【バイク】オイル下がりの原因と対処法
バイクユーザーならば1度は耳にしたことのある「オイル下がり」。しかし聞いたことはあっても、どんなものなのかは知らない、という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、オイル下がりとはどんな現象なのか、またその原因と対処法について詳しくご紹介します。
1.オイル下がりとは
オイル下がりとは、シリンダーヘッドを循環しているエンジンオイルが燃焼室に入り込んでしまうことをいいます。一般的に使用年数の多いバイクほど、この現象に悩まされます。
通常、シリンダーヘッドのカムシャフトや吸気バルブ、排気バルブを潤滑させるために循環したエンジンオイルは、オイルパンに戻ってきますが、何らかの原因で燃焼室に浸入してしまうことがあります。これが「オイル下がり」です。
2.オイル下がりの症状
オイル下がりを起こすと、主な症状としてマフラーから青白い煙が発生しますしかし似た症状になる現象に「オイル上がり」というものがあります。名前もよく似ていますが、対処法が異なるので以下の具体的な症状を覚えておき、どちらなのかをしっかりと見極めましょう。
オイル下がりの症状は以下の4つです。
3.オイル下がりの原因と対処法

オイル下がりの原因
オイル下がりになってしまう原因は、バルブステムとステムシールの間に隙間があることです。隙間ができてしまう原因として考えられるのは、主に以下の5つです。メンテナンスの際には以下の5つの点に特に注意しましょう。
どの原因も突然発生するものではないので、定期的にエンジンオイルを交換すれば、未然にオイル下がりを防ぐことができますよ。
オイル下がりの対処法
添加剤を使用する
前述したとおり、オイル下がりはバルブとステムシールに隙間ができることが原因なので、隙間を埋めれば症状は出なくなります。添加剤はステムシールを柔らかくするので隙間が埋まる、というわけです。ただし柔らかくなるまでに時間がかかるので、即効性はありません。
オイルの粘度を上げる
さらさらしたオイルほど隙間から落ちやすいのは当然なので、オイルの粘度を上げるのも1つの手。ただし徐々に上げていくことがポイントです。
ステムシールを交換する
上記の2つの方法は一時的な対処法であって、根本的な解決にはなっていません。効果も一時的でしかないので、根本的に解決するには、劣化して傷の入ったステムシールごと交換するのがよいでしょう。
まとめ
オイル下がりは、エンジンオイルの交換を怠ると発生しがちです。そのため、定期的に必ず交換しましょう。交換時期の主な目安は半年に1回、走行距離5000kmです。
メンテナンスをしっかりして、快適なツーリングを楽しみましょう!
本記事は、2018年9月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。