エンジン内部パーツ、コネクティングロッド(コンロッド)とは
「バイクエンジンの性能やパワーについては理解しているけど、内部の細かな部品がよくわからない」という方は多いのではないでしょうか。そこで、今回はエンジン内部のコネクティングロッド(コンロッド)について詳しく解説します。
コネクティングロッドとは
コネクティングロッドとは、エンジンのピストン運動によって生み出されたパワーを中継するためのエンジンパーツを指し、ピストンとクランクの中間に位置します。コンロッド(略称)や連接棒と呼ばれる場合もありますが、形状は上下に接続用のリンクを持った1本の棒状ボルトです。
コンロッドの製造に用いられる素材としてはクローム鋼やチタン合金等の頑丈な金属が多く、鍛造製法によってさらに強度が高められている場合がほとんどです。そのような素材・製造方法が採用されるのは、ピストン運動による高負荷に耐えられるほどの強度を必要とするパーツだからです。
コンロッドの役割・ピストンやクランクシャフトとの関係
コンロッドは、エンジンのピストン運動によって生まれたパワーをクランクに伝える大切な役割を持ちます。クランクに伝えたパワーはクランクシャフトへと伝わり、クランクシャフトが回転して初めてエンジンが回転、すなわちバイクを動かすための動力となります。
そのようなことから、コンロッドはピストン・クランクと相互作用しながらエンジンパワーを発揮するのに欠かせない重要なエンジンパーツです。また、コンロッドはピストンやクランクはもちろん、エンジン内のシリンダーの数だけ用いられるため、言い換えると車体の気筒数と等しい数だけのコンロッドがバイクには搭載されていると言えます。
破損が考えられるシーンとは
極度な負荷に耐えられるように製造されているコンロッドは、通常走行で破損する可能性は低いと言えますが、エンジンへの負荷を無視した乱暴な走行やレース走行、長期にわたって点検を怠った場合には折れてしまう可能性があります。
コンロッドが破損するとエンジンが正常に機能出来ないのはもちろん、異常な振動や異音がする等、何らかの症状が現れる場合がほとんどです。そのような際は無理な走行をせず、必要があればJAFへ連絡する等、最善の対応が出来るよう意識しておきましょう。
まとめ
エンジンの駆動に欠かせない役割を持つコネクティングロッドは、ピストンやクランクとも非常に密接な関係性があるパーツです。コンロッドの仕組みや役割を理解してバイク知識を深めるとともに、万が一の事態に備えた策を考えておきましょう。
本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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