225cc時代に比べ、全長は長いものの幅は同サイズ。小柄な私ではつま先ツンツンの足着きだが、シート幅が絞られているおかげで足が出しやすく、さほど危うい感じはしない。ハンドルもちょうどいい高さにあり、幅もほどよく、とにかく女性でも違和感のないポジションがうれしい限り。
約10kgの増量は走り出してしまえばまったく気にならない。というより、思わず笑みがこぼれるくらい軽快だ。街乗りでは低速トルクがトトトッと効いて、ストップ&ゴーもストレスなし。中速域では吹け上がりが軽やかでとても気持ちいい。高速では、225cc時代からの進化が一目瞭然。250ccフルスケールのパワーが遺憾なく発揮されて、100km/hに達しても精いっぱいな感じはなし。ツーリング距離を、いつもより少し伸ばしたくなる。オフロードでも快適。FIエンジンに任せて自分は走りに集中できる。ただ、小柄な私にはこのフルスケール感がややもどかしい。225ccのコンパクトさも捨てがたい! どこで折り合いをつけるか、悩みどころ。どちらにしても楽しめるけどね。