ハッシュタグ 事故編のカスタム・ツーリング情報70件

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  • 事故編の投稿検索結果合計:70枚

    「事故編」の投稿は70枚あります。
    事故編教訓と代償心霊体験?教訓とだいし本当にあった怖い話 などのタグがよくつけられています。投稿されたツーリングスポット情報・カスタム事例など事故編に関する投稿をチェックして参考にしよう!

    事故編の投稿写真

    事故編の投稿一覧

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月27日

      234グー!

      事故発生48日目

      静かな朝を迎えた
      また朝食が来るまでグッスリ寝ていたのだ
      それもそのハズ、今では部屋に自分1人だけなのだから
      ..とうとう一人になってしまったか

      実は昨晩も奇妙な体験をした
      自分一人の部屋でイビキが聞こえるのだ
      自分でいうのも何だが耳がイイ
      このイビキは自分のベッドの前の方から聞こえており、確かにこの部屋から聞こえるのだ
      トイレに寄りながら隣の部屋を確認したが、音源はここではなく、やはり自分の部屋から聞こえる
      不思議と怖くはなかった
      これが唸り声とかなら怖いがイビキじゃあ..💦
      無害な感じだしイビキの音も控えめだったためそのまま寝ることにしたのであった


      リハビリでは自分の傷痕を見たリハビリの先生方がよくがんばったね、相変わらず凄い傷だねって言ってた
      ガーゼを外したため気のせいか動きが良くなったような気がする

      レントゲン撮影で呼ばれた
      直前まで昼寝していたため驚いて慌てて跳ね起きた
      看護婦さんと共にレントゲン室へ向かう
      看護婦さんも過去に色んな怪我をしており、骨折もしていた
      退院して苦労したのはやはり段差や障害物だったそうだ
      リハビリもかなりキツイ内容で、術後早々に正座の練習を30分もしていたとのこと..😱


      先生達との約束通り、退院する日を決めた
      7月30日(木)午前中 強制退院
      荷物が多くて積み降ろしが大変なこともあり、大事な退院日だからと家族全員が揃えるこの日に決めた
      強制退院といっても悪い意味ではなく、ただ単にこの病院が急性患者を対象にしており、入院は最長で2カ月だからである
      正確に2カ月ならまだ1週間はあるが、上記の理由と何よりキリがイイからである
      退院後は長い通院をすることになった


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月26日

      244グー!

      事故発生47日目

      今日はHさんの退院日だ
      今までアイスや肉好きということを聞いて焼き鳥を差し入れてくれた
      この退屈な病院生活で趣味が合い、時間を忘れて話をすることもあった
      本を何冊か借りては感想を熱く語り合ったものだ
      今日のリハビリはHさんとすれ違うような時間帯で入っていた

      「Hさん、今日は退院日ですね。リハビリの時間的にお見送りできないかもしれないので、これ、先にお返しします」
      借りていた本の1冊だが、読み終わっていなかった
      「いや、いいよ。それは俺からの選別だ。あげるよ」
      「それは流石に申し訳ないですよ..そうだ、自分がまた自力で歩き回れるようになったら会いに行きますよ!お土産物も持って」
      「おぉ、そうか!そいつは楽しみだ。お互い、身体には気を付けような」

      Hさんはまだ行かないから安心しなと言った
      心配してもしょうがないので早めに行って帰って来るようにした
      帰って来るとHさんの表札がなくなっていた

      行ってしまったか..
      お見送り、できなかったなぁ
      自分の部屋に入ると机の上にクッキーが置いてあった
      Hさんの置き土産だ
      看護婦さんによると10分ぐらい前に部屋を出たさいに残して行ってそうだ
      直ぐに部屋を飛び出してロビーへ向かった
      頼む、間に合ってくれ..!
      想いはむなしくもロビーにHさんの姿はなかった。

      貴方からもらったものは計り知れない
      自分はいつももらってばかりでした
      お見送りできず、申し訳ありません
      また2年後に会いに行きます..


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月25日

      239グー!

      事故発生46日目

      今日で足の機械(CPM)を終了すると伝えられた
      現在の設定は0~125°であり、これがこの機械の限界だという
      後は自分で足の曲げ伸ばしをするように と
      初めは全くできなかったCPMも今ではここまでこれたことに感動した
      CPMを使わなくなるとすると入院している意味の3割は無くなる
      徐々に退院へのカウントダウンが始まっているのを実感した

      最近リハビリの内容が少しずつハードになってきた
      うつ伏せになり足を上下20回、左右に20回、左に振り切ったところでその場で上下20回
      計60回休みなしで振り続けると1セット完了だ。
      5セットやる頃には足が重くて持ち上がらなくなっていた
      よく考えたら60×5で300回か
      どうりでキツイはずだ..💦

      少し休むとすぐに次のトレーニングに移る
      1分間空気イス、スクワットをするのだ
      クールタイムは20秒で、これを7セット行う
      すぐに足が子鹿のようにプルプル震え出す
      気合いで乗り切るが、あまりの辛さにクールタイムの半分を姿勢を正すだけで消耗してしまう。
      終わる頃にはイスに座りこんだ明日のジョーになっていた

      くたくたの身体をシャワーで洗い流す
      よほど疲れていたのか長風呂してしまった
      もう少しで心配した看護婦さんが突入してくるところだった💦
      髪を乾かして部屋で休んでいると看護婦さんがきた
      左足のガーゼを剥がすという

      久しぶりに何も纏わない自分の足を見た
      やはりかなり細くなってしまい、傷跡はきれいなものの残っていた
      一番気になっていたのはあの10mmの穴だった。
      穴は瘡蓋になっており、肉もついて順調に回復しているようだった
      ガーゼを剥がして肌が空気に触れたからかなのか、時間が経過する内に痒くなっていった
      おしぼりをもらって拭いて落ち着かせた
      ガーゼを外したことによりこれまで超音波治療ができなかったところを当てることができるようになった


      部屋に帰るとTさんの姿がない
      その代わりに母親の姿があった
      話によると容態が比較的安定したため退院することになったそうだ
      本来昨日退院するハズだったが、一昨日「背中の傷口が少し開いたため」急遽今日までいたそうだ

      ..あれ?
      もしかして俺のせい..?💦

      Tさんの退院は予定ではあと数日あるが、件のことにより強制退院となったのだ

      母親は荷物をせっせと纏めていた
      Tさんは?と訪ねるとたぶんどこかでタバコを吸ってるだろうと
      懲りてないな..
      しかも面倒事は全て母親任せとは「イイ趣味をしている」
      親不孝を見ていると心が痛む
      何か手伝えることありませんかと聞くと
      「ありがとう、気持ちだけ受けとるね」と
      そう言う顔がどこか悲しそうだったのが今でも忘れられない


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月22日

      231グー!

      事故発生43日目

      朝5時頃、ガチャガチャ大きな音で目が覚めた
      あれー、おかしいな。クソッってTさんが呟いてる
      部屋に備え付けられている暗証番号付の引き出しが開かなくなったようだ
      確かに使い方がイマイチで、自分も1回、正確にいえば事故聴取に来ていた警察の方が操作を誤り開かなくなってしまったのも今では遠い昔のように感じられる
      使用方法を説明されたハズだが、聞いてなかったのか理解できなかったのか..
      チクショウ!とそこそこの声を出して悪態をつきながら相変わらずガチャガチャする
      10分程ガチャガチャした後に看護婦さんを呼んでマスターキーで開けてもらっていた
      これでまた眠れると思った矢先、20秒も経たないうちにまたガチャガチャし始めた
      まさか..
      「はぁー?またかよふざけんな!ポンコツ!ポンコツ!」
      ガチャガチャ、ドンドン..
      おいおい勘弁してくれ
      ポンコツは引き出しじゃなくてお前やろ..


      部屋でリハビリをしているとTさんがよく散歩に行くのを感じ取っていた
      というのも彼はサンダルを履いてパタパタと歩き、よく独り言を言ってたからである
      ..ここの患者、独り言を言う人多くない?
      Tさんはヘルニアの手術を行ったらしいが、術後1日立たない内に出歩いていた
      スタスタ歩くその様はとても患者には見えなく、とてつもなく羨ましい

      小休憩を兼ねてトイレに行き、食堂から外の風景を眺める
      あの事故さえなければ今頃バリバリ仕事して休暇も満喫していただろうに..
      早く日常に戻りたいと願わない日はない
      外を走る車の運転や自転車の動きを見ているとたまに危なっかしい人を見かける
      T字路の先をろくに確認せずスピードをあまり落とさず右折する車
      路駐車を避けようと後ろを確認せずに飛び出す通学中の自転車
      危ないなぁ
      何も起こらなかったのはたまたま運が良かったからだ

      危ないもの、何か嫌な予感がする
      そういった場所に自然と目を向けていた
      勿論事故を起こす前からの癖であるが、最近は特に磨きがかかっているようだ
      というか過剰に反応しているのか、どこか不安な気持ちがある
      考えすぎてもよくないが、用心したことにこしたことはないと思う

      あれから1カ月は経つが今でも痛み、苦しみを感じない時間などない

      部屋に戻ってみるとTさんがまだいない
      カーテン全開でどこかに行ってるようだ
      気にせずリハビリに戻る
      あれからかなり時間が立つが帰ってくる様子はない
      やっと帰ってきたと思ったらパチンコに行ってきたと言う
      えっ、病院から抜け出したのか!?
      ヘルニアって手術した後はピンピン動けるのだろうか
      景品を部屋に置くとまたふらっとどこかへ行ってしまった
      ..絶対怒られるぞ..


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月21日

      220グー!

      事故発生42日目

      仲の良いルームメイトの方(Hさん)より借りた本を読みきった
      前から読んでみたいと思っていた有名著作で、読み終わって感想や意見交換で盛り上がった
      そんな彼はもうすぐ退院してしまう
      もっとはやく出会えれば..
      そう思っていたところ、退院すれば家が近いから遊びにおいでと声をかけられた
      短い期間だったけど支えあって話ができたことが本当に嬉しかった
      自分が自力で歩いたりバイクに乗れるには早くても2年の歳月が必要となる
      彼の家を訪ねる際にはお土産を持っていこう

      昼になる頃、新たに入院してきたルームメイトが部屋に案内されていた
      こんにちはって言っても一瞬こちらをチラッと見るだけでまたそっぽを向いた
      照れ屋なのかな?と当時は思っていた
      年齢はおじさんって感じだった
      その人は何故かHさんにはよく絡んでいた
      どうやら知り合いのようだ

      後にHさんの仲介でお互い自己紹介したのだが、彼に対する違和感が漸く分かった
      別に差別する訳ではないのだが、彼(Tさん)は障害者だったのだ
      といっても不自由な足を持つ自分も障害者に違いないのだが
      問題は次の発言であった
      「好きなものは~デュフフッフ、女の子でーす」
      男なら女の子が好きって言うのは分かる、がわざわざ口に出すのだろうか
      ..何か嫌な予感がする..

      気を取り直して読書しながらのリハビリに戻る。
      立ち練習と読書のコンボは実に効率的だ
      所謂立ち読みだ
      勿論長くは立っておられず、座って足を解したり踵を上げ下げする運動も行う
      あまり実感しないが、少しずつ良くなっているらしい

      初期の自分とは見違える程回復していた
      今では自らトレーニングを課していることから、先生と看護婦さんはそろそろ退院するのか、いつ頃を予定しているのかを頻繁に聞くようになっていた

      ..Hさんも退院するって言ってたし、自分もそろそろ退院後のビジョンを考えなくては
      食べ物に関しては病院食と比べて絶対に塩気などの味付けの差に驚くと思う
      ゆっくり慣らす必用がある
      と考えながら既に頭は脂っこいものを想像して止まない
      退院後一発目が油そばはヤバいだろうか🤣


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月20日

      219グー!

      事故発生40、41日目

      先生が毎日のように調子はどうだい?
      もう退院できるでしょ 笑ながら訪ねてくる。
      ここの病院は最長で2カ月しか居られないそうだ。
      とすると残りは約2週間か..
      病室がパンパンになってきたら邪魔にならないよう退院、もとい追い出される予定だったのだが、どうやらその気配はないようだ
      看護婦さんに聞いても病室は埋まってなく、むしろ退院していく人の方が多いようだ
      確かに最近廊下でおばちゃん会議が開かれていないわけだ

      病室に余裕があり、まだやるべきことがあるのであれば最後まで粘っていたい
      せめて階段等の段差を越える練習をしなければならない
      リハビリの先生ももう少し残っては欲しいと言っていたので、これを利用しない手はない
      そう思いながらリハビリに取り組んでいた

      リハビリルームで常に存在感のある日焼けした熱血漢がいた
      声は適度に大きくハキハキしゃべって大変聞き取りやすい
      高齢者の耳にも一発で通っている
      笑顔絶やさないそんな彼をいつしかここのリーダーだと認識していた
      「おはよう、調子はどうだい?今日も頑張っていこう!」 と
      そして唐突に切り出してきた
      「階段、練習してみよう!大丈夫、案外こんなもんかってなるよ☆」
      まるで考えがお見通しのようだった

      始めての階段練習
      いきなり練習階段でやるのはキツイと伝えたところ、大きな台を持ってきた
      これなら段差が1段しかなく、落ち着いて練習できる
      松葉杖で段差を上がる際は、怪我してない方の足を先に上げてからもう片方の足を手繰り寄せて松葉杖と同時に着地させる。
      右足→左足+松葉杖→右足の繰り返しだ
      当然一段一段上がってゆくことが重要で、間違っても「普通の上がり方」は全加重になるのでやってはならない
      逆に下りる際は左足と松葉杖を先に、そして右足を という感じだ

      思ったより随分簡単そうだが、意識しないとまだあやふやだ
      練習階段で連続して身体に慣れさせる
      少し自信がついたが、家の階段はこれより狭く、曲がり角がある
      油断してバランスを崩したり、足を滑らしたら..😱
      ..こうしてみても不安はやはり拭いきれない

      最近のクセとしてリハビリ後は部屋で小休憩をはさみながらプロテインを飲むようにしている。
      運動後にたんぱく質を取ると筋肉が効果的に成長しやすくなるとか
      それまでプロテインって聞くと錠剤だったり、飲料タイプは不味いってイメージがあった。
      しかし、このプロテインはココア味で美味しく飲めるので安心!
      今じゃ重宝している

      今晩の晩御飯は楽しみだ
      病院食がダメで食堂もダメなら残された道はただひとつ
      今一度親にカツ丼弁当を差し入れしてもらうのだ!
      当然、これから毎日ではない
      たまにのご褒美として、栄養を補給するため支援してもらうのだ

      予め用意された病院食はある程度親が持ち帰る作戦となる
      弁当箱に魚を詰め込む
      これだけでかなり助かる
      カツ丼弁当が到着した瞬間苦労が報われたような感じになった
      やはり身体を治すなら肉だ!
      カツ丼と唐揚げ、キャベツに焼きそばをぎっしりと詰め込んだまさに夢のようなボリュームであった
      病院食でも肉が出ればこんな回りくどいことはしなくてよいものを
      一口一口味わってありがたく完食した


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月19日

      223グー!

      事故発生38、39日目

      リハビリの先生より自主練でやってほしいことを記載した紙をもらった
      全12項目、イラストとやり方、ポイントが書かれていて見やすかった
      今まで教えてもらってた事項もあれば、そうでなく初めてのものもあった
      ひとりで自主練するとどうしても内容が片寄ったり漠然としてしまっていたので物凄く助かる。
      部屋に帰ったら早速試そうと思う

      部屋に帰るとシャワーに呼ばれた
      そういえばリハビリの後にシャワーの予約をとったんだっけ
      今日からのシャワーはこれまでの浴室よりも1まわり小さく、基本的に補助を必要としない人が入る場所だ
      壁が近く、手すりを掴みやすいので個人的にはこっちの方が良さそうだ

      シャワーの後は散歩を兼ねて1階に行くことにした
      実は看護師さんより1階に美味しい食堂があると聞いていてもたってもいられなくなったのである。
      エレベーターを降りてレントゲン室の横を通る。
      物凄く広いロビーと総合受付に驚きながら、その横に食堂への入り口を見つけた
      食堂のサンプルメニューを見ると、そこには自分の待ち望んでいた食べ物がズラリと陳列しているではないか!
      カツ丼、ラーメンチャーハンセット、ハンバーグステーキ、パフェ..etc

      やったー!(*≧∀≦)
      ついに俺は病院食とおさらばできるぞ~
      値段も安いしこれを食べない理由がない
      ルンルン気分で営業時間を見たら顔がひきつった
      営業時間、10時~17時
      えっ、じゃあ昼しか食べれないの!?
      傾向的に昼飯はまぁそんなに悪くない
      問題は朝と夜なんだ..
      しかしこの絶好の機会を逃したくない
      逆に考えるんだ..昼は確実に食べに行けると
      献立表を見てタイミングと計画を練る
      なんだかプリズンブレイクみたいでワクワクする
      余程顔に出ていたのか看護師さんに何かイイことあったのかと聞かれた
      今度食堂に行くんです!
      だからその時は病院食を中断願いますと言ったところ衝撃的な事を言った
      「ごめんね。今は時期的に感染対策として患者さんには食べに行ってたほしくないんだ..」
      ワクワク心は打ち砕かれた
      おのれ..おのれぇぇぇ!!😭

      その後気がつくと晩御飯の病院食を無心で食べていた
      ..今夜の食事は悪くない


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月18日

      200グー!

      事故36、37日目

      膝の曲げ伸ばしを促進するため超音波を発する機械を使ってみることになった
      音波発信装置にジェルをたっぷり着ける
      膝にピトッっと当てるとヒンヤリ冷たい
      装置が活発化するとその冷たさがやがて温かくなり、熱くなるという
      熱くなったりしたらすぐに言うこと
      スイッチを入れて作動させる
      数秒後、僅かに振動していることに気づいた。
      リハビリの先生曰く、普通は気づかないらしい。
      装置が温かさを帯始めた頃、突然よく分からない痛みが走った
      それは超音波をやられている場所と少し離れた筋肉や骨に直接「響く」ような感じであった。
      足を曲げるより痛みはないのだが、すぐにでも逃げ出したいと考えてしまうような不思議な痛みであった
      感じ取って耐えていたものの、その苦しみは顔に出ていた
      「関係ないようなとこも痛むんだよね。何故痛むかは分からないけど、やっぱり振動して響いてるからかな」

      膝の皿周辺を超音波で柔らかく解す
      次いでうつ伏せになり、膝裏も超音波にかける。
      膝裏では何故かそこまで痛くなかった
      10分程かけた後、いつものストレッチに移行した
      このとき膝が思ったより柔らかくなっていて少し感動した
      足がだいぶ真っ直ぐになってきた

      本日よりタオルとシャンプーを自前のものに変更した
      また必要に応じてタオルを借りるかもしれないが

      今日はもう一つ嬉しいことがあった
      それは初期からのルームメイトの方とより仲良くなれたことである
      この方は明るい性格で、度々苦しめられる「あのルームメイト」ではない
      歳は60を過ぎているという
      以前より天気の話やたわいもない世間話をしていたが、今日はより深くおしゃべりができた。
      きっかけとなったのは漫画である
      彼は「紺碧の艦隊」や「ジパング」などを好んで読むという
      自分もその作品はアニメで何度も見るほど好きだ
      そこから意気投合し史実の話や航空機について熱く話すことができた
      同じ人とこんなに長く話せるのは本当に久しぶりだった
      日差しはいつしか傾きあっという間に夕食となった
      明日はどんな話ができるか楽しみだ
      ちなみに彼は航空機が好きで、特に「九三式中間練習機」通称赤とんぼが好きだという

      今晩の夕食はこれまたキツイ
      見た目はいつも通りだが、おかずの魚が生臭い。
      自分のシーフード嫌いの一つとして臭いがダメである
      他の人より嗅覚が敏感であることが裏目に出ていた
      味も臭いで不味く感じられ、何度も吐きそうになるのを堪えていた
      もうダメだ..悪いけど腹いっぱいだし残そう..
      結局1匹しか食べなかった


      #事故編 #教訓とだいし

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月17日

      251グー!

      ついに松葉杖初心者🔰となった自分は、ここ最近特に変わった様子もなく順調にリハビリをしています。
      牛屋さんが心配してくださっており、また自分も松葉杖での様子を写真に撮っていませんでしたのでここに載せます。
      ネタ切れ寸前ということもありますが、ここでひとつ箸休めとさせていただきます。

      さて、前回の投稿で心霊体験?のようなものを経たと記録しました。
      自分は生憎6月、7月の暑さをまだ感じられておらず、毎日キンキンに冷えた冷房の中を震えながらリハビリしています。
      お布団にいったん入るともう出たくない..そんな日々を送っています。
      そんな夏の暑さを知る方々へちょっとヒヤッとするお話をさせていただきます。



      よく一般的に霊感がある、ないなんて耳にしませんか?
      何でも霊感のある方は霊が近くにいる、もしくはそれに関係する場所に来ると体調を崩したり、見えるハズのないものを感じ取ったりするそうです。
      自分も霊感ないんですが..昔々、まだ自分が幼稚園に通っていた頃、なんとも怪奇な事件に巻き込まれたことがあるのです..


      その日はいつものように幼稚園に行って、帰ってきたら遊んで食べて寝ていました。
      夜中、子供部屋で寝ているとふと目が覚めました。
      部屋の隅にあるブラウン菅テレビが突然スイッチが入ったのです。
      起動時に発する独特な高周波のような音に起こされたのです。
      眠い目を擦ってテレビを見つめた後、スイッチを消そうと立ち上がって近づき、スイッチを切りました。
      しかし、スイッチを切った瞬間また点いたのです。
      あれっ?と思いながら寝ぼけてスイッチを中途半端に押したんだと思い、もう一回押しました。
      今度はしっかりと奥まで深く。
      それでもテレビは点くのです。
      番組は放送しておらず、砂嵐が流れていました。困った自分は親に助けを求めようとしました。
      その瞬間、画面に目が釘付けになりました。
      ..何か..写っている..?
      見てもそれは虫のように小さくよく分かりませんでした。
      テレビを触ってもそれは虫ではなく、ただ、ブラウン菅のビリビリとした静電気が手のひらをなぞるだけでした。
      手をどかして見るとあることに気がつきました。
      あれっ?さっきより影が大きくなっている?
      今思うと明らかに不自然なのです。
      灰色と白が混じった砂嵐の中に黒いものが写っているのですから..

      親を起こして連れてくるとイタズラだと思われました。
      確かに当時の自分はイタズラも好きでした。
      親は早く済まそうとスイッチを切りました。
      すると不思議に消えたのです。
      当然と言えば当然のことですが、自分はビックリしました。
      あんなに苦労してたのにあっさり消えるなんて..
      親は微笑みながら寝床へ戻り、自分もビクビクしながらトイレに行って帰って布団に入りました。

      どれくらい寝たのだろうか。
      すぐなのか、時間が経ってからなのか..また「あの」テレビに起こされました。
      ちょっと腹が立ってこれでもかとスイッチを連打したところ、「それ」は見えたのです。
      身長の高いかなり髪の長い女の人がこっちを見るように立っているのです。
      一瞬で眠気が飛んでいきました。
      服装はよく分からなかったんですが、ボロボロの白のワンピースで、裸足って感じでした。
      まだその頃、お化けは信じても霊の存在は知りませんでした。
      ただひとつ理解しているのは、これは「異常だ」ってことでした。
      たしか季節は今のような、いやもう少し先の夏だったか、とにかく暑い夜でした。
      暑いハズなのに冷や汗が沸いてきました。
      壁にぶつかりながら親の元へまっしぐらに走り込んで訳を話しました。

      すぐに親と一緒に部屋へ戻ると相変わらずテレビが点いていました。
      ほら見てっ!女の人が!って指指すと親の顔はみるみる強張っていきました。
      退きなさいっ!といい半ば強引に場所を変わった父はスイッチを消すのですが、またすぐに点くのです。
      さっきとは状況が違う。
      自分は少し離れた場所にいる母に抱かれながら弟と一緒に様子を伺っていました。
      何度スイッチを押しても画面は消えない。
      あれっ?おかしいなっと焦る父は気づいていなかったのです。
      点く度に女との距離が近くなっていることを..

      『お父さん、近づいてきてるよ..!?』
      ついには顔が見えそうな距離になっていました。
      母は弟と自分の顔に手を当てて見ないようにして悲鳴をあげました。
      実は母の指の隙間より見ていたのですが、顔が父ではなく「こちら」を見て両手を伸ばして来ました。
      父はそれを知ってか知らずか、慌ててコンセントを抜きました。
      すると画面がブツンっと音を立てて消えました。
      一家はホッと胸を撫で下ろした..瞬間、ビデオデッキの中の機械が勝手に動き出しました。
      テープを入れるところが勝手にガチャガチャと動き出し、中のテープが出たり入ったりしていました。
      テープが出た瞬間引っ張ってみましたがビクともせず、物凄い力で引っ張られていきました。
      そこで父はあることに気がつきました。
      『このテープ、家のじゃないぞ..!?子供たちが見るのはこんな「白いラベルだけ」のものじゃない!!』
      そういうと父はどこかへ走って行きました。
      母と弟は泣いていましたが、こんな事態になっても自分はポカンとしてテープの出入りを見ていました。
      父はハンマーを取りに行っていたようで、ビデオデッキの機械を取り出してテレビと一緒に槌でめったうちに叩き壊しました。
      その後は家族4人一緒に寝て長い夜を明かしました。
      勿論、後日お祓いしてもらいました。


      が、終わってなかったのです。
      どうやらその日から数週間経ったある日の夜中、物凄い足音に起こされたそうです。
      泥棒かと思い、身構えながら進むと目の前を人影が通り過ぎて行ったのです。
      それは想像より大分小さく、というより大人には見えなかったのです。
      それは子供だったのです。
      親は暗闇にドタドタと走り回る子供を見たのです。
      その子供はいつも午前2~3時になると現れて暗闇の階段を駆け上がったり下りたり、まるで目がよく見えてるかのように振る舞うそうです。
      カメラを回した親が恐る恐る子供に近づくと正体が分かりました。

      自分だったのです。

      夜が怖くて怖くてトイレにも行けない、明かりがあっても震えて動けない、いつもお化けに怯えている自分が、そこに立っていたのです。
      親の呼び掛けにも答えずじっと壁を見つめて微動だにしなかったそうです。
      顔を覗きこむと目が開いてるものの視線を合わせるようなことはせず、瞳孔が開ききっていてとても人の目とは思えなかったそうです。
      すると突然獣のように唸り叫び始めたそうです。
      仰天した親が揺さぶってもなかなか「気づかず」、子供とは思えない力で振りほどこうと暴れる始末。
      ようやく気づいても自分が今まで何をしていたのか全く覚えてませんでした。
      親はイタズラじゃない、これは異常だと考えて精神病院を探そうとしていました。

      ある夜中、2階のベランダから落ちてしまう事件が起きました。
      親が慌ててベランダから下を見るとそこには誰も「いない」
      慌てて玄関から出るとすぐドアの目の前に何事もなかったように立っていた自分がいたそうです。
      どこにも怪我はなく、おかしいんです。
      落下位置は庭の土の上ではなく、駐車のコンクリートでした。
      家に入るなりまた走り始める..

      これ以上は危険だと思い、親は再び祓い師に助けを求めました。
      祓い師は2、3日欲しい、預けて欲しいと言ったそうです。
      他に来る「軽度」の客は後回しにするほどだったとか。
      薄暗い火に囲まれた祭壇に座りこまされてなにやら草のようなもので身体を叩かれたり頭を撫でられたりされたのは覚えています。
      他のことは不思議と覚えていないのです。
      親も泊まり込みで様子を見てたそうです。

      お祓いが終わるとその夜からピタっと「徘徊」を止めたそうです。
      今でも親が撮影したビデオが残っているのですが、自分の目を疑いましたね。
      自分の目がまるで猫のように大きく光っているのです。
      目が開いてるということは起きていることに違いはないハズ..
      でも記憶はないし何より暗闇の中を走り回るなんて普通じゃない。
      まるで「取り憑かれた」ようでした..
      家族はようやく安心しました。
      これで禍は去った、眠れる と



      それから10年の時が経ち、草木も眠る時刻に「悪夢」は繰り返されました....
                     ....to be continue ?


      #事故編 #番外編 #本当にあった怖い話
      ※3枚目の写真はネットよりお借りしました

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月16日

      204グー!

      事故発生35日目

      機械で足を曲げていく
      85で始まり徐々に角度を上げていく
      看護婦さんが角度を調整する
      足が丁度イイ負荷がかかるところで練習した。
      過去最高の105度
      ついに100を超えた
      終えたらすぐにリハビリルームへ急いだ

      午前のリハビリではストレッチ、曲げ伸ばしをメインに
      午後のリハビリでは松葉杖の練習を主軸に行った
      リハビリルームを何周かする
      鏡を利用して姿勢や歩き方を客観的に見て修正を重ねる
      そしてついに松葉杖の1人立ちも解禁された
      その反面、それは車イスからの卒業を意味していた
      今思うとかなり便利なものであったことに気づく
      部屋に戻り小休憩
      リハビリを繰り返した

      16時20分頃
      しまった..またオーバーワークだ..😱
      今回のは昨日よりも酷い
      限界というのは本当に前触れもなく訪れるんだとその時悟った
      足に力が入らない
      足が重く、痙攣している
      部屋に帰らなければ..
      松葉杖が仇となり、車イスのように楽に移動できない
      左足を引きずるように歩く
      ふらつき何度も倒れそうになった
      部屋までの距離はそんなに遠くない
      必死に踏ん張り時間をかけてやっとのことで帰ることができた
      ベッドに着くなり崩れ落ちた
      最後の力を振り絞り這い上がる
      頭が痛い
      目も疲れて吐き気も少し感じられた
      寒気がする
      布団にくるまる
      寝る他回復する手段はない
      後のことはまた考えよう
      唸りながら眠りについた

      母が来て心配していた
      まだ回復していない
      夕食が運ばれてくるが食欲など全く無かった。
      母の差し入れしてくれた唐揚げとチキンスティックを優先して食べた
      今はとにかく力の出るものが必要だ
      案の定病院食をかなり残してしまった

      先生たちの診察が来たが、応対する気力も力もなかった
      かろうじて顔を向けるぐらいだった
      先生も看護婦さんも心配していたが、大丈夫です、疲れてるだけです と答えた
      間違いではないだろう

      あれから時間が経過したが痙攣は落ち着かない。
      ズキッズキッと脈打つ度痛みが伴う
      今日はもうトレーニングは無しだ
      早めに休むとしよう
      痛み止めと睡眠薬を21時に来るようお願いした。

      21時に薬を飲む
      効果がでるまで少しかかる
      部屋で寝る準備と明日の準備をする
      ゆっくりしているとイイ時間になり、足の疲れも少し引いてきた
      夜なので車イスに乗ってトイレに行く
      一人で動けるようになったので尿瓶はもう使わなくなっていた

      薄暗い廊下をゆっくり進んでいると突然車イスのスピードが上がった
      誰かに押されているような速さだ
      慌ててブレーキをかけて後ろを振り返ってみた。
      ..誰もいない
      靴音も気配も何も感じなかった
      おかしいな、もう半分寝ぼけているのか
      そう思いながらトイレを済ませた
      帰り道、何か聞こえる
      部屋の前に進むとだんだん声が大きくなっていた
      ふと気づいた
      あれ?部屋の横にある施錠されている大きな扉が開いている。
      長い廊下が続いているが明かりはひとつもない。
      先がぼんやりと見えるだけだった
      自分たちの部屋がこの棟の突き当たりで、開いているところはめったに見ない
      聞こえてきた声はどこか人の呻き声と牛の鳴き声を混ぜたような不気味なものだった
      ..馬鹿な、映画じゃあるまいしありえない..。
      だがここでひとつのことを思い出した
      ここは病院で今は夜
      夜中の病院だ
      一瞬で鳥肌が立ち、部屋に飛び込んだ
      布団を被り寝ようとするも辺りが気になる
      ..この夜はラップ音のようなのが続いた
      何かが床を擦れるような音
      カーテン越しに何かが行ったり来たりしているシルエットが「下半身だけ」写っていた
      明らかに彷徨いている..
      逆にルームメイトのイビキや他の患者の出す音、さらには病院設備の音も聞こえない
      普段巡回するはずの看護婦さんの靴音も聞こえなかった
      緊張しながらスマホを握っているといつの間にか眠りについた
      睡眠薬のおかげで助かった..
      あれは..何だったんだろうか..


      #事故編 #教訓と代償 #心霊体験?

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月15日

      205グー!

      事故発生34日目

      今日はまだ夜が明ける前から風が強い
      台風じゃないのかと思うぐらい窓を強く叩いている

      今朝のニュースでは長野も大雨による被害を受けている中継を見た
      長野には親戚もいるし不安だ..

      機械で足を曲げる時間がきた
      毎日少しずつ角度を上げている
      今日は5~80度から始まり、最高95度を記録した。
      やっと90度を越えたようだ
      だが、機械の90と人力による90はどこか違うような気がする..

      リハビリを始める前に左足の太ももにAEDのような機械を巻き付けた
      どうやら硬くなった場所を解すためらしい。
      スイッチをオンにすると電流が流れる
      眩い閃光を放ちながらどんどんビリビリしてきた
      足が暖かくなり、ちょっとした足風呂のような感覚になった
      10分後、装置を取り外すと足が少し軽くなったような気がした
      装置を置いていた所は血流が良くなって痒くなっていた
      その後は足の曲げ伸ばし、マッサージに力を入れた

      リハビリを終えて部屋に戻ろうとするとレントゲン室へと呼ばれた
      自力で車イスで行動するのは初めてだ
      ワクワクする一方少し不安だ
      1階のフロアまで降りるとコンビニがあった。
      患者の為なのか本の品揃えが豊富で店の外まで飛び出している
      BikeJINも置いてあった

      受付に診察札を渡してレントゲン室へ案内される
      以前撮った際はまだ固定具を着けており、いろんな体勢で撮ったため腰が痛かった
      どうやら入院中、腰周りの肉がなくなってしまい、骨で身体を支えているようだった
      少し身構えていたが、数枚レントゲンを撮ってあっさり終了した

      午後のリハビリではいつもの内容と松葉杖の練習を行った
      足が疲れてギコチナク歩く
      昨日の反省点を活かして姿勢や歩き方に注意した
      背筋を伸ばして堂々と、平行棒のように左足をサポートする動きをする
      歩く際は踵を着いてなるべく浮かさない、踵をから接地する
      意識し過ぎないようにリラックスしてみると程よい感じで歩けた
      まだ姿勢が捻れていたりしていたが次第点だ。

      立つ際は左足に1/2加重が許されている
      具体的な数字と感覚が分からないため体重を計ることにした
      75kg
      ..かなり痩せたと思っていたが、これだけか。
      入院生活でもっと体重が減ったかと思っていた。
      15~20kgしか減っていない
      つまり、1/2加重とは35kgを目安にした方が良さそうだ
      しかし、実際に体重計に左足を乗せて加重調整したところ25kgを表示していた
      力を入れてみるものの、一瞬30kgを表示するだけで左足が震えた

      朝の嵐が嘘だったかのように晴れる
      この時を待っていた
      すぐに練習道具を車イスに詰め込んで窓際へと急ぐ
      暖かな光に包まれながらリハビリするのはやはり気持ちがイイ
      おまけに効率的である
      時間を忘れて夕食までそこにいた

      夕食
      部屋に戻ると左足が重くなって力が入らない。
      ..やってしまった..オーバーワークだ..
      晩飯中にある程度回復してくれればイイが..
      その夜は足が痛くてあまり眠れなかった


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月14日

      205グー!

      事故発生33日目

      普段テレビを朝からは見ないが、その日は何と無く点けた
      ニュースを見るのはちょっと久しぶりだ
      チャンネルを切り替えた瞬間絶句した
      九州が大雨で洪水が起きている..
      この梅雨の雨がもたらした自然大災害であった。
      朝ごはんが運ばれてきても気づかない程ニュースに集中していた
      過去にも九州が大雨で洪水や土砂災害に合ったことを覚えている
      今回も、いや、前回以上に被害をもたらしているように見えた
      この雨は長く続き、そのまま日本を横断するかのように各地に被害を出すと聞いた
      ..自分はまた何もできないんだ
      被災者の方々に比べれば自分はまだ楽な方かもしれない
      彼らも必死に頑張っているんだ
      俺もがんばらなきゃ..!
      自然と拳に力が入り、朝食のバナナを握りつぶしてしまった


      被災者の方々には心よりお悔やみ申し上げます
      少しでも早く復興できるよう願っています


      シャワーに入る
      慣れたもんで、既に自力で身体全体を洗えるようになった
      相変わらず時間はかかるものの、看護婦さんが近くにいるよりは落ち着いてできる

      つい先日、浴衣よりパジャマに変更した
      そして本日より完全に私服へとシフトチェンジした
      半袖は冷房が苦手な自分には堪えるものの、親に長袖を頼んでも見てて暑いからという理由で却下された
      代わりに半袖の上着が数着届いた
      違うんだよ..💦
      そういうことじゃないんだよ..😣
      今では布団から出られなくなってしまった
      無論、リハビリするときは渋々抜け出す
      まるで冬場のコタツだ
      今日のTシャツはヤマハRZ250
      お気に入りの1つだ
      2stのパワーバンドが如くリハビリに励もう

      リハビリルームでいつものマッサージを終えたら新たなストレッチに移った
      うつ伏せで足を真っ直ぐにして20回上下させる
      足を真っ直ぐに20回横に振る
      この2つの動作をそれぞれ3セット行う
      終わる頃には足はガクガク震え、腰などあちこちが筋肉痛になりそうだった
      普段は冷房が効いてて寒い院内だが、今は汗が物凄い

      初めて松葉杖の練習をする
      松葉杖は使用者の体格に合わせて高さを細かく調整できる
      サイズも豊富のようである
      最初に持ってこられたのは自分にとっては小さかった
      これがよく使われているサイズだったようだ
      自分にはこれより大きい最大クラスの方がしっくりときた
      脇の下で支え、背筋を伸ばす、視線は真っ直ぐ前へ
      左足と連動するように松葉杖を操るのだが、思っていたより難しかった
      千鳥足になってコケそうになる
      右足で踏ん張り、リハビリの先生も支えてくれて何とか体勢を調える
      意識し過ぎなのか平行棒とはまた違ったギコチナサを見せる
      腰が引けて重心が後ろになっていた
      漸く足を交互に動かせるようになったのはリハビリ終了直前だった

      部屋に戻ると先生が待っていた
      「調子はどうだい?この前の手術で今回の入院生活での治療は終了だ。君にはそろそろ退院を考えてもらわなくてはいけない」
      と言った
      慌ててまだ足が思うように動かないこと、漸く松葉杖になったことを伝えた
      すると先生は
      「本来ならあの固定具を着けたままでも退院できるんだ。今回は偶然と偶然が重なってそうしなかっただけなんだ。無論、君が嫌がったからそのまま入院させ続けたんだけどね」 と
      その偶然とは巷で嫌われている「コロナ」だった。

      コロナの影響で人々の外出が減り、交通事故が減った。
      老人が感染対策で病院に訪れなくなった。
      6月の初めは時期的にも入院患者は少ない。
      結果、ベッドに余裕がありここまでこれた。
      もしコロナがなければ自分は早々に老人達にベッドを譲り渡さなければならなかった..
      まさか..コロナに助けられるとは夢にも思わなかった。

      入院中、一日に何台も救急車が出入りしていた。
      その分患者が増え初めて病室がいっぱいになり始めているとのこと
      いずれにせよ、松葉杖で退院するだろうとは思っていたものの、想像よりも早く退院のビジョンを聞かれた
      まぁ、考えるだけかもしれないが..

      その夜は退院したらの様子を思い浮かべながら眠りについた


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月13日

      210グー!

      事故発生31日目

      今日のリハビリはストレッチとマッサージを主にした
      リハビリルームのマットにうつ伏せになる
      本来足がベタっと密着するような姿勢のはずであったが、やはり左足の膝下が上に向いて反っていた
      カチカチになった場所を念入りにマッサージして柔らかくする
      うつ伏せになると筋肉の伸び縮みがしやすくなるため有効的だという
      普段からも太ももやふくらはぎをマッサージしているが、うつ伏せでやる方が遥かに効く
      軽く手で撫でられるだけで痛くてしょうがない。
      解した後は少しずつ力を入れて足を下げてもらう
      力を抜いて下ろそうにも力が入ったり抜けたりで安定しない
      突然スネにマットの感触が伝わる
      足が久しく0度になったのだ
      嬉しいが痙攣してピクピクして結構辛い
      少し休んでから車イスに乗った

      部屋に帰ってからもマッサージを念入りにする。
      腫れや筋肉の伸び縮みをよくすれば足は自然と曲がるっていう訳ではないが、少しでも回復を促進させたい
      ゴムも病院内で最強の強度を誇るものを発注、受け取った
      以前使っていたゴムも強力であったが、それよりも一段と硬い
      足先にひっかけてみると違いがすぐに分かった。



      事故発生32日目

      リハビリに備えて短パンに履き替えた
      この方が足の状態のチェックがしやすく、傷口も分かる
      マッサージの後は硬くなった膝の皿の動かしかたを教えてもらった
      皮膚だけを伸ばすのではなく、しっかりと皿を動かして可動域を増やす
      片方を指で押し、また反対の指で押す
      シーソーをイメージした動きだ
      縦の動きはまぁまぁなのだが、横の動きに対しては硬いままだ
      今後は横の動きにも対応しなければねらない。

      膝下の運動を行う
      ベッドに横たわり膝の下に物を挟み込む
      膝から先に力を入れて足を持ち上げようとするも、少し上がるだけでそれ以上は自力ではダメだった。
      電極を太ももに貼って電流を流して筋肉の動きを強制促進させる。
      電流が流れた瞬間、足が持ち上がる
      先ほどの上がり具合の低さが嘘のようだ
      ただし、足を真っ直ぐ伸ばすことはできなかった
      電流が流れる
      太ももの筋肉を意識して爪先を上に向ける
      膝下の上げ下ろしの動きがスムーズになった。

      7分後、電極を外して次に移る
      うつ伏せになり足の角度を調整する


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月12日

      202グー!

      事故発生30日目

      久しぶりの寝返りで朝までそこそこ眠れた
      確かに夜中数回起こされたが、睡眠の質が違った
      朝起きるともう眠気を引きずることはなかった。
      ただし、看護婦さんに起こされた際には寝相がかなり悪くなっており、右足をテーブルの上にドカンと乗せ、布団が巻き上がって上半身がはだけて寝ていた
      枷が外れた反動だろうか

      先生達が来て傷口を確認する
      ガーゼを剥がしてピンの刺さっている所を診る。
      見事にぽっかりと風穴が開いており、奥には骨が見えていた
      これまたグロイ..
      痛みは特に触らなければ痛くはない
      肉の方の回復期間は聞いていないが、骨の空洞が埋まるには数ヶ月必要だという
      当然骨密度が低くなっており、肉抜き形状からして再骨折の恐れは当然ある
      一難去ってまた一難だ
      今度骨折したら..最悪足が6つにバラバラになる😱

      ピンを抜いて初めてのリハビリ
      以前の膝曲げ最高記録は60度
      今日はどうなるのか
      足はまだ自力ではあまり曲がらない
      しかし、リハビリの先生に手助けしてもらうとあっという間に60度を通り越した
      痛みは特にないがやはり腫れや突っ張りがあるため少しずつ身体が強張る
      80度に到着
      すぐに90度に行きたかったが焦りは禁物
      曲げたのなら次は伸ばす練習だ
      膝をグーっと伸ばす
      ゴムを使って水平になったと思ったが、角度は10度のままであった..

      続いて歩行訓練
      まだ体重を量っていないが、先生からは1/2加重、つまり普通に立つことを許されている。
      注意点としては、歩く際の加重は片足が地面から離れた瞬間に全体重となるため腕で力を分散しなければならない
      ピンを抜いたため起立の体勢がとりやすくなった
      ギコチなさはあるが大分マシになったと思う

      部屋に戻ると睡魔に襲われた
      やっぱり夜中に起こされるとよくないらしい。
      20分程寝てしまった
      昼飯が到着して起こされたが、食欲があまりない
      もう病院食には本格的にうんざりしてきたのだ。
      初めの頃はそれこそ体調不良が続き、少ししか食べなかった
      今では栄養をより効率的に得るため大盛りにしている
      が、味の無いものや栄養の無いものをこれでもかと出されているのが現状だ
      現に出された食事に山盛りの豆腐がある
      白豆腐に白飯はキツ過ぎる..
      高血圧予防なのか知らないがこれではあまりにも辛い
      痛みや苦痛から解放された瞬間に文句を垂れてしまうのは嫌だが、今では食事が一番辛いときている
      たまには味の濃いものが食べたい..
      カップ麺が恋しい..


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月12日

      167グー!

      事故発生30日目

      久しぶりの寝返りで朝までそこそこ眠れた
      確かに夜中数回起こされたが、睡眠の質が違った
      朝起きるともう眠気を引きずることはなかった。
      ただし、看護婦さんに起こされた際には寝相がかなり悪くなっており、右足をテーブルの上にドカンと乗せ、布団が巻き上がって上半身がはだけて寝ていた
      枷が外れた反動だろうか

      先生達が来て傷口を確認する
      ガーゼを剥がしてピンの刺さっている所を診る。
      見事にぽっかりと風穴が開いており、奥には骨が見えていた
      これまたグロイ..
      痛みは特に触らなければ痛くはない
      肉の方の回復期間は聞いていないが、骨の空洞が埋まるには数ヶ月必要だという
      当然骨密度が低くなっており、肉抜き形状からして再骨折の恐れは当然ある
      一難去ってまた一難だ
      今度骨折したら..最悪足が6つにバラバラになる😱

      ピンを抜いて初めてのリハビリ
      以前の膝曲げ最高記録は60度
      今日はどうなるのか
      足はまだ自力ではあまり曲がらない
      しかし、リハビリの先生に手助けしてもらうとあっという間に60度を通り越した
      痛みは特にないがやはり腫れや突っ張りがあるため少しずつ身体が強張る
      80度に到着
      すぐに90度に行きたかったが焦りは禁物
      曲げたのなら次は伸ばす練習だ
      膝をグーっと伸ばす
      ゴムを使って水平になったと思ったが、角度は10度のままであった..

      続いて歩行訓練
      まだ体重を量っていないが、先生からは1/2加重、つまり普通に立つことを許されている。
      注意点としては、歩く際の加重は片足が地面から離れた瞬間に全体重となるため腕で力を分散しなければならない
      ピンを抜いたため起立の体勢がとりやすくなった
      ギコチなさはあるが大分マシになったと思う

      部屋に戻ると睡魔に襲われた
      やっぱり夜中に起こされるとよくないらしい。
      20分程寝てしまった
      昼飯が到着して起こされたが、食欲があまりない
      もう病院食には本格的にうんざりしてきたのだ。
      初めの頃はそれこそ体調不良が続き、少ししか食べなかった
      今では栄養をより効率的に得るため大盛りにしている
      が、味の無いものや栄養の無いものをこれでもかと出されているのが現状だ
      現に出された食事に山盛りの豆腐がある
      白豆腐に白飯はキツ過ぎる..
      高血圧予防なのか知らないがこれではあまりにも辛い
      痛みや苦痛から解放された瞬間に文句を垂れてしまうのは嫌だが、今では食事が一番辛いときている
      たまには味の濃いものが食べたい..
      カップ麺が恋しい..


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月11日

      195グー!

      事故発生29日目

      4回目の手術を迎えた
      注意事項をしっかり守って備える
      少し緊張していたのでお気に入りの音楽を聴いた
      aviciiの「Wake Me Up」「The Nights」をはじめとし、グランツーリスモ「Moon Over the Castle」「All My Life」、アイシールド21「Be Survivar」など多くの歌や曲を聴いた
      やはり音楽はイイ
      手術への不安が晴れていく
      リハビリ中もよく音楽を聴いてやる気を向上させている

      9時30分、手術室に入る
      先生はもう1カ月経つなぁって懐かしんでいた。
      「覚えてるかい?君が運ばれてきたのも今日と同じ金曜日の同じぐらいの時間だった。天気も晴れだった。そして僕が緊急外来担当。今日もそうだ。..じゃあ始めようか」
      麻酔の点滴が入った瞬間眠りについた

      手術が終わり起こされた
      まだ瞼が重くボーっとする
      気を抜いたらまた寝そうだ
      看護師さんは楽にして、寝てもいいからと声をかけてくれた
      数分後、意識がはっきりとしてきた
      身体の状況をチェックする
      酸素管を入れていたが、時間が短かったため喉を痛めていない
      喉もあまり乾いていない
      尿管も刺されていない..!
      左足は相変わらず痺れているものの動きに問題なし
      その他手足に異常はない
      まさに理想的な形で手術は成功した
      足に刺さっていたピンを記念に持って帰るか?と聞かれた
      答えは無論イエスだ

      部屋に帰ると3時間はベッドで横になって安静することを告げられる
      体温計を計る
      37.0度
      血圧127、脈拍67で安定している
      ほどなくして両親が待合室より看護婦さんに呼ばれてやってきた
      今回は術後でも痛々しい姿ではなく、元気な様子を見せることができたので良かった
      安心した両親は3時間後にお腹が空くだろうと軽食を差し入れてくれた
      大好物のパンケーキだ!
      それにプリンが2つ
      これは解放された後が楽しみだ😁

      今晩は久しぶりにちゃんとした寝返りがうてる。
      多少まだ腫れがあるがそこまで気にしなくても眠れそうだ
      床擦れの心配ももう大丈夫だ
      ピンを抜いたことで力が素直に入る
      久しぶりに自力で動いている
      筋力が低下しているが、思ったより悪くなさそうだ
      日々のリハビリが筋肉を維持してくれたようだ。
      今まで苦労して動かしていたのが嘘のようだ。
      まだ足は重く、不確定要素があるがまた一歩前進だ

      今夜の金曜ロードショーは「レディープレイヤー1」
      これまた好きな作品である
      一通り楽しんだらすぐにねむりについた


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月10日

      218グー!

      事故発生28日目

      麻酔科の先生より手術の注意事項を説明された。
      今回の創外固定ピン除去手術は全体麻酔をかける
      局地麻酔では完全に麻酔することは困難であり、激痛が予想されるためである
      手術予定時間は1時間30分
      例によって酸素管を口の中に入れて入れるとのこと
      尿管は入れるか入れないか微妙なラインだそうだ
      できれば入れて欲しくない
      あの痛みは..独特で長引く
      手術前、午前0時より食べ物禁止、7時以降水も飲んではいけない
      手術は9時30分に行われるため、9時には着替えやトイレ、歯磨きを済まさなければいけない。
      術後3時間は飲み食い禁止
      ..また喉がカラカラになる辛さを味わう

      梅雨の貴重な晴れは見逃せない
      すぐに食堂待合室の窓際に車イスで移動する。
      長時間日光浴して骨を強くしようという考えだ。
      ただボーっしているだけではもったいない
      携行品としてゴムバンド、ダンベル、水、スマホを持っていく
      普通の患者は部屋でくつろいだりしてあまり出回らない
      その中で日を浴びながらひたすらゴム練習やダンベルを振る光景はちょっとシュールであった。
      他の患者さんのご家族が異様なものを見る目でチラチラ見ている
      そんなもの気にしていられないとさらに自主練に励むのであった

      がんばり過ぎたか..
      頭が痛い
      疲れている
      座っているトレーニング中だが、目を閉じてそのままベッドに寄りかかる
      一瞬で夢に引きずり込まれたが、意識は若干残っている
      そのまま長い間寝ているわけにもいかなかった
      リハビリ..しなくては..


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月09日

      209グー!

      事故発生27日目

      今日の朝ご飯は一段と酷かった
      蓋を開けてみると異臭がするのだ
      これ、食べれるの?って感じだが悪くなっているようではなかった
      口に入れてみると一気に食欲が失せた
      味はお世辞にも普通とは言えず、味が薄い割には舌に残り続ける異様さ
      見た目もかなり悪く、グチャっての通り越して吐瀉物に見える程だった
      周りのお年寄りは美味そうに食べてたのが信じられないぐらいだった
      無理に胃袋に詰め込み終わる頃にはみんな既に平らげてまた独り言に没頭していた
      正直、いろいろ勘弁して欲しい
      食事アンケートを書いて改善してもらおうかと本気で悩んだ

      食後は自主練で左足の上げ下げをした
      リングが外れた分かなり身軽になったが、逆にリングを掴んで移動することができなくなってしまった
      前述の通り、いつまでもリングに頼る訳にはいかず、自力で足を持ち上げなければいけない。
      今回のトレーニングはまさにそのためである。
      足を持ち上げようと力を入れる
      ピンが痛み始める
      プルプル震えながら足がゆっくり上がる
      ある程度上がってしまえば楽になり、そのまま10回振り続ける
      相変わらず動く度に血が出る
      最近は少し量は減ってきている

      小休憩を挟む
      休憩といってもそれは足のことであり、上半身は休む必要がない
      ダンベルを持ってベンチプレスを始める
      やり過ぎて腕をダメにしないように20×6セットにした
      終わる頃には腕がイイ具合の疲労感に包まれた。
      再び足を動かす
      今度は回数を15回に増やして行った
      そして小休憩

      ..やってしまった
      気づいたらまた寝てしまったのだ
      時間はおそらく10~20分程だろうか
      まぁ午前中だし昼夜逆転にはならないだろう。
      起こしに来た看護婦さんが持ってきたものは機械だった
      リングを外したら使えるのだから当然か
      機械を足にセットする
      設定角を40度にして開始してみたが、これまでの成果もありあっさりクリア
      少しづつ角度を大きくして結局55度で行うことにした
      負荷がちょうどよく、ピンも少し痛むぐらいの塩梅だ
      これをリハビリまでずっと着けているそうだ。

      リングを外して初の膝曲げ
      どこまでいくのかと期待していた
      角度60度
      最高角だ
      ただし、そこまでであった
      結局ピンが筋肉の動きを阻害しているため激痛と曲がり辛さが残っていたからだ

      次の手術が決まった
      7月3日(金)骨内異物除去手術
      つまり創外固定ピンの除去である
      長い間ピンを刺していると感染症を患ってしまうらしい
      明日7月2日(木)にレントゲンをとり、骨の固定具合を見てからピン抜きするかしないかを判断するとのこと

      ピンを抜いた後、当たり前だが骨には穴が空いている
      数ヶ月後には骨が徐々に成長して強度を増す。
      希に穴に沿ってヒビが入ったり、再骨折するらしい
      運のない自分だ
      何だか不安になる..
      ..自分の身体を信じるんだ


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月08日

      208グー!

      事故発生25日目

      足の曲げ伸ばしが大分スムーズになった
      膝先を自力で動かすにはまだ時間を要する
      固定具の支点となる10mm×3本の鉄柱が足の骨に直接刺さっており、筋肉が硬直しているためだ。
      膝を曲げると身体が拒絶反応を示し、筋力を集中させる
      しかもこの鉄柱に筋肉の伸び縮みを阻害させられている
      激痛と腫れが酷く力が入らない
      膝をより曲げるためにはリハビリの先生の力が不可欠となる
      角度が60度までいったと思いきや55度止まりであった



      事故発生26日目

      膝の角度が50度を超えると動きが極端に悪くなる
      固定具を着けているとやはりこの辺りが限界なのか
      主治医の先生を見つけて、これがどこまでの角度までなら動くか聞いてみた
      すると先生はニヤッとして
      「術中は100~120度まで曲がったよ。」
      と言った
      あと2倍は曲げることができるらしい
      ただそれ、意識無いからできたことなんだよな..💦
      一応、リハビリでも100~120度を目標にがんばるらしい

      夕食前、先生が来た
      やはり膝の曲げ伸ばしを更に大きくするには、この大きな固定具が邪魔であった
      固定具はヒンジのついた2本の支柱に支えられており、ある程度曲げることができる
      ただし、角度が大きくなるなら話は別だ
      膝とは複雑な構造で、ただ足を曲げるだけでもいくつかの部位から支えられ、複雑に曲がっていく
      ヒンジのようにただ棒が折れるだけの原理では到底無理がある
      ということでまずは固定具のリングを外すことに
      足に刺さっている鉄柱は麻酔なしなら今すぐ「ここ」で抜けるというが、やはりかなりの激痛になるのは間違いない
      これについては麻酔科と相談して手術で除去することにした
      10mmのスパナでナットを外していく
      少し不安があったが、本来馬鹿デカイリングなんて人間はつけていない
      不思議とリングに慣れていた自分がいた

      リングを外すとその重さから解放された
      リング無分足の強度は筋肉と骨に直結する
      ピンは刺さったままなので、寝る際は特に注意しなければならない
      自分の寝相は足癖が悪く、あちこちに放り投げたり寝返りをうつ
      ..もし今、解放感に支配されてやってしまえば..😫
      考えるだけで恐ろしい
      ある意味、今晩は熟睡できそうにない

      実は今日、食べる楽しみと嬉しさを再確認できた
      母が「かつや」からカツ丼弁当セットを差し入れてくれたのだ
      久しぶりの大好物に興奮した
      胃袋が小さくなってしまったため、昼と夜に分けて大事にありがたく食べた
      身体の底から力が、やる気が出た
      がんばって状況を打開しよう
      自分のため、家族のため、そして応援してくれる方々のためにも..!


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月07日

      209グー!

      事故発生24日目

      何だか今日はやる気を感じられない
      朝から仮面ライダーを見て、モトクルを見ながらリハビリをする
      シャワーに入りさっぱりする
      またスマホを弄りながら足をパタパタ
      あっという間に昼飯となり1時間休憩
      休憩後、漠然とリハビリしていたらいつの間にか寝てしまった
      寝て起きてリハビリしてまた寝てしまうを繰り返す
      20分程寝てしまい、またルームメイトの騒い声で目が覚める
      寝ている場合じゃないだろ
      夜に寝ればイイことなのに
      こんな自分が情けなくて悔しくて..
      またリハビリを始めるが気絶してしまう

      リハビリの先生が起こしてくれた
      また10分寝てしまった
      ......。
      疲れてますね?
      昼寝ぐらい大丈夫ですよ!と暖かくフォローしてもらったが、自分が決めたこと、自分だけの未来じゃないことを自身で踏みにじったことにショックだった
      昼の14時にもなってるのにノルマが全然進んでいない
      まだ足ゴム1000回にも達していない
      先生は1000回が普通、3000回は物凄い努力と言っていた
      自分は3000回はやらなければいけない
      そう心に決めたんだ

      気を取り直してリハビリ指導してもらう
      柔軟から始まり、立ち上がる
      踵をきっちり地に着けて体重をかけていく
      右足も少しずつ前に出したり後ろに下げたりして重心移動の練習をする
      これは松葉杖で役立つ基本動作だという


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月06日

      200グー!

      事故発生23日目

      先生より課せられた課題、毎日3000回ゴムを用いて足をパタパタ動かす
      加えて膝の曲げ伸ばしの稼働域を増やすこと、スムーズに行えること、後々補助なしで実行できるよう自主練を行っている
      食事と休憩、寝る以外は基本的にリハビリを続けている
      ある程度体力が戻ったとはいえ、リハビリに疲れて気絶するように寝落ちすることも多い
      普段昼寝を全くしないのに対して現在は平均で4回程寝てしまう

      本日のリハビリはリハビリルームで行った
      道具も用いて膝をぐぐっと曲げる
      今日は骨そのものというより、骨に刺さった固定具が痛かった
      膝を曲げると身体が拒絶反応を示して痙攣する。
      筋肉を強張らせて固定具周辺の筋肉が盛り上がって硬直する
      血が吹き出して曲げるたんびにグチュグチュ音を立てて流血する
      拭いても拭いてもきりがなく、かといって放置することもできない
      夜寝ている時も血が流れてしまうのだが、朝になると足が血まみれでカチカチに固まっている。

      膝を曲げるだけに気を取られてはいけない
      膝を真っ直ぐ伸ばすことも重要だ
      固定具が原因で真っ直ぐにならないのか10度曲がっている
      そこで大腿部に電極を4つ張り付けて電流を流して筋肉を強制的に刺激する作戦を実行してみた。
      電気が流れ出した瞬間ビリビリときた
      筋肉が凄い勢いでピクピク動く
      足先を意識して伸ばす、曲げるの練習を行った。
      数分後、左腰付近が妙な疲れを感じた
      それはどこか吊るというべきか凝ったというべきかというような具合であった
      痛くはないが疲労感に襲われ、リハビリ後も長めの休憩を入れてしまった
      本日の角度、5~55度
      記録更新だ
      ちなみに他のリハビリの先生は固定具ありだと膝はある程度しか曲がらない
      良くて70度が限界だろうっと言ってた

      今晩も楽しみがあった
      映画「キングコング 髑髏島の巨人」だ
      リハビリばかりで窶れた精神が癒えていく
      心にも栄養は不可欠だ
      見ながらリハビリをしようと思っていたが、画面に集中してしまってあまりやらなかった


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月04日

      187グー!

      事故発生21日目

      あれから3週間がたった
      たった一瞬の事故で多くの時間を失ってしまった
      自由が効かず毎日同じような入院生活を送る。
      退院してもかなりの時間を費やすことになるだろう
      それこそ年単位で..

      10時20分、リハビリ開始
      今日から足を曲げる練習だ
      固定具の支柱を更に2本、計4本外した
      頑丈さはなくなるが膝を曲げられる
      痛み止をまたもや忘れたが強行するしかない。
      緊張しながらベッドに横たわる
      カチカチの足を少し曲げただけで痛い
      痛くて痛くて足が痙攣する
      身体が恐怖しているのが分かる
      また骨折しないかと思うぐらい膝は言うことを効かずブルブル震える
      曲がった角度30度
      まだまだ3分の1だ

      足を一旦伸ばすとあることが判明した
      真っ直ぐ、つまり0度だと思っていた足は実はずっと曲がっており、その角度20度
      つまり先ほどの30度は実際には10度しか稼働してなかったのである
      愕然とした
      ショックを隠しきれなかった
      そこで足を真っ直ぐにする練習にも移った

      膝の上を手で押しつつリラックスする
      足を伸ばすのは曲げるより苦はなかった
      それでも足は痙攣した
      やはり怖いんだ..
      角度は10度を記録した
      数回に渡り膝の曲げ伸ばしを行う
      回数を重ねるごとに角度は徐々に広がっていた。

      15時30分のリハビリでは重力を利用して膝をまげることにした
      今度は痛み止を服用している
      ベッドの横に浅く座り、足を伸ばして床に着く。
      身体に異常を感じたのか、床の温度と感触に驚いたのか左足全体がゾワゾワする
      以前の固定具で感じていたあの嫌な感覚だ。
      ベッドの高さを徐々に上げていき、足を擦るように慎重に曲げていく
      激痛が走った
      これ以上はヤバイ
      身体が訴えている
      直ちに上昇を止めて数秒様子見をして計測に入る
      角度47.5度
      一応半分程曲げることができた
      初回はこんなもんだろうか..💦
      リハビリ終了後、自主練で座る許可をもらった。
      体力は限界であったため一旦ベッドに横たわる。
      太ももを何か走っている
      想像通り固定具より伸びた鉄棒が刺さっている部位より出血していた
      流れ続ける血を漠然と眺めながら拭き続けた。
      補足になるが、血の付いた布やティッシュなどは部屋のゴミ箱には捨ててはいけない
      感染症対策だそうだ
      看護婦さんの用意した袋に血染めのティッシュを詰め込んだ

      少し休んでいると母が来た
      母は来るとすぐにマッサージをしてくれた
      丁寧にじっくりマッサージしてくれたことで血行が良くなった
      痒い
      足が軽くなり、麻痺が大分とれてかなり楽になった
      ここまでリハビリについてこれたのも、身体の回復が予定よりも早くなった裏には全て母の献身的な介護にあった
      母は左腕を痛めている
      それにも関わらず嫌な顔せずにマッサージを続ける
      あぁ、俺は愛されているな
      こんな不甲斐ない息子でごめん
      複雑な気持ちと優しさで目頭が熱くなった

      程なくして先生が来た
      足の稼働を見たいというのでベッドの横に座る。
      深く腰かけようとした瞬間、先生の支える踵と移動しようとした自身の力のバランスが崩れた。
      ちょうど腰かけるように足が重力に引っ張られてグワッと勢いよく膝が一気に曲がった
      激痛に我を忘れて断末魔をあげた
      痛みで一瞬思考が停止し、目の前が点滅する
      先生も慌てて助けてくれたので大事はなかった。
      足が凄い痙攣をみせる
      ただ、膝がが今日一番の曲がり具合を確認できたのは収穫だった
      計測はせずにベッドに戻って休む
      分かってる、先生が悪いんじゃなくてカチカチの足が悪いんだ
      先生は申し訳なさそうな顔をしながら明日の予定を告げる
      レントゲンとCTスキャン
      あと今後は機械を使って膝を曲げる練習をするかもしれない と
      機械を使って膝を曲げる..!?
      絶対に痛い(白目)


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月03日

      195グー!

      事故発生20日目

      10時、事情聴取の追加項目を足してもらう
      警察の方がみえて聴取を再開する
      やり直しもとい訂正をするためだ
      昨日家族に聴取の内容を話すと不満がられた。
      それプラス、昨日の夕食前にリハビリの先生より新たなプランの書類を渡されたのだが、病名が新たに追加されたのでこれを聴取に加えたいと考えた
      左頸骨付位粉砕骨折
      3回目の手術でより正確に判明し追加された。
      そういえばコンパーメント症候群もあったっけ。

      今回の聴取は父も同行することになった
      あくまでも自分の意見を反映し、父は父で聞きたいことがあったのだ
      訂正内容は以下の通り
      ・左頸骨付位粉砕骨折の追加
      ・渋滞時は車間をとって安全運転する
      ・加害者の重罰は望まないが判断しかねる
      出力した内容に相違なくサインと拇印を押した

      父より当時の話を聞くと以下の通りだった
      ・事故直後も加害者から謝罪を聞いていない
      ・安否を気づかってない
      ・反省した様子ではなかった
      という

      11時よりリハビリが入っていたのだが、朝バタバタしてて痛み止を頼むのを忘れてしまった。
      激痛が走るのは目にみえているが、仕方ない。
      そう思った矢先、看護婦さんよりリハビリを14時10分に延長したと告げられた
      痛み止、飲んでないでしょ と
      ありがたい

      結局今日のリハビリでは膝を曲げる練習はなかった
      その代わり、日々のリハビリの積み重ねで大分足が柔らかくなってきた
      いや、元に戻り始めてきたの方が正しいな。
      歩行練習もぎこちなくではあるものの成功。
      数秒ではあるものの、立った状態で手を放す練習もしてみた

      20時、普段は使わないテレビを何となく電源を入れてみる
      ちょうど映画が放送されていた
      久しぶり見る映画は刺激的で、あっという間に2時間を過ごすことができた
      ちなみにタイトルは「フライトゲーム」
      面白かったんで興味があれば是非


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月02日

      195グー!

      事故発生19日目

      10時20分、リハビリ
      先生より脈が早いね、緊張してる?
      と聞かれた
      自分では落ち着いてるつもりだが、計測してみると98
      普通の人は落ち着いてる時60~90だという
      呼吸は落ち着いており、1分間で15回の呼吸
      足をいつものようにストレッチしてもらい、立つ練習に移る
      まずは10秒
      平行棒に掴まりあっという間に終了
      続いて1分
      いずれも呼吸を乱すことなく無事終了
      脈も安定..もとより早い脈のままであった

      16時30分、突如先生がたった一人で訪問しに来た
      何かあったのか
      そう思ってると先生よりスパナを渡され、固定具を2本外そうと言った
      分かってはいたこと
      足を曲げる練習に移るにはあまりにも頑丈過ぎる
      鉄棒を減らして強度を若干減らす代わりに可動域を増やすという
      やや諸刃の剣だが、やるしかない
      ちなみに手術中に足を曲げようとした際は固定具ありで100~120度は曲がったという
      足を曲げようとかなり痛いけど、頑張ってね~✌️と先生
      えぇ..💦
      少し怖いんですけど((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

      左足の硬い部位を揉みほぐす
      メッチャ痛い
      ある程度解れてきたら動かしてみる
      左足がプルプル震えながら少しずつ持ち上がっていく
      自力で足を動かしたのは本当に久しぶりのことだった
      そのまま10回上下に持ち上げて小休止
      筋肉がビクビク痙攣している
      まだいける
      3セット終わらして休む
      疲れた..
      最後は手を添えてやったし


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年07月01日

      206グー!

      事故発生18日目

      10時、約束通り警察の方が来た
      事情聴取だ
      内容は事故当日起床から事故に至るまで
      事故の現場と状況
      相手方の状況
      相手方に恨みはあるか、罰則を望むか
      個人的に事故はお互いの不注意と不幸な出来事だと思っている
      一方的な事故は煽り運転や追突ぐらいだろう
      事故で悲惨な目にあってはいるが、決して恨んでなんかいやしない
      罰則を望むなんて嫌だ
      治療後は示談へとなるそうだ
      パソコンで作成した聴取書をプリンターで出力。
      内容に間違いがないか一読してサインと拇印を押した

      11時、事情聴取終了
      すぐにリハビリの先生と共にリハビリルームへ。
      自分の身体はどうやら硬くなりやすい反面柔らかくなりやすいという体質であると判明
      要は継続することが重要であるという
      軽いストレッチの後は平行棒へ
      立ちか上がって姿勢を正そうとする
      加えて本日から歩行練習に入った
      左足が棒のように硬い
      以前のような重すぎて動けないということはないが、アキレス腱などが伸びきらずにギコチナイ歩き方をする
      自然と腕に力が入り、加重を逃がそうとしていた
      骨を直すにはある程度加重をかける必要がある。
      それプラス日光浴だ
      現状ではとても日光浴できない
      平行棒を1往復して休む
      やり過ぎてはいけない(戒め)
      それに本日からリハビリの時間を2回取ることができるようになった

      13時30分、初めての車イスシャワーを浴びる。
      今まではベッドに寝たままであったが、回復具合とタイミングを見計らってのことであった。
      左足は濡れても構わないとのこと
      自分で髪や身体を洗うのはいつぶりであろうか。
      手の届かないとこは補佐してもらう
      身体を拭いたら部屋へ移動してそのまま傷口のガーゼとテープを交換した

      15時30分、リハビリ再開
      ベッドに横たわり足の運動をする
      右足はともかく左足の動きは補助なしではとてもできない
      足の腫れ具合を測定すると各部位5cm増の腫れであると分かった
      右足を軸に立ち、左足を振り子のようにゆっくり動かす運動をした
      その瞬間、吊った感じに襲われた
      今までの経験上この流れはマズイ
      直ぐに車イスに乗ると程無くして「酔い」がきて聴力が著しく低下した
      だが呼吸を乱さずゆっくり、落ち着いて対象した
      すると数分後に若干の耳の不具合を残すも回復した
      無理は禁物
      おとなしく部屋に帰ったのであった

      18時、夕食 完食
      今日の夕食は一味違った
      秘密兵器、ふりかけの登場である
      何故もっと早く気づかなかったのか
      これで白米だけが残るという事態に陥らなくて済む

      19時45分、父より電話があった
      事情聴取の内容を教えて欲しいと
      覚えてることを伝えたら父はため息混じりに怒った
      自分がこんな状況に陥っているのに相手を庇いすぎだ
      これでは保険会社がお前の優しさに付け込んで保険金を出し渋るぞ
      過失が1・9か2・8から4・6になるぞ と
      その瞬間血の気が引いて車イスから転げ落ちそうになった
      相手を想いすぎて自分がかなり不利になるのは本末転倒だ..
      言葉が出ず、重い空気に包まれた
      聴取のやり直しはできない

      今晩は悪夢にうなされるだろう


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年06月30日

      199グー!

      事故発生17日目

      今日はやけに眠気を引きずる
      何度も眠りそうになりそれに耐える
      昼夜逆転を防ぐためだ
      が、奮戦虚しくスマホを片手に気絶してしまった
      起きたのはそれから2時間後の11時だ
      頭がボーっとする
      元々昼寝をするとその後頭痛に襲われる体質であるためだろうか
      このままではまたリハビリの時に倒れてしまう。
      何とかしなければ

      13時30分、尾てい骨が痛むため診てもらう
      皮が擦りむいた状態で、異常ではないとのこと。
      薬を塗ってもらう

      頭がまだスッキリしない
      血の流れが悪いのだろうか
      一人でベッド横に座ってみる
      数分後には気分が晴れていた
      巡回中の看護婦さんに見られてしまい勝手に動かないよう注意される
      確かに少し軽率だったかもしれない
      今後は声をかけてからにしよう

      14時50分、リハビリの先生が来る
      リハビリルームに移動してから足を解す
      ガチガチに硬い
      足裏の硬さも異常な程で、少し握られたり軽くゴルフボールを転がすだけでかなり痛い
      ツボを刺激してる訳ではないがそれに似た痛みがある
      ツボを押されて気持ちいいという感覚が分からない
      足を解して踵の延び具合を確認すると-5度であった
      直立は90度なので真っ直ぐに立てない85度ということになる
      実際立ってみると姿勢が不自然だ
      自分では真っ直ぐ立っているつもりでも傾いていた
      写真を撮ってもらい確認すると右に傾いている。
      これは事故前からの右足に重心を置く癖と負傷した左足を匿う無意識から来るものであった。
      腰が曲がりその反動で首が前に出ている
      第三者目線で初めて姿勢に気づいた
      これからゆっくり直す必要がある


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年06月29日

      152グー!

      事故発生16日目

      10時30分、先生が見舞いに来た
      傷口を見てみるとゴムが千切れていた
      再び傷口を縫合すべく局所麻酔を左足に打ち込む
      この際スマホで写真をいくつか撮ってもらい、現状を知る
      傷口は大きく裂け、まるで人体模型かのような見た目をしていた
      とてもグロテスクである
      縫った傷口は軽く100針を超えており、鮫に襲われたかのような重傷を負っていた
      想像してはいたものの見るに耐えない姿になってしまった
      親より貰った大事な身体をこんなにしてしまった
      本当に申し訳ない
      1時間程で縫合終了、暫し安静する

      14時10分、リハビリの先生が来る
      昨日はぶっ倒れて周りをビックリさせてしまった
      本日は無理せず左足のストレッチからの立ち練習となった
      左足をここ最近柔らか目にしようと頑張ってゴムで伸ばしている
      そのことが結果としてある程度の柔軟に繋がった
      ベッドの横に座って立つ練習をした
      またダウンするリスクを考慮してのことであり、すぐに横になれるという強みと安心感があった
      過呼吸で倒れるということは興奮しすぎが原因であるため、今回は落ち着いて取り組む
      深呼吸してゆっくり立ち上がる
      長い間ではなく5秒程で
      すぐに座って小休憩
      これを何回か繰り返した
      左足の負担のかけ方を模索調整する
      文面にすると大したことないが、左足に血流が流れるのを感じ取れる
      じわじわ痒くなり痺れも取れてきた
      この作業を一人でもできればどれほどの速度で回復するのだろうか
      しかし焦ってはいけない
      素人なうえ「前科持ち」なのだから


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年06月28日

      183グー!

      事故発生15日目

      2時3時に目さが覚める、4時5時に眠れなくなるのが当たり前になってきた

      11時、リハビリの先生が来る
      本日は左足足に過重をかけて立ち上がること
      リハビリルームに移動すると平行台と呼ばれる歩行訓練設備があった
      車イスから恐る恐る立ち上がり、徐々に左足を地面に着けていく
      着いた
      足の感覚がかなり麻痺しているため実感が湧き辛いが確かに地に着けて体重をかけている
      その時の高揚感は凄かった
      まだ背筋を伸ばして立つことはできずとも大きな進歩だ
      5分程立っていると頭の回りが悪くなっているのに気が付いた
      目眩を起こしかけているのだ
      すぐに車イスに座るが息が整わない
      だんだん呼吸が乱れて過呼吸になる
      辛い
      考えが纏まらずにコントロールができない
      異変を感じ取ったリハビリルーム内の先生が集まってきて処置を始める
      お名前言えますか?
      何月何日ですか?
      ここはどこですか?
      質問を呼び掛けられ意識の確認をする
      日付については5月って答える程思考回路が回っていなかった
      先生の手を目で追い、舌をだして左右させる
      その他いろんなことをしたのだろうが覚えていない
      ストレッチャーに乗せられ部屋に緊急送還、ベッドに移して介護を続ける
      苦しい
      痛いのではなくただ漠然とした恐怖と疲れに似たような感覚が身体を硬直させ重くなる
      漸く落ち着きを取り戻したのはそれから何十分も後であった
      昼食の時間が迫っていたが、現状ではとても食事をとる余裕がない
      1時間ずらしてからの昼食となった

      先生が見舞いに来た
      今日は術後すぐのリハビリなのでしょうがないと慰めてくれた
      ベッドにいるときは右足をガンガン使い込んで行こうと声をかけられた


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年06月27日

      168グー!

      事故発生14日目

      左足からバックヤードが外れた
      足がほんの少し楽になり、移動も機械を外したため容易になった
                       
      6時、起床

      7時30分、朝食 完食

      先生がお見舞いに来た
      左足の固定具について質問したところ、驚くべき事実を伝えられた
      その固定具は頑丈だから体重をかけられる、立つ練習をしなさい と
      もし立つことができるなら2週間ぶりである
      希望が湧いてきた

      先生が傷の様子を見に来た
      包帯を取り、血だらけになったガーゼを交換する
      傷口を軽く消毒と洗浄を行う
      実際に見るとかなり酷い
      痛み止の点滴をしているためか眠い
      痛み止には大麻を使用してるとのこと

      12時15分、昼食
      完食とはいかなかった
      バナナを残したのだ
      後に小腹が空いたら食べようと思う

      尿管を抜く
      相変わらずの激痛に悶える
      以降数度の尿瓶に激痛が伴い、異音も鳴らしていた

      リハビリの先生が来た
      現状、まだ体力が戻っておらず体調も不安定であったためベッドで行った
      足を押し返す力が異常に低下しており、かつての面影はなかった
      先生が新しいリハビリゴムを用意してくれた
      右足の爪先に引っかけ、足首を動かす
      これによって歩くと同義の運動を得ることができる
      目標は毎日1000回だそうだ
      また、左足に引っかけて足を伸ばす練習も教えてもらった

      18時、夕食 完食

      21時、消灯

      22時、薬を受けとる

      23時、就寝


      #事故編 #教訓と代償

    • フェルディナントさんが投稿したバイクライフ

      2020年06月26日

      168グー!

      事故発生13日目

      いよいよ手術当日となった
      手術に備えて朝食をパスする
      手術着に着替える

      8時10分、両親が到着する

      9時05分、手術室に入る
      手術開始



      手術は11時間にも及んだ
      当時外されるであろうと思われた固定具はつけたままで、更に大きく重いものに変更されていた

      酸素管を口に入れたため喉が掠れる
      若干の吐き気を催したが、当然吐き出されるものはなかった

      喉が乾いた..
      術後3時間は水を飲むことは許されない
      果てしなく続く苦痛に耐えなければならなかった

      身体中に電子機器と点滴の配線が巻き付いていて身動きがとれない
      力を失った手は空中で足掻いている

      酸素マスクの音と点滴機の動作音だけが聞こえていた

      少し絶望してしまった
      本当に治るのだろうか
      むしろ以前より悪化しているのではないだろうか

      自分のすぐ側に両親が心配そうな顔をして声をかけていたが、何を言ったのか覚えていない
      酸素マスク越しにしゃがれて消えそうな小さな声でありがとう、ありがとうとしか言えなかった


      術後は体力をかなり消耗し、睡魔が襲い掛かるものの何故か眠ることはできず、覚醒していた
      眠いのに寝れないのは想像以上の辛さだ
      頭は回らず、時が止まったのかとすら思えた

      術後3時間が経過した
      看護婦さんの見守る中水を少しずつ口に含んではゆっくり飲む
      いきなり飲むと胃が刺激されて嘔吐するという
      数回繰り返した後我慢できずに水をガブ飲みした
      看護婦さんは少し驚いたが、様子を見て安心したようであった

      睡眠薬を受け取って床につく
      思えば今日ほど寝ていた日はない
      果たして眠れるのだろうか


      #事故編 #教訓と代償

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