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    • マリン後輩さんが投稿したバイクライフ

      2020年03月15日

      49グー!

      西暦2040年
      日本 広島 宮島SA
      「ホントに良いんだな?」
      男が目の前の青年に尋ねる。
      「来いよ、そのニヤけ面を引きつらせてやる」
      青年は毅然として答えた。
      爆笑が木霊する。
      「結構結構! 了解したよ」
      男が傍らに有ったマクラーレン・P1 GTRに乗り込む。
      それを見て、青年は傍らに有ったNinja H2に跨がる。
      P1とH2のE/Gに火が灯り、双方の爆音が奏でられる。
      「生きて帰れると良いな」
      男が下卑た笑いを浮かべる。
      「はんッ!おっさんこそ車両保険の準備は良いのかよ?」
      青年も口角を吊り上げる。
      車の窓が閉められる、ヘルメットのシールドが下げられる。
      そして、けたたましいブリッピング!
      カウントダウンが始まる
      5…4…3…2…1…
      0!「「ッ!」」
      凄まじいスキール音を響かせ、それは始まった!

      この始まりは後輩の事故だった。
      病院に担ぎ込まれたという後輩に会いに行く。
      「すいません……負けました」
      包帯でミイラのようになった後輩が申し訳なさそうに喋る。
      聞けばバイパスをZX-25Rで走っていたところ、4輪車に煽られたらしい。
      後輩も意地になりスピードを上げたが、、、
      相手を振り切ることが出来ずに。
      「オーバースピードで壁に……か」
      俺は後輩の言葉を継ぐ。
      「ーーいえ」
      後輩が首を振る。
      その時、ふと彼の左腕のアザに気付く。
      「ーーまさか!」
      当てられたのか!?
      「……すいません」
      苦虫を噛んだような顔の後輩。
      そんな彼の肩に手を置く。
      「お前が謝る必要なんかねぇよ。……心配すんな」
      俺は後輩に声をかけ、踵を返し、病室を後にする。

      あの後輩の様子。
      おそらく本当に……
      「ーーッ!」
      煮え滾る感情が渦巻く。
      後輩の言葉を元に、件の4輪車を探すことにした。

      そして捜索を開始して数日が経った頃、宮島SAに居た友達から連絡が入った。
      「居たぜ、あの下品なオレンジの車体。間違いねぇ」
      その言葉を聞き、現場へ急ぐ。
      そして見つけた。
      旧車のたむろする集団の中、偉そうに喋るそいつが居た。
      「おい。おっさん」
      俺の言葉に おっさんが振り返る。
      「あんたの車のこれについて見覚え無い?」
      俺はマクラーレン・F1の右の黒い擦り痕を触る。
      「ああん? あぁ。ちっと前にとれぇチャリにぶつけたかもな?」
      その言葉に友達がイキり立つ!
      俺はそれを制止した。そして。
      「なぁおっさん、俺と勝負しようぜ?」
      おっさんに提案する。
      勿論、相手はとり合わない。
      だからこそ
      「あんたが買ったら、これやるよ」
      おっさんに動画を見せる。
      そこにはしっかりと悪意を持ってF1が25Rにぶつかる映像が……

      「やるな、兄ちゃん。良いぜ、やってやるよ」
      おっさんが了解する。
      「明日の10時に、またここで」
      俺は踵を返す。
      これ以上喋っていると俺が殴りかかりそうだった。
      「ゴールは!?」
      おっさんの苛立った声。しばし考える。
      「福岡の古賀SAだ。ここから250キロ。丁度良いだろう!」
      俺は振り返らず答えた。
      後はアイツを叩き潰すだけだ。

      翌日。
      本番に向け準備をし、SAに向かう。
      おっさんは別の車で来ていた。
      あっちもあっちで俺を完膚無きまでに叩き潰す気らしい。
      そして、冒頭へ……。

      人工筋肉を仕込んだRSタイチのレーシングスーツで、250馬力を超えるH2を操っていく!
      ヘルメットのSHOEI X-20のシールドに浮かぶ速度は280キロ越え!
      最早何も聞こえない!
      高速道路を合間を縫って駆け抜けていく!
      P1は はるか後方の点へと化していた……しかし。
      「油断は出来ねぇ」
      P1 GTRは1000馬力、様々なテクノロジーを詰め込まれたマシン。
      そもそも、アイツは後輩を愛車諸共に壊しているのだ!
      スロットルを緩めず走っていく!!
      シールドにアラートが表示される。
      ガス欠が近いようだった。
      大急ぎで最寄りの美東SAへ入る!
      「速く!早く!」
      タンクに入るガソリンを見ながら焦る。
      そこへ。
      「ーーあっ もう来やがったか」
      爆音を鳴らしながらP1が通過していった。
      ーーダメだ! 待てない!
      俺は給油を切り上げ出発する。
      10L足らず、これだけ有れば十分だ!
      再び高速へと合流。

      ここから先は中国自動車道。
      今までの山陽自動車道とは異なり、キツいテクニカルカーブの連続。
      スーツのアシストを最大限に利用し、サーキット顔負けのスプーンカーブをパス!
      暴れるH2をねじ伏せる!
      「ーー!」
      前方にP1のテールを捉える。
      ヤツもカーブに苦戦しているようだった。
      メーターに写る数字は180キロオーバー!
      いくら機械が進化しようとも人の力では、どうすることも出来ぬ領域。
      しかし!
      徐々にP1が離れていく…
      おそらくはKERS!
      そして僅かなストレートでDRSを使っているのだろう。
      「ーー○ソが!」
      思わず叫ぶ!
      自分の中の雑念を振り払う。
      勝つんだ! 後輩の苦しみはこんなもんじゃねぇ! 悔しくないんかッ!
      シールドに表示される心拍数が240を超える!
      アドレナリンに脳が溺れる。

      関門海峡に到達!
      吹き荒ぶ橋の上、ギアを落としスロットルを回す!
      一瞬車体が浮く、そして凄まじい加速に車体が暴れる。
      240…260…280…---
      みるみる内にP1のテールに迫る!
      そしてそのままP1を抜きーー

      「ダメだ!」
      沸騰しかけた頭を冷やす。
      橋の向こうに見えるは1キロにも及ぶトンネル。
      ここで並んでみろ、そのまま当てられ俺は挽き肉となる。
      「はぁーはぁー」
      空気を貪る。
      そして福岡に突入。
      残り70キロ。
      千切れかけた緊張を繋ぎ直し、数々のカーブとトンネルをパスしていく……
      見えるテールランプの煌めきに注意。
      そして。

      「来た!」
      車線が3つに増えた!
      最早あとなど無い!
      一気にラストスパートをかける!
      しかし。
      ブオオオォォォンッ!
      P1も加速していく。
      俺は車線をフルに使い、突破の糸口を探す!
      一瞬、カーブでヤツのラインが乱れた。
      P1が左に膨らんでいく。
      おそらくDRSを切るのが遅れたのだろう。

      「!!!」
      俺はそれを見逃さずP1の横をぶち抜いて行く!
      「ッ」
      おっさんがハンドルをこちらに切る!
      だが遅い、そしてそれは余りにも致命的!
      キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル!
      凄まじいスキール音を響かせてP1がベ○ブレードよろしくスピンを始める!
      壁にぶつかり、おっさんもといP1が破片を撒き散らし大破していく。
      「勝った」
      俺はそれをミラーで確認し、アクセルを……
      「……」
      アクセルを……
      俺は路肩にH2を停める。
      そして。

      「っしょ。おい、おっさん大丈夫かよ?」
      鉄屑と化したモノから、おっさんを引きずり出す。
      「……なんで」
      虚ろな目でおっさんが俺に尋ねる。
      「あん? あぁそりゃ……」
      警察や救急隊に電話をしながら答える。

      「とれぇミニカーがぶつかったからぁ?」
      救急隊とのやり取りを終え、H2へと戻る。
      後ろから何かが聞こえた気がしたが気にしない。
      俺は早く古賀SAに行かねばならないんだ!

      法定速度を順守し、走っていく。
      古賀SAが見えてきた。
      「あぁ、腹が減った」
      そうだ、後輩にラーメンでも買って帰ってやろう……
      駐輪スペースにH2を停める。
      「ありがとな」
      ぽんぽんっとH2のタンクを撫でる。

      我はNinja H2 最強の忍者なり
      我はNinja H2乗り 最強のライダーなり


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