2025/09/02 14:10:34 更新スズキ レッツ5 入庫車両チェックメンテナンススズキ レッツ5
スズキレッツ5 入庫したので各部チェックと同時にメンテナンスしていきます。


Fホイールの動きが渋かったので案の定ホイールベアリングがだめになっておりました。 原付きスクーターはフロントのショックアブソーバーがダメになりやすく、そのまま乗っていると衝撃がホイールに直にくるのでベアリングもだめになりやすいです! またタイヤ交換時にホイールを脱着し取り付けの際に締めすぎるとベアリングが痛みやすいです。 これは構造上、ベアリングがアクスルシャフトを規定トルクで締め付けた際にきっちり動くように作られているからです! ホイールベアリングは押し歩きの軽さ、燃費等に影響する重要な部品です。 同時にブレーキライニングの摺動面のサビを落とし洗浄します。

フロントブレーキのライニングは残量は問題無しですがスムーズに動作するように分解洗浄グリスアップしていきます。



CVTケースのチェックです。 汚れていてはどこが悪いのかわからないのでまずは洗浄です! プライマリー(プーリー)とセカンダリー(クラッチ)で分かれていますのでそれぞれ確認していきます。 プーリーは若干摩耗あるものまだまだ使用可能ですので続投します、ウェイトローラーは平坦な部分がありましたので全交換し洗浄後組み付けていきます。 ウェイトローラーが偏摩耗すると変速がうまくいかず駆動がリアタイヤに伝わらず速度もパワーも落ちてしまいます。


ドライブベルトは摩耗も少なくひび割れもありませんでしたので続投です!

スロットルボディも分解洗浄していきます。 キャブと違いアイドリングがソレノイドによる自動調整ですので、そちらも点検します。 スロットルボディを外すと同時にIn側からカーボンクリーナーでバルブ周りも洗浄しておきます。 原付スクーターはバルブ周りにカーボンが付着しやすく、いわゆるカーボン噛みによって圧縮が漏れてパワーが落ちてしまうことが多いです・・ 本来でしたらシリンダーヘッドを外してきれいにしたいところですが、圧縮圧力がそこまで低くなかったため様子見です。

エアフィルターもボロボロになって溶けてしまったいたので交換です。 スポンジタイプのエアフィルターはだめになりやすいですね・・・湿式ですので2サイクルオイルを染み込ませた新品を組み込みます。

タイヤ前後ともに2009年製造品だったので溝は残っていましたが問答無用で交換です! タイヤは溝やひび割れ以外にも製造年月日も確認してください!5年以上経っているタイヤはゴムが劣化してグリップ力が低下し乗り心地も悪くなります。 写真撮り忘れてしまいましたが、リアブレーキもフロント同様に分解洗浄し、ブレーキワイヤーやレバーも注油しています。 あとは試乗して一通り完了です!