バイクのオイルエレメント(フィルター)の締め付け方とは?締めすぎは要注意
オイル交換時、「オイルフィルターが固着して開かない……」と困った経験はありませんか?オイルフィルターは適切なトルクで締めないと、次回の交換までにオイルが固まってしまうなどのリスクがあります。
今回は、オイルエレメントの適切な締め付けトルクや締めすぎた場合のトラブル、手で締める際の注意点について解説します。オイル交換を控えている方は、ぜひ参考にしてください。
オイルエレメントの適切な締め付けトルクは?
オイルエレメントを締める際の適切なトルクは、指で軽く締めたあと、トルクレンチを使用して4分の3回転させる程度が一般的です。力のある方なら手作業でも簡単に締められるでしょう。
ただし、純正品のオイルエレメントと社外品のオイルエレメントでは指定トルクが異なるため、セルフで取り付ける際は締めすぎに十分注意して行いましょう。オイルエレメントの指定トルクが不明な場合、「オイルエレメントがOリングに触れてから、10〜14N・mの締めつけ」を意識しましょう。
オイルエレメントの締めすぎで起こるトラブル

オイルエレメントを強く締めすぎてしまうと、オイルエレメントが固着しやすく、次のオイル交換時にオイルエレメントが外せなくなってしまう可能性があります。また、オイルエレメント自体が締め付けの圧によってつぶれてしまうこともあるため、オイルエレメント交換時は力加減に注意が必要です。
オイルエレメントの締めすぎを防ぐためには、微量のエンジンオイルをOリングに塗布しておくのが有効です。Oリングへのオイル塗布はオイルエレメントの固着を防げるだけでなく、オイル漏れを防ぎ、カバーと車体間をなじみやすくさせる効果もあります。
トルクレンチを使わず手でボルトを締める際の注意点
トルクレンチを使用しない場合、「緩すぎ」に注意しましょう。上述のとおりオイルエレメントは強く締めすぎることでさまざまなトラブルの原因となりますが、緩すぎるとオイル漏れのリスクが高まります。手でボルトを締める際は、エンジン始動、暖機運転をしてオイル漏れがないか必ず確認しましょう。微量でもオイルが漏れ出ている場合、トルクが弱いと判断できます。
まとめ
本記事は、2019年7月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。