03年の秋、東京モーターショーに参考出品されたDR-Z400Sベースのモタードモデル。その反響の大きさから市販を決したと言われる1台だ。ベースとなるDR-Z400Sが、排ガス規制で姿を消し、2ストのRMXシリーズの後継として造られただけに、ショートストロークの水冷DOHC4バルブエンジンが持つ性能は、まさに2スト250を凌駕するスペック。それだけに、このSMの走りは、輸入車並みのポテンシャルを秘めているわけだ。ベースモデルとは違う専用の倒立フォーク、ラジアルタイヤ、テーパー形状リアアーム、φ310mmのフロントディスクなど、走りの探求度はさすが。価格は73万2900円とけっして割安ではないが、装備も走りも納得のモデルであるのは間違いない |