いざという時に便利なバイクのバッテリー充電器(バッテリーチャージャー)について
しばらく乗っていなかったバイクは、自然にバッテリーが放電し、エンジンが掛からないことがあります。そんな状況で役立つのがバッテリー充電器です。今回はバッテリー充電器(バッテリーチャージャー)の種類や使い方を紹介します。
バイクの「冬眠」とは
普段の通勤・通学の足として使っている場合を除き、極寒の季節はバイクに頻繁に乗らない人も多いはずです。春先になって、ツーリングシーズンがやってきた時に、なぜかエンジンが掛からなくなることがあります。俗に言う、「冬眠」現象ですが、これは自然にバッテリーが放電してしまった状態です。車のバッテリー上がりと同じ現象で、エンジンを始動するための電圧が極度に低下し、足りない状態です。このままではエンジンを始動出来ないので、まずはバッテリーを充電する必要があります。
ガソリンスタンドでは、車用のバッテリー充電のみに対応する所が多く、バイク用のバッテリー充電が出来ない場合も少なくありません。バイク用のバッテリー上がりを解消するためには、バイクショップに持ち込んで充電してもらうか、バイク用バッテリー充電器を購入する方法があります。

バッテリーを充電するには
まずバッテリー液を入れ、30分から1時間程度静置します。充電中は、キャップを軽く置く程度にし、締め切らないようにします。バッテリーチャージャーの充電電流を確認し、容量の1/10以下で充電します。
プラス極、マイナス極の順に繋ぎ、充電器の電源を入れ、5〜8時間待ちます。電流を多くすると早く充電出来ますが、バッテリーに負担が掛かり、膨張や破裂の恐れがあります。
完全放電を何度も繰り返してしまったバッテリーは、充電出来る容量が少なくなっていき、自宅では充電出来ないこともあります。上手くいかない場合はバイクショップへ持ち込みましょう。また、バッテリーの過充電は、火災に繋がり大変危険です。ストッパー(オートストップ機能)が付いているバッテリーチャージャーなら、過充電を防ぐことが出来、安全です。
バッテリーチャージャーの選び方
近年主流のバッテリーは、メンテナンスフリーバッテリー(MFバッテリー)という種類のバッテリーです。MFバッテリーは、微弱電流で充電する必要があります。バッテリーチャージャーは、MFバッテリー対応と明記してあるものを選ぶのがおすすめです。誤接続防止装置や、充電が完了するとLEDランプでお知らせする多機能タイプもあります。
バッテリーの充電を確認する
バッテリーチャージャーで充電が完了したら、テスターで電圧を測ると、きちんと充電出来たか確認出来ます。12.5V以上が目安です。実際に取り付けてエンジンが掛かるか、灯火類に異常が無いか等を調べて、ひとまず動くようになったら充電完了・復活です。
まとめ
バッテリーの寿命は3年〜5年程度であるため、交換時期が来たら必ず交換しましょう。MFバッテリーの場合、メンテナンスが不要なだけに気に留めるタイミングが少なく、バッテリー上がりの兆候を見逃す可能性も考えられます。万が一に備えてバッテリーチャージャーを常備し、いつでも充電出来るようにしておきましょう。
本記事は、2016年8月17日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。