バイクのイグニッションコイル(点火コイル)の仕組みと交換方法
バイクのエンジン点火に欠かせないイグニッションコイルは、年数が経てば経つほど劣化してしまうため、定期的な点検や交換が欠かせません。今回は、そんなイグニッションコイルの構造や役割、メンテナンス方法を紹介します。
イグニッションコイルとは
イグニッションコイルとは、エンジン点火に必要な火花を散らすための点火パーツです。イグニッションコイルは、プラグコードから供給されるわずかな電圧を3万ボルトを超える高い電圧へと変化させることが可能で、それによって起きるスパークを利用してエンジンを駆動させます。
イグニッションコイルそのものは手の平に乗るほど小さなパーツで、一見、樹脂パーツのようにも見えますが、樹脂コーティングされたプラグ内の構造は鉄心と幾重にも巻かれた導線で出来ています。
イグニッションコイルの点検方法
イグニッションコイルは、経年劣化を起こす消耗品と言われています。そのため、長年交換や点検を行っていないイグニッションコイルは、錆や煤が付着し、正常な動作が出来なくなる場合があります。イグニッションコイルに不具合があると、エンジンのかかりが悪くなったり、走行中にエンストを起こしたりする場合があるので注意しましょう。
イグニッションコイルを点検するには、まずイグニッションコイルやプラグが繋がっているステーを取り外し、次にイグニッションコイルのジョイントを緩めてプラグコードを抜きます。配線に関する知識や技術に自信が無い方は、この時に写真やメモを取っておくと後の組み立てが楽になります。
配線類をすべて取り終えたら、ステーからイグニッションコイルを取り外し、端子に錆が付いていないか確認します。この時、同時にプラグコード等の配線類にも煤や劣化が無いか確認を行っておきましょう。

イグニッションコイルをセルフで交換する方法
イグニッションコイル点検時に、酷い劣化や錆が見られた場合は、イグニッションコイルの交換が必要です。イグニッションコイルは、バイクパーツを取り扱う店舗にて数千円で購入出来ますが、使用するパーツによって適合車種が異なるので心配な場合は専門店へ修理を依頼しましょう。
セルフでイグニッションコイルを交換するには、点検時に古いイグニッションコイルを取り外し、新しいイグニッションコイルを分解とは逆の手順で装着していきます。この時、イグニッションコイルの端子部分や各プラグの導線部分にはそれぞれグリスを塗り、伝導率を高くしておくのがおすすめです。
まとめ
イグニッションコイルは、エンジンを安定して回転させるために欠かせないパーツです。イグニッションコイルに不良が出ると、エンジンのかかりや回転が不安定になるので、定期的な点検を行ってください。万が一、交換に自信が無い場合は販売店に依頼するのが安心です。
本記事は、2016年10月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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