -公式サイト-

バイクには、キャタライザーと呼ばれる触媒装置が備わっています。しかし、キャタライザーと聞いてその役割や構造を瞬時に答えられますか？キャタライザーについての知識を蓄えて、バイクの構造をより詳しく把握しましょう。

キャタライザーとは

キャタライザーは、バイクのマフラーパーツの一部で、主に排気管に搭載される筒状パーツの総称です。排気管に搭載されたキャタライザーは、エンジンの燃焼により発生した有害な排気ガスに触れることで化学反応を起こし、害の少ないガスへと変化させる役割を持っています。

キャタライザーには蜂の巣状に空気の通り道が空いたハニカムタイプと、無数の凹凸からなるパンチングタイプがありますが、いずれもキャタライザーそのものの形状を変えることなく排気ガスを有害なものから害の少ないものへと変える触媒効果があるため、「触媒」や「触媒装置」とも呼ばれます。

キャタライザーは排気ガスをクリーンにする

キャタライザーは、排気ガス中に含まれる有害物質である一酸化炭素・炭化水素・窒素酸化物と触れることで化学反応を起こし、よりクリーンで無害な排気ガスを排出させるのに欠かせないパーツです。しかし、その材質の一部は重い金属板や金属塗装から作られており、ものによっては車体重量が増してしまうという特徴があります。

また、キャタライザーの形状によっては排気ガスをストレートに排出することが出来ない場合があり、排気系統に多少の負担が掛かることでも知られています。

キャタライザーの交換方法

キャタライザーは、言わば排気ガスの濾過フィルターのような存在です。そのため、長年乗り続けているバイクや、極端に排気系に負担を掛けた乗り方をすると、キャタライザーそのものが傷んで触媒機能が低下している場合があります。日頃から確認出来る場所ではありませんが、排気ガスの臭いに違和感を覚えたり、煙が上がったりした際等はキャタライザーの点検・交換を行うことをおすすめします。

交換方法は、マフラーパーツ周辺（エキゾーストパイプ内やサイレンサー付近）に搭載されているキャタライザーを抜き取り、新しい物と交換する方法が一般的です。ただし、車種や搭載マフラーによって適合するキャタライザーや交換手順に違いがあるので、不安な場合は専門店へ依頼するのがおすすめです。

また、キャタライザーに明確な寿命はありませんが、販売店へ定期的な点検を依頼することで、どの程度キャタライザーが傷んでいるのか知ることが出来ます。

まとめ

これまでバイクの排気系を「マフラー」と一言で括っていた方も、これでキャタライザーについての知識を習得出来たのではないでしょうか。交換作業は、慣れれば個人でも楽に行えますが、分解・組立に自信が無い場合は、無理せず販売店へ依頼しましょう。

本記事は、2016年10月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。