バイクのクラッチホースの交換方法
ブレーキ周辺のメンテナンスを意識している方は多いかもしれませんが、クラッチ周辺は忘れがち、といった方もいるかもしれません。ブレーキフルードやホースの点検を行う際には、目立った変化が出にくいクラッチ側も、ぜひ確認してみましょう。ここでは、消耗品であるクラッチホースを適切に管理していくため、そのメンテナンス方法についてご紹介します。
クラッチホースとは
クラッチホースとは、クラッチレバーとミッションをつなぐ動力伝達パーツです。クラッチホースは油圧による力を利用する油圧式クラッチのバイクに使用され、クラッチレバー周辺にリザーブタンクが付いているのが特徴です。
同じように、クラッチの動力伝達を行うパーツにクラッチワイヤー、クラッチケーブルがありますが、これらは油圧クラッチではないバイクに使用されており、リザーブタンクも搭載されていません。クラッチホースは、一般的には4年ごとに交換するのがおすすめとされています(車種や走行環境によって異なる)。
クラッチホースの交換方法・手順

クラッチホースを交換する手順は、以下の通りです。
油圧式クラッチのクラッチホース交換では、リザーブタンクのフルード交換を行う必要があります。日ごろからメンテナンスを行っているなど、フルード交換やエア抜きに慣れている方はスムーズな作業ができるでしょう。しかし、クラッチは走行性能に影響を与える重要なパーツであるため、慣れないうちはバイクショップで点検・メンテナンスしてもらうことをおすすめします。
クラッチホースの交換費用・工賃
バイクショップへクラッチホースの交換を依頼する場合、工賃の目安は5,500円です。
ただし、クラッチホース以外に交換が必要なパーツがあれば、別途費用がかかるので注意しましょう。クラッチ周辺のメンテナンスにかかる工賃と時間の目安は、以下の通りです。
メンテナンス内容 | 工賃(目安) | 所要時間 |
---|---|---|
クラッチホース交換 | 5,500円~ | 40分~ |
クラッチマスターシリンダー交換 ラジアルポンプ |
4,500円~ | 60分~ |
クラッチマスターシリンダー交換 レーシングマスター |
5,800円~ | 75分~ |
クラッチレリーズ交換 | 4,000円~ | 40分~ |
まとめ
純正のクラッチホースを使用していて周辺パーツを社外パーツに変えた際などは、純正パーツに負担がかかりやすくなるため注意が必要です。クラッチ操作に違和感がある、また液漏れを発見した場合などは、信頼できるバイクショップで点検を行ってもらいましょう。
本記事は、2018年7月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。