バイク・インテークマニホールドの交換時期と不調の対処
バイクのパワー不足が見られた場合、エンジンや足回りなど考えられる原因はさまざまですよね。エンジン出力が低下してしまう原因のひとつに、インテークマニホールドの劣化が挙げられます。今回は、バイクメンテナンスであまりフォーカスされることのないインテークマニホールドの役割や交換費用の目安、不調が出た場合の対処法について解説します。細部のメンテナンスを怠らず、愛車が持つポテンシャルを最大限に引き出しましょう。
インテークマニホールドとは?
インテークマニホールドとは、エンジンとキャブレターをつなぐ吸気管パーツで、各気筒に取り付けられています(4気筒のバイクならインテークマニホールドは4つ使用される)。
「インマニ」や「インシュレーター」とも呼ばれるインテークマニホールドは、主にゴムなどの樹脂素材でできているため、キャブレターの混合気にさらされ続けることで劣化が進みます。インテークマニホールドにヒビや割れなどの劣化が起こると、2次エアーの吸い込みにより混合気が薄まり、以下のようなエンジン不具合が起こりやすいため注意してください。
インテークマニホールドの価格帯と交換工賃

インテークマニホールドの価格帯は車種(適合品)により異なりますが、1つあたり1,000円ほどが相場です。「ヤマハ ジョグ」などの流通数が多いスクーターの場合、1つあたり500円と安価に購入できる場合もあるでしょう。インテークマニホールドは気筒数と同じ数が必要になるため、単気筒バイクならば1つ、2気筒バイクなら2つのインテークマニホールドを用意しましょう。
また、インテークマニホールドの交換工賃は5,000円~6,000円が相場です。バイクショップへ交換を依頼する場合は、部品と工賃を合わせて10,000円ほどの予算を見ておくと良いでしょう。
インテークマニホールド交換でも不調?その対処法は
インテークマニホールドを交換してもエンジンの不調が続く場合、インテークマニホールド以外の部分で、以下のような不具合が発生している可能性があります。
始動がスムーズでない場合は、バッテリーやプラグに原因がある可能性が高いです。とくに、エンジン周辺など細部のメンテナンスができていない中古バイクは、消耗部品が寿命を迎えているケースもあるでしょう。インテークマニホールドを交換しても不調が続くなら、関連する周辺パーツも点検してもらうよう依頼しましょう。
まとめ
本記事は、2019年4月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。