その戦闘力は軽くなくの投稿検索結果合計:1枚
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その戦闘力は軽くなくの投稿一覧
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2020年04月17日
53グー!
バイクってのは軽ければ軽いほど良い。
馬力とかトルクとか空力とか色々有るかもしれんが、運転してて最も実感するのは軽さだ。
「オラァッ!」
俺はこれ見よがしに690dukeでウィリーをかます!
ほら、軽いと簡単にこれが出来ちまうんだ。
これめっちゃカッコいいだろう?
朝飯は馴染みのカフェに愛車で向かうことにした。
道ながらドンドンと力強いビックシングルのパルスに手が痺れる。
「ーふぅ」
信号待ちで手を揉んでは次に備える。
そして青信号と共にスタートダッシュ!
暴力的な加速に前輪が浮く。
あぁ楽しい~。
カフェに到着。
「う~い。店長1人ね~」
コーヒーの香る店内のカウンターに座る。
「いらっしゃい。しかしお前のデューク五月蝿いな~」
店長がお冷やとおしぼりを出してくる。
「えぇ? アクラポでめっちゃ良い音と思うんだけどなぁ~。 あ、スペシャルホットドッグのセットで」
「あいよ~」
なんとなく店の外を見る。
よく見れば店長の幌を掛けられた愛車と横に、もう1台幌を掛けられたバイクが停まっていた。
「あれ? 店長バイク増車したの?」
「あぁ、あれ? バイトの子のヤツだよ」
「へぇ~」
こんなライダーしか来なさそうなカフェでバイトとは、物好きなヤツも居たもんだ……
「おい、何か失礼なこと考えてねぇか?」
店長がマグカップに、なみなみと注がれたコーヒーを出してくる。
「いえ。今日も良い天気だなぁって……熱ッ!」
マグカップまで熱々にされていた。
「で、軽さは武器だと思うんよね~」
「そうだな~」
ホットドッグを頬張りながら、店長とバイク談義に花を咲かせる。
このカフェの店長は元ロードレースのプロレーサーだ。
流石、元レーサーの店長。
俺の考えを良く分かってくれた。
「お前は本当にKTMが好きなんだな」
店長がコーヒーをすすりながら、俺のデュークを見る。
「もっと走り込めば店長よりも速くなっちゃうな~」
「抜かせよ。寝言は寝て言うんだな」
店長が俺のカップにおかわりのコーヒーを注ぐ。
「さぁ。天気も良いんだし、こんなところで道草食ってねぇで、走ってこい」
「こんなところって……」
シュールな笑いをこらえながら、これまた熱々のコーヒーを飲む。
「おはようございまーす」
挨拶と共に綺麗な女の子がバンダナ姿でキッチンに出てくる。
「ー!」
マジか! 危うくコーヒーを吹くかと思った。
「嘘でしょ、バイトって女の子だったの?」
「アハハ、まぁな」
何故か誇らしげな店長。
「あ、いらっしゃいませ」
女の子が俺に微笑む。
「……どもっす」
俺は姿勢を正し挨拶する。
「あ、そうだ。ホマレ、ちょっとコイツと走ってやってくれないか?」
「え?」「え!」
店長がとんでもないことを言い出した。
「ちょっと店長ーー」
いや、待てよ。これチャンスじゃないか?
「え、でも……」
女の子、ホマレさんが困ったように店長に目配せをする。
「ーーー」ヤツノタカッパナヲヘシオッテヤレ
店長が何かをホマレさんに耳打ちする。
「分かりました。じゃ、ちょっと待っててもらえますか?」
ホマレさんが裏に消える。
「店長、アザます!」
俺は店長に手を合わせる。
「そういえば、ホマレさんは何に乗ってるんですか?」
「ん? あぁ、VTRだよ」
「そうですか……」
250のVツインかな? 頑張ろうと思った。
「頑張れよ」
店長が俺にサムズアップを示す。
「ウスッ!」
俺は一足先に店の外で相棒に火を入れて、戦闘態勢に入る。
「行くぜデューク!」
「お待たせしました~」
ホマレさんがブカブカの革ツナギで現れる。
店長のお下がりかな?
「お手柔らかに」
ホマレさんが再び俺に微笑む。
「うぃすッ!」
テンションとやる気が鰻登る。
READY TO RACE!!
今こそその時!
我が世の春が来た!
#690duke #海刊オートバイ #俺RIDE #東○海平 #その戦闘力は軽くなく
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