集落の中心を流れる志津川を歩くと、共同温泉がある。おばあちゃんがお風呂に入りに来ていた。
実はここ満願寺温泉に、九州一恥ずかしいといわれる露天風呂がある。川面と同じ高さの露天風呂。道路からは丸見えでその露天風呂をさえぎるものは何もない。ここは、もともと共同の洗い場で、食器を洗い、野菜を洗い、洗濯までしているとのこと。そして夜になるとお風呂として利用されている。たしかに洗い物をしている人の横でお風呂に入るのには勇気がいる。
すぐ裏手にある旅館「静泉荘」に立ち寄ってみた。この旅館もなかなか古く歴史のある旅館のようだ。昔ながらの満願寺を味わうにはこのような旅館に泊まるのも悪くない。今回はこの静泉荘の温泉に入ることにした。源泉からくみ上げたお湯がこんこんと湯船に溢れている。なんとも肌触りがよい。ちょっと冷えた体を十分に温めてくれる。ここ満願寺温泉は、無色透明の単純泉の弱アルカリ性で、源泉は約43度のかけ流しの温泉である。女将の話によると、静かな集落なので訪れる際には、最低限のマナーは守って欲しいとのこと。特に夜に露天風呂に入る時は時間帯を守って、近所に迷惑をかけないように。 |
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静泉荘 TEL.0967-42-0558 1泊2食付き8,500円〜 |
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