【チューンナップ】バイクのターボ化でパワーアップ!
「ターボは車のもので、バイクには搭載できない」というイメージの方は多いのではないでしょうか?実は、バイクにターボを搭載できるキットが発売されているのはもちろん、純正でターボを搭載しているバイクも存在します。
しかし、車ではお馴染みのターボでもバイクに搭載したらどうなるのか、と不安に思う方も多いはずです。そこで本記事では、そもそもターボとは何かからメリット・デメリットまでを併せてご紹介します。
ターボとは何?
ターボとは、バイクの排気ガスを利用した「過給機」のことです。そもそもエンジンは、ガソリンと空気を混ぜて燃焼室で爆発させることにより稼働します。つまり、ガソリンと空気が混ざった「混合気」の量が多くなれば、それだけ大きな爆発を起こすことができパワーも上昇するということです。
通常であればこの「混合気」を増加させるためにエンジンを大きくするのですが、これだと重量が増えて扱いにくくなってしまいます。しかしターボを使えば、同じエンジンの大きさでもパワーアップが可能になります。
ターボは、1度エンジンから排出された排気ガスを利用してタービンを回し、空気を圧縮してエンジンに押し込む装置です。空気の量を増やせれば噴射するガソリンの量も増やせるため、結果的に混合気の量を増やすことが出来ます。そのため、ターボは同じエンジンの大きさでより大きなパワーを得られるのです。
ターボ化バイクのメリット

「ターボ=速い」というイメージがある方は多いでしょうが、それ以外にもメリットはあります。ここでは、ターボ化バイクのメリットを2つご紹介します。
1.パワー(加速力)を得られる
上述したように、ターボはエンジンに空気を圧縮して押し込むことで混合気を増加させ、より大きな爆発を起こすことでパワーを上げることができます。例えば、125ccのバイクであっても250cc分のパワーを得ることが可能となります(パワーの上がり幅はセッティングによる)。
2.税金が上がらない
より大きなパワーを得ようとエンジンを大きくした場合、排気量が増加して税金が上がってしまう可能性があります。しかし、ターボであれば排気量は変わらないので税金を多く支払う必要がありません。
ターボ化のデメリットも知ろう
しかしながら、バイクのターボ化にはデメリットも存在します。ターボ化を行う前に知っておきたいデメリットは、以下の4つです。
1.思った以上の効果を得られない
バイクはそもそもの排気量が少ないので、車にターボを搭載したときほどの大きな差を感じられない可能性が高いです。
2.重量が増える
エンジンを大きくするよりもはるかに小さい重量ではありますが、バイクの軽快さを重視する人には大きなデメリットになり得るでしょう。
3.タイムラグが発生する
ターボはアクセルを開けてすぐではなく、時間差でパワーが出てくる特徴があります。そのため、慣れていないうちは扱いづらいでしょう。
4.エンジンブレーキの効きが弱くなる
ターボエンジンは圧縮比が小さくなるので、その分エンジンブレーキが効きにくくなります。慣れていないうちは扱いづらく、事故に繋がる可能性もあります。
まとめ
本記事は、2019年6月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。