バイクチェーンのメンテナンスであるグリスアップとは?シールチェーンにグリスは必要?
バイクチェーンには、エンジンのエネルギーをホイールに伝達させるという重要な役割があるため、定期的にグリスアップをすることが大切です。「走行中にグリスが飛び散ってバイクが汚れてしまう」と躊躇している方も多いと思いますが、バイクチェーンは金属同士が擦れ合いながら高速回転をし続けるため、グリスアップをしなければ大きな事故につながる可能性が高くなってしまいます。そのため、ぜひ定期的にグリスアップを行うことをおすすめします。
ここでは、グリスアップやチェーンルブの必要性、シールチェーンについてご紹介します。
バイクチェーンにグリスアップをする目的
グリスアップとは、バイクチェーンにグリスを給油することをいいます。昔はエンジンオイルやギヤオイルをチェーンに給油するのが一般的でしたが、最近ではグリスアップ用の「チェーングリス」という商品が販売されていますので、比較的手軽にグリスアップができるようになりました。
【市販されているチェーングリス】
グリスアップは主にバイクチェーンの動きを潤滑にする目的で行います。基本的にバイクチェーンというのは金属でできているため、作動するごとに金属が擦れ合い、だんだんと動きが悪くなっていくものです。これを放置しているとチェーンが故障したり、燃費が悪くなったりと、さまざまなトラブルを引き起こし、最悪の場合は事故を起こしてしまう可能性だってあります。
そのため、定期的にグリスアップを行うことがとても大切なのです。
また、バイクチェーン自体に劣化や不具合が生じた場合は、グリスアップではなくチェーンの交換が必要になりますので、気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
グリスアップ不要のシールチェーンとは?

一般的なバイクチェーンでは、定期的なグリスアップが必要になりますが、グリスアップが必要ない「シールチェーン」というバイクチェーンも存在します。
シールチェーンは、バイクチェーン自体にグリスが入っており、外に漏れないようゴム製の部品でふたがされています。つまり、グリスアップが必要となる部分にグリスが封入されているため、わざわざ自分でグリスを給油する必要がないということです。
また、それにより、チェーンの伸びを防ぐこともできるため、近年ではシールチェーンを選ぶ方が増えています。
しかし、グリスが封入されているからといってメンテナンスが不要なわけではありません。
シールチェーンの場合、グリスを封じているゴム製のシール部分を保護することが重要になりますので、「チェーンルブ」を使って定期的にメンテナンスを行う必要があります。
シールチェーンにチェーンルブが必要な理由
チェーンルブとは、チェーングリスと同じように潤滑性をもたらす油のことで、グリスアップの際にチェーンルブを使用する方も少なくありません。「それなら、シールチェーンにチェーンルブも必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、シールチェーンのメンテナンスではさび防止としてチェーンルブを使用します。
グリスを封じているシールはゴム製となっているため、さびが発生すると簡単に切れてしまいます。そのため、さびを発生させないよう定期的にチェーンルブを吹きかける必要があるということです。
まとめ
本記事は、2019年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。