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満願寺温泉は、黒川温泉とは異なり、ひっそりと佇む温泉街というイメージがある。それだけに人工的につくられた温泉郷にはない郷愁が味わえる。どこか懐かしい風情を漂わせる町である。道幅は狭い。車の離合もままならないくらい狭いので、満願寺の駐車場にバイクを停めて町を散策してみた。
バイクを停めて歩くとまず目に入るのが「満願寺」。かなり歴史のあるお寺と見受けられ、年季の入った山門がそれを物語っている。満願寺の地名の由来は、文永11年(1274年)の元寇の役に際し、日本国を守護するために、当時の鎌倉幕府、北条時宗が建立したお寺から、その地名になったという。当時は武士でさえ、この集落の入り口(入舟)で馬を降りて歩いて通らなければ罰せられるほどだったとか。ここ満願寺の庭園は九州最古の庭園といわれ、石組みや配石に時代の面影を残している。お賽銭を入れ、旅の安全を祈って目的の温泉を目指すことにする。
※満願寺の正式名称は「立護山満願寺」と号し、高野山真言宗に属す。 |
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満願寺と志津川 |
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満願寺の庭園 |
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満願寺温泉館 |
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