【バイクのクラッチレバー】メンテナンス方法や遊び調整について解説!
この記事では、クラッチレバーの取り外しからメンテナンス方法、遊び調整の方法についてご紹介します。
バイクのクラッチレバーに対して定期的なメンテナンスや適切な遊び調整をおこなうことで、あなたのバイクは乗り心地が良いものに生まれ変わります。クラッチレバーのメンテナンスや遊び調整は、比較的簡単に実践できるので、ぜひこの機会に実施してみてはいかがでしょうか。
クラッチレバーのメンテナンス方法
クラッチレバーのメンテナンスは、清掃・点検・注油が中心です。クラッチレバーの取り外しや取り付け手順と併せて、メンテナンス方法をご紹介します。
クラッチレバーの取り外し手順
クラッチレバーを取り外す際は、次の手順を実施してください。
取り外す際は、クラッチワイヤーを無理やり取り外さないように注意してください。ブラケットなどにこすりつけながら外すと、ワイヤーがほつれてしまう可能性があります。取り外した後は、清掃・点検・注油をおこないましょう。
レバーとブラケットの清掃
クラッチレバーは、パーツクリーナーを吹き付けてウェスで清掃しましょう。ピボットボルトの穴やクラッチワイヤーを通す溝もパーツクリーナーでキレイに清掃します。
同様に、ブラケット部分もパーツクリーナーとウェスを使って清掃しましょう。細かい部分は綿棒などを使うと清掃できます。ブラケットにはクラッチレバーのスイッチがあるため、破損しないように注意してください。
ワイヤーなどを点検
クラッチレバー周りの点検は、ワイヤーとピボットボルトを確認します。ピボットボルトは、段付きがあるかどうかを指の腹を使って点検するといいでしょう。また、クラッチワイヤーはほつれがないか点検します。
クラッチワイヤーにほつれがある場合は、交換することを考えましょう。クラッチワイヤーのほつれは、最終的に断線につながるため、事故を引き起こす可能性があります。
グリス塗布と注油
清掃・点検が終わったら、グリスを塗布して注油します。クラッチレバーをスムーズに動作させるために必要な作業です。クラッチレバーの可動部分や、クラッチワイヤーを通す溝、ピボットボルト穴にグリスを塗布します。ブラケット内部にもグリスを塗布し、クラッチレバーを取り付けた後にはみ出した部分は拭き取りましょう。
クラッチワイヤーのアジャスターやワイヤーの露出部分、先端にもグリスを塗布しておくことで、クラッチレバーがスムーズに動作するようになります。
クラッチレバーの取り付け手順
清掃や点検、注油作業が完了したら、次の手順でクラッチレバーを取り付けてください。
取り外し時と同じように、クラッチワイヤーを無理やり取り付けることのないように気をつけましょう。
以上でクラッチレバーのメンテナンスは完了です。
クラッチレバーの遊び調整

クラッチレバーの遊びは、クラッチの握り幅~クラッチが切れるまでの何も起きない部分のことです。遊びが適切でないと、バイクは非常に乗りづらいものになります。クラッチ周りの消耗などに合わせて遊びは変化するため、調整しなければなりません。
クラッチレバーの遊びの調整は簡単です。基本的にはレバー根本のネジ(アジャスター)を回すだけでおこなえます。アジャスターをブラケット側に締め付けると遊びが多くなり、緩めると遊びが少なくなります。
クラッチレバーの遊びは、1cm~2cm程度が適切といわれており、人差し指の第1関節がクラッチレバーに掛かるぐらいに調整しましょう。クラッチレバーの遊びは多すぎても、少なすぎてもいけません。
遊びが多すぎる場合はクラッチが切れなくなる可能性があり、少なすぎるとクラッチが滑る原因になります。遊びが適切でない場合、ニュートラルに入りづらくなったり、クラッチレバーを握っているのに前進したりすることもあります。
バイクの挙動に違和感があれば、クラッチレバーの遊びを調整することから試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
クラッチレバーはバイク操作で非常に重要な役割を持つ部分です。定期的にメンテナンスをおこない、快適なバイクライフを送りましょう。最後に、メンテナンス方法と調整方法をまとめました。
本記事は、2020年2月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。