電動キックボードを知る

「マイクロモビリティ」と呼ばれ、街中でも時たま見かける電動キックボード。実際どんなメリットがあるの?
乗るために必要な条件や手続きはある?そんな電動キックボードがはじめての方の素朴な疑問にお答えします。

電動キックボードのメリット

POINT1

オシャレで注目されている
次世代マイクロモビリティ

オシャレで注目されている次世代マイクロモビリティ

環境問題や渋滞緩和策として世界的にも注目されている次世代マイクロモビリティ。スカートや自転車などに巻き込まれやすい丈の長いアウターなど好きな服でスマートに移動できます。

POINT2

移動が快適で
楽しくなる

移動が快適で楽しくなる

乗り降りも立ったまま気軽に走行。ラストワンマイルの移動をいつもと違った風を感じながら、スイスイ走行する爽快感は移動を楽しいものにします。

POINT3

維持管理が
カンタンにできる

維持管理がカンタンにできる

コンパクトなため駐車場も幅を取らず、家での管理もしやすい。電気で走るため、維持費もかからないのも利点です。

電動キックボードの乗り方

電動キックボードって実際どう乗るんだろう?乗るときに気をつけることは?
気になる実際のポイントやキックボードによっての違いをご紹介します。

乗る前にチェック!

サイドミラーの調整

電動キックボードに乗る上で、難しいポイントがサイドミラーの調整。
乗車をしてしまうと右手がアクセルで使えなくなるので調整が難しくなります。乗車前に確認をしておきましょう。

サイドミラーの調整

まず、地面に足をついた状態で電動キックボードにまたがり、見やすい位置にミラーを合わせてください。

サイドミラーの調整

このままの状態だと乗った時に高さが変わり、見れる角度がズレてしまうため、道路が見えなくなる程度までミラーを上に傾けます。

サイドミラーの調整

調整完了!乗った時にちょうど良い角度になり、安全に走行が可能です。

乗る前にチェック!

アクセルについて

快適に走り出す上で欠かせないアクセル。
電動キックボードでも機種によって使い勝手が違うので、よく確認しておく必要があります。

アクセルについて

キックスターター方式のキックボードだと少し蹴り出してスピードが出てからアクセルをオンにできるため、アクセルの誤作動を防ぐことができます。タイプとしてはこのモデルが特に多いでしょう。

アクセルについて

機種によってはモード切り替えで急速に速度がでないよう、段階的に調整できるものもあります。運転にまだ慣れていない時や公道で速度制限がある場合に安心です。

アクセルについて

アクセルはハンドルの手元にある形がほとんどでレバー、ペダルタイプがあります。またオプションの専用パーツでカスタマイズをすることも可能です。自分にあった使いやすいものを選びましょう。

乗る上で気をつけよう

走行中の姿勢

安全に快適に運転するには、走行中の姿勢も非常に重要です。
走行をする際には、転倒防止や安全のために正しい姿勢を意識しましょう。

走行中の姿勢
  • 背筋がまっすぐ伸びている
  • 目線が進行方向の先にある
  • ボードの中央に両足を乗せて立っている
  • 右左折時、体やキックボードを傾けていない
  • 両手でハンドルをしっかり握っている
走行中の姿勢
走行中の姿勢
  • 前のめりの姿勢
  • 後ろに重心がかかっている状態
  • 片足だけボードに乗せて走行している
  • 右左折時、体やボードを傾けて走行している
  • 乗車時にヒールで乗ること

【参考】 LUUP電動キックボードの操作方法:https://support.luup.sc/hc/ja/articles/1500006303141-電動キックボードの操作方法

安全に走行するために

ブレーキについて

電動キックボードのブレーキは他の乗り物とどう違うのでしょう。
ブレーキの中でも違法となるものもあるので、しっかりチェックしておきましょう。

ブレーキについて

ブレーキの順番としては、.▲セルをゆるめる→後輪ブレーキ→A偉悒屮譟璽でかけましょう。前輪ブレーキを先にかけてしまうと転倒の恐れがあるため、必ず後輪ブレーキをかけてから、止まりきらない場合、前輪ブレーキをかけるよう注意しましょう。

ブレーキについて

電動キックボードのブレーキ操作はハンドルの手元にある形が多く、ディスク・ドラムタイプなどがあります。足元にフットブレーキがあるタイプや電子ブレーキもありますが、公道の走行不可・リスクが高いため、注意が必要です。

ブレーキについて

「電子ブレーキ」を使用しているモデルは道路を走る場合にバッテリーが切れたら機能しない形となり安全に停車できない場合があります。日本では公道についても走行ができないモデルとなるので注意しましょう。

電動キックボードに乗るために
必要な条件・基準は?

現在は、電動キックボードは原付バイク(原動機付き自転車)と同じ扱いになっています。 原動機付自転車の免許が必要、車道通行(歩道走行不可)、ヘルメットの着用義務があります。また、自賠責保険の契約が必須となります。
2023年7月の道路交通法改正により、特定小型原付という新たな車両区分の設置で公道走行の運転条件が一部緩和されます。

キックボードを公道で使用する上で必要な条件(2023年3月現在)

乗車時の義務(運転手)
  • .悒襯瓮奪箸料着
  • ¬筏所持(原付免許以上)
  • ※歩道の走行は不可
必要な保険・税金
  • ・軽自動車税の納税
  • ・自賠責保険
  • ・任意保険(任意)
電動キックボードに乗るために必要な条件・基準
電動キックボード
  • .丱奪ミラー
  • ▲屮譟璽
  • クラクション
  • ぅ悒奪疋薀ぅ
  • ┯緝反射材

~最高速度20km/h未満は不要~

  • ゥΕンカー
  • β度計
  • Д董璽襯薀鵐廖Ε屮譟璽ランプ
  • 番号灯

    ※取付位置は地面から1m以下で、夜15m離れた場所から確認出来る事

  • ナンバープレートの装着

【参考】 警視庁 電動キックボードについて:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/torikumi/kickboard.html

電動キックボードを選ぶ

はじめての電動キックボード選びで押さえておきたいポイントや公道走行が可能な車種をケース別にご紹介。
利用シーンに合わせて快適なマイクロモビリティ生活を送れる車種を探そう。

CASE01 Aさん Aさん

\通学派/

Aさん

CASE02 Bさん Bさん

\お出かけ好き/

Bさん

CASE03 Cさん Cさん

\レジャーに/

Cさん

Aさん Aさん
通学で使いたいAさん

通学の移動でサクッと使いたいけどどんなタイプが合うのかな?

選び方のポイント

モーター出力数
電動キックボードの馬力となるモーターの出力数は坂道を登る際や加速時などで大きな違いがでてくる。走る道の環境に合わせたkW数の電動キックボードを選ぼう。
バッテリーサイズの大きさ
バッテリー容量も走行の点でひとつポイントとなる。バッテリー容量が大きいと長距離走行ができ、ただしバッテリー容量が大きい場合は自ずと重さも増えるため、持ち運ぶならバランスも必要だ。

出力数や容量はどう見て判断すればいい?

Bさん Aさん
お出かけ好きのBさん

どうせ持つなら一緒にいろんなところに行きたい!それなら携帯性やスタイルも大事だよね!

選び方のポイント

重量が軽いモデル
部屋まで持ち運ぶ際には、持ち運べる重さかどうかがかなり重要な条件。商品によっては重量が30kgを超えるものもあるためなるべく軽めのタイプを選ぶと負担も少なくなるはず。
カラバリが豊富なモデル
お出かけ好きなら自分の好きなファッションに合わせて、カラーも選びたいもの。まだラインナップとしては数が少ないがカラバリが豊富なモデルもあるので要チェック。
Cさん Aさん
レジャーで思いっきり
楽しみたいCさん
レジャーで楽しみたいCさん

キャンプやドライブに行くときに一緒に持っていって楽しみたい!

選び方のポイント

防水性
意外に水に弱かったりするキックボード。悪路を走る場合、防水性があると泥水にかかっても安心。急な雨にも備えて、防水性が高いものを選ぼう。

防水・防塵基準はどう見ればいい?

サスペンション・タイヤサイズ
悪路を走る場合、凸凹道での衝撃や不安定さは走行を不安にさせる。サスペンションやタイヤサイズが大きめのものを選べると通常の商品より安定した走行ができるはず。

タイヤ・足回り選びってどうすれば良いの?

購入するときに要チェック!

  • 価格が安い方がお得!
    でもない?

    価格が安い=お買い得に見えるケースもあるが、故障した場合の対応やメンテナンスに対して、ユーザーに委ねる場合が多い。不安な部分が多いなら、保証が充実しているメーカーや店舗から購入しよう。

    価格が安い方がお得!でもない?
  • 電動キックボードならどれでもよし!ではない?

    電動キックボードであればどれも同じ!なわけではない。モデルによっては公道を走れないタイプもある。また機種によって座席付きやバッテリーが取り外せるなど、ユーザーの使い勝手に応じて機能が異なっているため気をつけて見てみよう。

    電動キックボードならどれでもよし!ではない?
  • 雨の日の対応・保管方法を考えて購入しよう

    電動キックボードは取扱説明書に雨天時の走行ができない旨の注意表示が書いてある場合があり、駐輪場に駐める場合でも保管方法については注意が必要だ。雨天時の想定を行ってから購入しよう。

    雨の日の対応・保管方法を考えて購入しよう

電動キックボードQ&A

電動キックボードの速度はどのくらい?

公道を走行する場合は30km/hの制限があります。各電動キックボードが出せる最大時速は機種によって異なりますが、25km~40kmまで出すことができます。車体が軽く急ブレーキをかけると非常に危険なため、スピードの出し過ぎには注意しましょう。

電動キックボードに年齢制限・条件はあるの?

2023年3月現在、公道で走行する場合は16歳以上かつ原付一種/二種の免許が必要となります。改正道路交通法施行後、特定小型原付区分の車両については、16歳以上という条件で運転が可能となります。

電動キックボードはどんな人に人気なの?

電動キックボードは欧州・欧米の若者達から普及し、日本でも都市部の20~30代を中心に人気となっています。令和3年度産業経済研究委託事業による「国内外の電動キックボードに関する調査」では、シェアリング事業での利用ユーザーとしては20~30代が大半で約70%が男性との調査も出ています。

電動キックボードの重さはどのくらい?

平均的な重さとしては25~30kgあたりが主流となっています。電車に持ち込む場合は30kgまでの重量制限があるため、注意も必要です。気軽に持ち運びたいケースが多い場合は軽量化のモデルもあるため、チェックしてみましょう。

電動キックボードの購入金額はどのくらい?

メーカーによって様々ですが、価格帯としては5万円台から30万円台まで幅広く存在します。価格帯によって、機能やメンテナンスの充実性も異なるため、自分に必要な機能や条件を見極めて購入しましょう。

電動キックボードは免許なしで乗れるの?

2023年3月現在では公道を走行する際は運転免許が必要となります。

使われているモーターのパワーが600W以下であれば、50cc未満の原付一種扱いとなります。この車両に乗るには原付免許または、原付が運転可能な普通免許等の上位免許が必要です。

使われているモーターのパワーが601W以上1000W未満の車両は、125cc未満の原付二種扱いとなります。

この車両に乗るには、小型二輪免許もしくは大型二輪免許、普通二輪免許が必要です。

海外モデルの中には1000Wを超える、軽二輪扱いの車両となるものもあります。この車両の場合は大型二輪免許もしくは普通二輪免許が必要です。

電動キックボードは車検は必要なの?

車検はありませんが、走行する上で保安基準(後写鏡、警音器、前照灯、制動装置、後部反射器)を満たす必要があります。また、最高速度20km/h以上の車両の場合はこれらに加えて、番号灯、尾灯、制動灯、方向指示器、速度計が必須装備となります。公道で使用する場合はナンバープレートと自賠責保険を取得する必要があるため、忘れず取得・手続きをしましょう。

電動キックボードのメンテナンスはどう対処する?

電動キックボードには車検がないため、不具合やチェックなどを自分で対処する必要があります。キックボードに不具合があった場合はまず購入したメーカーや代理店に相談してみましょう。またメーカーによっては保証やメンテナンスの案内があるメーカーもあるため、メンテナンスに不安のある方は購入時に必ずチェックしてみましょう。

電動キックボードのナンバープレートの取得方法は?

ナンバープレートの取得には、下記手順が必要となります。

  • 1.お住まい管轄の市区町村の役所へ
  • 2.軽自動車税申告書兼標識交付申請書を作成
  • 3.ナンバーと標識交付書交付

その際、下記の持ち物も必要ですので、準備しておきましょう。

  • ・原動機付自転車販売証明書
  • ・印鑑(認印可)
  • ・本人確認書類(免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポートなど)

また公道の走行には自賠責保険も必要なため、あわせてコンビニなどで手続きを済ませましょう。

電動キックボードの充電はどれくらい持つの?

機種によって様々ですが、満タン時の航続距離としては最小で30km、最大で60km程度となるため、日常的な通勤・通学や移動で使う分には1回のフル充電で問題ないでしょう。
詳しくは各電動キックボードのスペックをご確認ください。

法改正・免許・公道ルールについて

道路交通法改正(2022年4月に可決)での規制緩和や実証実験、維持などに必要な諸費用、交通ルールなど購入前に知っておきたい情報を掲載しています。

特定小型原付について

2023年(令和5年)7月1日に道路交通法改正により、「特定小型原付」という区分であれば、16歳以上なら免許・ヘルメットなしで電動キックボードを運転することができます。今までとの変更点はどこなのか、注意するべき点はどこなのかを掲載しています。

マイクロモビリティ研究所

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