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初めて二輪に乗るなら教習所の門をたたこう |
原付免許の試験は適性試験(視力検査など)と学科のみ。免許試験場などで行われる試験に合格したら、原付講習を受ければ免許をもらうことができる。学科試験は二者択一式の問題で、運転に必要な知識についての内容だ。
自動二輪免許には、大きく分けて2通りの免許の取り方がある。ひとつは免許試験場で直接試験を受ける方法。そしてもうひとつは、教習所に通う方法だ。
試験場での受験は、一発試験などとも呼ばれている。適性試験の後、学科の試験を受け、さらに実際の車両をコース内で運転する技能試験を受ける。そして試験に合格した後、取得時講習を受ければ免許証の交付を受けられる。
学科試験にかんしては、普通免許以上のクルマの免許や、大型特殊の免許を持っていれば免除となる。また大型二輪免許を受験する場合、普通二輪免許を持っていれば、やはり学科は免除だ。
いっぽう、技能試験の方はちょっと難しい。というのも、試験場で技能試験を受けて所得する場合、練習もしないで試験に行っても、そう簡単には受かるものではない。そういう意味では、次に紹介する教習所に通って所得するほうが一般的ということになる。
さて、教習所に通って免許を取得する方法だが、これは、公安委員会の指定自動車教習所を卒業すれば、技能試験が免除になるというシステムを利用したもの。つまり、教習所の卒業証明書があれば、試験場では適性試験と学科試験のみパスすれば免許がもらえる。また、先に書いた学科試験が免除になる免許証を持っていれば、適性試験のみとなるわけだ。
教習所に通うメリットは、ほぼ確実に免許が取れることもそうだが、バイクの乗り方を基礎からしっかりと学べるところにもある。バイクの免許を取れば楽しみは無限大に広がるが、そのためにはやはり、教習所に通ってきちんとした安全運転の技術や知識を身につけたほうがいいだろう。
さて、二輪の教習に初めて挑戦しようという方が考えなければならなのは、普通二輪免許を目指すか、それとも大型二輪かという選択。もちろん乗る予定のバイクが400cc以下であれば普通二輪でいい。悩むことになるのは、大型二輪にも乗りたいと考えながら、いきなり大型二輪の教習は体力的に不安だというようなケース。
まずは普通二輪免許を取るべきか、それともいきなり大型二輪にチャレンジしたほうが手っ取り早いのかという判断だ。教習の基本料金だけを見れば、いきなり大型二輪の教習を受けたほうが少し安く上がる計算になる。ただ、ここでちょっと知っておいてほしいのは、追加教習のことだ。
基本料金で卒業できるのは、スムースに教習課題をこなせた場合であって、課題をクリアできなければ追加料金を払って教習を受けることになる。場合によっては、まずは普通二輪の免許を取り、バイクの運転に慣れてから大型二輪に挑戦したほうが安く上がるケースも考えられるからだ。
そのへんの判断を、バイクに乗ったことのない人が自分で考えるのは難しい。だから、まずは一度教習所に足を運んで、しっかりと相談してみる。どの免許にするかは、それからでも遅くないのだ。 |
現在持っている免許 |
入校金 |
適正検査 |
学科料金
(学科時限) |
技能料金
(技能時限) |
卒業検定 |
卒業証明書 |
合計金額 |
なし(または原付、小型特殊) |
4万7250円 |
1050円 |
5万4600円
(26時限) |
16万2540円
(36時限) |
7350円 |
4200円 |
27万6990円 |
普通自動車 |
4万7250円 |
1050円 |
2100円
(1時限) |
13万9965円
(31時限) |
7350円 |
4200円 |
20万1915円 |
普通二輪 |
4万7250円 |
1050円 |
なし |
5万4180円
(12時限) |
7350円 |
4200円 |
11万4030円 |
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現在持っている免許 |
入校金 |
適正検査 |
学科料金
(学科時限) |
技能料金
(技能時限) |
卒業検定 |
卒業証明書 |
合計金額 |
なし(または原付、小型特殊) |
3万4650円 |
1050円 |
5万4600円
(26時限) |
6万5835円
(19時限) |
7350円 |
4200円 |
16万7685円 |
普通自動車 |
3万4650円 |
1050円 |
2100円
(1時限) |
5万8905円
(17時限) |
7350円 |
4200円 |
10万8255円 |
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現在持っている免許 |
入校金 |
適正検査 |
学科料金
(学科時限) |
技能料金
(技能時限) |
卒業検定 |
卒業証明書 |
合計金額 |
なし(または原付、小型特殊) |
2万9085円 |
1050円 |
5万4600円
(26時限) |
4万1580円
(12時限) |
7350円 |
4200円 |
13万7865円 |
普通自動車 |
2万9085円 |
1050円 |
2100円
(1時限) |
3万4650円
(10時限) |
7350円 |
4200円 |
7万8435円 |
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現在持っている免許 |
入校金 |
適正検査 |
学科料金
(学科時限) |
技能料金
(技能時限) |
卒業検定 |
卒業証明書 |
合計金額 |
なし(または原付、小型特殊) |
4万7250円 |
1050円 |
5万4600円
(26時限) |
13万935円
(29時限) |
7350円 |
4200円 |
24万5385円 |
普通自動車 |
4万7250円 |
1050円 |
2100円
(1時限) |
10万8360円
(24時限) |
7350円 |
4200円 |
17万310円 |
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現在持っている免許 |
入校金 |
適正検査 |
学科料金
(学科時限) |
技能料金
(技能時限) |
卒業検定 |
卒業証明書 |
合計金額 |
なし(または原付、小型特殊) |
3万4650円 |
1050円 |
5万4600円
(26時限) |
5万1975円
(15時限) |
7350円 |
4200円 |
15万3825円 |
普通自動車 |
3万4650円 |
1050円 |
2100円
(1時限) |
4万5045
(13時限) |
7350円 |
4200円 |
9万4395円 |
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現在持っている免許 |
入校金 |
適正検査 |
学科料金
(学科時限) |
技能料金
(技能時限) |
卒業検定 |
卒業証明書 |
合計金額 |
なし(または原付、小型特殊) |
2万9085円 |
1050円 |
5万4600円
(26時限) |
3万1185円
(9時限) |
7350円 |
4200円 |
12万7470円 |
普通自動車 |
2万9085円 |
1050円 |
2100円
(1時限) |
2万7720円
(8時限) |
7350円 |
4200円 |
7万1505円 |
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技能教習は教習所内のコースを使って行われる。教習専用の車両を使い、運転操作などを基本から教えてくれる。写真はレインボーモータースクール和光。二輪専用としてはかなり大規模なコースだ。 |
ヘルメットやグローブは各自が用意する必要がある。ただし教習所によっては、仕事帰りなどに立ち寄って技能教習を受けられるように、貸し出し用のヘルメットを用意するところもある。 |
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技能の教習では、さまざまな課題走行が行われる。写真はクランクコースの走行。似かよった課題にS字コースもあるが、クランクは正確な車体の誘導を身につけるための練習だ。 |
こちらは急制動コース。大型二輪、普通二輪は40km/hから、乾いた路面で11m以内、濡れた路面では14m以内で停止する。小型二輪は30km/hから、それぞれ8m以内、11m以内。 |
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直線峡路コース。いわゆる一本橋だ。ここを大型二輪なら10秒以上、普通二輪は7秒以上、小型二輪なら5秒以上かけてゆっくりと、かつ落ちないように走行しなければならない。 |
学科教習の課題のひとつ「応急救護処置」は交通事故現場で、救急車が到着するまでに行う応急手当ての方法について学ぶ。たとえば気道の確保や人工呼吸、心臓マッサージなどを訓練する。 |
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ここは学科教習を受ける教室。学科は1日に受ける時限数の上限はない。技能教習は1段階なら1日2時限、2段階は1日3時限の上限がある。何日くらいで卒業できるか計算してみよう。 |
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教習には一般市販車とは若干違う車両が使われている。たとえばハンドルやスクリーン、それにクラッチやエンジン内部が違うものもある。市販車との違いを見ながら教習車に触れるのも面白い。 |
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これはライディングシミュレーター。実際の交通でおこりえる危険な状況なども、この機械では再現することができる。単なる車両の運転操作のみではなく、危険回避のテクニックなども、覚えることができる。 |
自動二輪免許 |
受験資格
● 16歳以上(大型二輪は18歳以上)
● 視力=両眼で0.7以上、かつ左右それぞれ0.3以上
●(片眼が0.3に満たない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上)
● 過去に免許取り消しの処分を受けている場合は、欠格期間が過ぎていること
試験日 ● 平日(月曜日から金曜日まで、祝日、休日、年末年始を除く)
受験料 ● 6700円
用意するもの
● 初めて運転免許を取得する場合は、本籍地記載の住民票(外国人は外国人登録証明書)
● すでに自動二輪以外の運転免許証を持っている場合は、運転免許証
● 取得時講習終了証明書(受験前に受講した場合)
● 写真1枚(縦3cm×横2.4cm、申請前6ヵ月以内に撮影したもの)
取得時講習受講料 ● 大型二輪 1万6200円/普通二輪 1万5900円 |
原付免許 |
受験資格
● 16歳以上
● 視力=両眼で0.5以上(片眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上)
● 過去に免許取り消しの処分を受けている場合は、欠格期間が過ぎていること
試験日 ● 平日(月曜日から金曜日まで、祝日、休日、年末年始を除く)
受験料 ● 3750円
用意するもの
● 初めて運転免許を取得する場合は、本籍地記載の住民票(外国人は外国人登録証明書)
● ※住民票のほか、パスポート、健康保険証、写真張り付けの学生証、社員証など、
● 身分を証明するものも必要
● 写真1枚(縦3cm×横2.4cm、申請前6ヵ月以内に撮影したもの)
原付講習受講料(試験合格後に受講) ● 4050円 |
各都県の試験場 |
東京都 |
● 警視庁府中運転免許試験場
● 警視庁鮫洲運転免許試験場 |
府中市多磨町3-1-1
品川区東大井1-12-5 |
TEL: 042-362-3591
TEL: 03-3474-1374 |
神奈川県 |
● 神奈川県警運転免許試験場 |
神奈川県横浜市旭区中尾2丁目3番1号 |
TEL: 045-365-3111 |
千葉県 |
● 千葉県警千葉運転免許センター |
千葉市美浜区浜田2丁目1番 |
TEL: 043-274-2000 |
埼玉県 |
● 埼玉県警運転免許センター |
埼玉県鴻巣市鴻巣405番地4 |
TEL: 048-543-2001 |
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