空燃比計とは?役割や見方、バイクへの取り付け方法
エンジンは、空気と燃料を混ぜたものを燃やしてエネルギーを生み出します。しかし、空気と燃料のバランスが悪いと、効率よく燃料を燃やせず、エンジンの動きが悪くなってしまいます。今回は、バイクの燃費に重要である空燃比を計測できる空燃比計についてご紹介しましょう。
空燃比計とは
空燃比計は、バイクがどれくらいの空燃比で走っているかを視覚化してくれる計測器です。空燃比計を付けると、以下のようなメリットがあります。
ECUが付いているバイクなら、空燃比はコンピューターで制御してくれますが、キャブレター式のバイクは自分で空燃比を調整する必要があります。空燃比の理想値は14.7が良いといわれています。しかし、バイクショップで調整してもらっても、気圧などの影響によって変動してしまいます。そんなとき、空燃比計が付いていれば、環境によって空燃比が変わっても、即座に対応することが可能です。
空燃比計の見方
空燃比の数値は以下のように説明できます。
たとえば、14.7と表示していた場合は、「空気:燃料=14.7:1」の割合でエンジンに噴射されています。空燃比の数値は、アイドリング時や加速時などバイクの状態や、山地や天気などの環境によって変動します。燃焼が可能といわれる空燃比は8~20で、その範囲外になると、エンジンの調子が悪くなってしまいます。アイドリング時や走行中の空燃比を定期的に観察し、ずれがあるときはキャブレターをセッティングして、理想値に近づけるように調整することが大切です。
空燃比計の取り付け方法

空燃比計は以下のように取り付けます。
用意するもの
取り付け方法
空燃比計のセンサーは、マフラーに取り付けます。もし、ボスのサイズが適合しない場合は、ボスを取り替えなければならず、溶接作業が必要となります。セルフでの取り付けが難しいと感じたときは、バイクショップに相談してみましょう。
まとめ
本記事は、2018年6月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。