マリン後輩さんが投稿したバイクライフ

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    「行くよ、ジュリー♪」
    私はフリスビーを持つ手に力を込める!
    「それ~!」
    空高くフリスビーを投げる。
    フリスビーめがけ、愛犬のボーダーコリーのジュリーが弾丸のように走っていく。
    見事にキャッチ。
    「よしよ~し」
    褒めて褒めてと帰ってきたジュリーの頭を撫でる。
    じゃもう1回、私は再び空へとフリスビーを放り投げる。

    「サトミ君から連絡来てたよ」
    ドッグランから帰ってきてシャワーから上がると、夫がソファに寝そべりながら報告してきた。
    「ふーん。何て言ってた?」
    冷蔵庫のお茶を飲みながら尋ねる。
    「ザイゼン先生とアズマ先生しんどいって」
    「ハハハ!」
    思わず吹き出した。そんな私の足にすり寄るジュリーを撫でる。
    「あの2人と仕事とか胃にポリープが出来るわ」
    「間違いない。で、来週末はよろしくって」
    L字のソファに座りながら2人でジュリーに構う。
    「分かった。後で連絡しとく」
    「存分に楽しんどいでぅぅぅ!」
    夫がジュリーに顔をベロベロ舐められる。
    思わず、また吹き出した。

    「アサクラ先輩ー」
    後輩が私の名を呼ぶ。
    「ここが○○で、分からないんですけどどうすれば良いですか?」
    「ああ、ここはね。カテーテルをーーで後は内科の先生に指示を仰いで」
    「ありがとうございます!」
    後輩がカルテを纏めて去っていく。
    「忙しそうだな」
    サトミ君が声をかけてくる。
    「ううん。こんなもんだよ、何か頼み事?」
    仕事をこなしながら喋る。
    「んや。日曜はよろしくって言いに来ただけ」
    じゃあの。っとサトミ君が仕事に戻っていく。
    「頑張ってね。2人に負けちゃイカンよ」
    彼に檄を飛ばす。
    サトミ君はガックリとうなだれて、軽く手のひらを上げた。

    「じゃ。一旦休憩でーす」
    先頭を走る店長が道の脇にバイクを停めて声を上げる。
    続々と走るバイクとライダーが停まっていく。
    「ーーふぅ」
    私も一息をついて、愛車のR100GSを停める。
    今日は待ちに待った近所のショップ開催林道ツーリング。
    緩やかなフラットダートをのんびりと走るツーリングに私は参加していた。
    しかし思いの外しんどく、すっかり汗だくになっていた。
    ゴーグルとヘルメットをミラーに引っかけ、ポカリを体に流し込む。
    「お疲れ」
    サトミ君が涼しい顔で話しかけてくる。
    彼の愛車はKTM1190アドベンチャー、ヘビー級オフロードを振り回してこの様子。
    「元気だね~」
    すごいなぁと思った。
    「食べる?」
    サトミ君が溶けかけの塩飴を差し出してくる
    「うん。いらない」
    「ハハハ!だよね!」
    ベンチに座り体力を回復させる。
    汚れた皆の愛車、談笑するメンバーの様子を眺める。

    「どうも、こんにちは~」
    私と同じ女性に話しかけられる。
    「こんにちは」
    とりあえず会釈。
    「とても綺麗に乗られてますね~」
    彼女が私のGSをキラキラした目で眺める。
    「えへ。どうも」
    愛車を褒められてにやけてしまう。
    「BMWが好きなんですか?」
    「うん、そうなんです。仕事柄、ドイツが好きになりまして……」
    「あなたの愛車は?」
    私は彼女に尋ねる。
    「……あそこのです」
    彼女が恥ずかしそうに列に並ぶバイクを指差す。
    「ーーウソでしょ!」
    私は思わず目を疑った。
    彼女の愛車は、GAS GASの真っ青なパンペーラ250だった。
    「渋いね~!」
    「どうも♪」
    しばしオフロードトークに花を咲かせる。
    「オフロード走ってると違う自分に出会えて楽しいんですよ」
    「分かる分かる!」
    「お、なになに? えらく盛り上がってるじゃない」
    サトミ君が出歯亀してくる。
    「お、来たな太鼓持ち」
    「ちょ!その呼び名やめて」
    「フフフ♪」
    「では皆さん!そろそろ出発しまーす!」
    店長が号令をかける。
    ぞろぞろと準備を始める。
    「ではまた」
    「はいッ」
    「俺も俺も」
    林道へと入っていく。

    オフロード走ってると違う自分に出会えて楽しいんですよ
    彼女の言葉を心の中で反響させる。
    「良し!」
    ヘルメットとゴーグルをしっかりと装着。
    GSもといツーリングメンバーの愛車たちが、ドコドコと雄叫びを上げる。
    土と落ち葉を巻き上げて。
    木漏れ日と森林の香りを全身に感じて。
    「心のオフロード入りまーす」

    知らない私に会いに行こう。


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