バイクのインシュレーターにヒビが!劣化している時の症状や対処法とは
インシュレーターにひび割れが起きていた場合、新しく交換すべきか、自分で修理する場合はどのようにおこなうのかが気になりますよね。
そこでこの記事では、「インシュレーターのチェック方法」や「具体的な補修方法」について詳しく解説します。チェックから補修作業までの流れはそれほど難しくないので、本記事を参考に作業してみてください。
インシュレーターとは?
インシュレーターは、シリンダーヘッドとキャブレターを接続するパーツです。キャブレターで作られた混合気をエンジンへ送る通り道でもあります。
車種によってエンジンやキャブの形状が異なるため、それぞれに適合した形状となっています。
ちなみに、バイクの場合はインシュレーターと呼びますが、車では同じ役割のパーツを「インテークマニホールド」と呼びます。
インシュレーターは混合気が通過する部品なので、耐油性さえ問題なければいいという理由から、金属製のものより軽くて安いゴム製が主流です。また、ゴム製のほうがエンジンの熱をキャブレターまで伝えにくいというメリットもあります(キャブが温まるとガソリンが沸騰してしまう)。
しかしゴム製パーツなので、劣化してくると隙間ができたり、ひび割れを起こしたりといった症状が現れます。どのような症状が起こるのか、以下で詳しく解説していきます。
バイクのインシュレーターが劣化しているときの症状

出典元:XJR1300 インシュレーター交換 千葉県柏市 ナガツマ千葉柏店
インシュレーターが劣化したときの主な症状は、3つ挙げられます。
インシュレーターの劣化によるひび割れが起こると、混合気が作られる経路とは別に、ひび割れした箇所からも空気を吸う可能性があります。
これを「2次エア」と呼び、混入すると混合気の比率が狂ってしまいます。そして、アイドリングが不安定、回転の下がり方が遅くなる、といった症状を引き起こすのです。
インシュレーターに問題がないにもかかわらず、アイドリングの不安定や回転落ちの異常が見られる場合は、社外マフラーへの交換やエアクリーナーの汚れが原因になっている可能性があります。
バイクのインシュレーターの異常をチェックする方法

上記の通り、もしエンジンの回転数が下がったり停止したりするようであれば、2次エアを吸っていることが判断できます。しかし、体感では判断が難しい場合もあるでしょう。そこでここからは、具体的なチェック方法について解説していきます。
まずはエンジンをかけて、異常がないかチェック。通常は問題なく始動できるところ、急なアイドリングの不安定やトルク感がなくなる傾向があれば、インシュレーターが2次エアを吸い込んでいないか確認しましょう。
目視でも異常の確認が難しい場合は、亀裂部分にパーツクリーナーをかけると簡単にチェックできます。亀裂があった場合、エンジン回転数が変化するからです。回転数に変化がなければ、2次エアは吸っていないと判断できます。
2次エアの吸い込みがあると、プラグにも影響がでます。エンジンに送り込まれる混合気が薄くなるため、プラグが白くなるのです。チューニングやカスタムをしていないのにいきなりプラグが白くなったら、インシュレーターがひび割れを起こしている可能性があります。
インシュレーターの異常は放置しておくと、最悪の場合エンジンブローを引き起こす可能性があります。異常箇所を見つけて、早急な交換をおこないましょう。
バイクのインシュレーターの補修方法
インシュレーターのひび割れは、軽度なものであれば補修可能です。ただし、あくまで応急処置の対応であり、長期的に考えるとパーツの交換が必要です。
用意するものは、シリコン液体ガスケットとパーツクリーナーの2つです。まずは、インシュレーターを取り外して、パーツクリーナーで脱脂します。
ここで裏までチェックし、ひび割れが進行しているようであれば、ガスケットでの修復は不可能。交換が必要です。
ヒビが表側で留まっているようであれば、脱脂後にシリコンガスケットを表面全体に少し多めに塗布してください。これでひとまず応急処置ができます。
塗布したガスケットが乾いたら、補修作業は完了です。あとは取り外したときと逆の手順で装着しましょう。
上記の方法はあくまで応急処置で、割れ目の完全な修復はできません。インシュレーターは汎用品なども多く販売されていますので、早めの交換を心がけましょう。
もし交換作業に不安がある場合は、バイクショップに依頼するのも一つの手段です。
まとめ
バイクのインシュレーターは、エンジンオイル交換のような定期メンテナンスが必要ない箇所なので、あまり触れる機会がないかもしれません。
しかし、キャブレターをエンジンに固定し、混合気をエンジンに送る経路として重要な役割を果たしているパーツです。インシュレーターの劣化を放置すると、エンジンブローなどの2次被害を起こす可能性があるので、早急の対策が必要になります。
シリコン液体ガスケットを使った補修方法をご紹介しましたが、あくまで応急処置の方法です。早急な交換が必要であることには変わりないので、作業が不安な方はバイクショップに依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。
本記事は、2020年4月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。