バイクのOHC(SOHC)エンジンの仕組みや構造について
バイクは好きになればなるほど疑問が増えるものです。特にエンジンの仕組みについて興味を抱く人が多いのではないでしょうか。この記事ではOHC(SOHC)エンジンの特徴やメリットについて解説していきます。
OHCとは
OHC(オーバー・ヘッド・カムシャフト)エンジンは、吸気バルブと排気バルブの開閉を1本のカムシャフトが担う形式です。カムシャフトがシリンダーヘッド上にあることが名前の由来となっています。カムシャフトを2本備えるDOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)エンジンと区別をするために、SOHC(シングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)と呼ばれることもあります。
バルブを開閉するための押し棒(プッシュロッド)を省略する等、部品数を大幅に削っており、より高速回転が発揮出来るようになっています。構造が単純なので、整備もしやすいという利点があります。
OHC(SOHC)エンジンと対照的なのが、DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)エンジンです。シリンダーヘッド上部にある2本のカムシャフトで、吸気バルブと排気バルブをそれぞれ作動させる仕組みになっており、1本のカムシャフトで吸気バルブ・排気バルブの開閉を行うOHC(SOHC)エンジンとは正反対です。

バイクを選ぶ際の基準
より高出力でスポーティーな走りを楽しみたいならば、DOHCエンジンを採用しているバイクがおすすめです。低燃費でよく走るバイクが欲しければSOHCエンジンのバイクが打って付けです。また、自分で整備をしたいといった場合にも、より整備のしやすいSOHCのバイクがおすすめです。エンジンの違いを知っていれば、バイクもより選びやすくなります。
まとめ
バイクのエンジンも中々奥が深いものです。より深く知れば知るほど、さらにバイクに乗るのが楽しくなってくるのではないでしょうか。エンジントラブルの際にも役立つ知識ですので、理解を深めておきましょう。
◎タイプ別エンジンの特徴
DOHC =ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト
シリンダーヘッドの上にカムシャフトがあり吸気、排気のバルブを駆動させるためのカムシャフトが1本ずつあるタイプのエンジンです。高回転高出力型のエンジンで、カムが直接バルブを押す直打式と、カムがロッカーアームを介してバルブを開閉するロッカーアーム式があります。
OHV =オーバー・ヘッド・バルブ
カムシャフトがエンジンブロックの部分にあり、プッシュロッドというシャフトが伸びてバルブを駆動するタイプのエンジンです。古い形式のエンジンで、ハーレー・ダビッドソンに代表されるアメリカのバイクは、この形式のエンジンを採用したものが今でも製造されています。構造が単純でメンテナンスが容易、独特のリズム感があって、味わいある形式のエンジンです。
SOHC/OHC =(シングル・)オーバー・ヘッド・カムシャフト
ヘッドの上にカムシャフトがあり吸気・排気のバルブを1本のカムシャフトで駆動しています。カムシャフトが1本しかないため、シリンダーヘッドが小さく、小型で軽量なタイプのエンジンです。エンジンに求められる性能に応じて、1気筒あたりに2バルブ、3バルブ、4バルブと様々なバリエーションがあるのも特徴です。
本記事は、2016年9月16日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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