87年の秋、カワサキは「スーパーバイカーズ・ミニ」というふれこみでKSー1(50cc)、KSー2(80cc)を売り出した。デフォルメしたフルサイズバイクというデザインは、現行のKSRに見事、引き継がれている。
その装備は、ユニトラックを採用したリヤサス、スイングアームにはブレースまで入るといった本格派なもの。フロントフォークも80ccで9.2馬力になる出力を受け止めるのに十分。そればかりか、タイヤのトレッドパターンまでスーパーバイカーズ仕様だった。
つまり、国産モタードバイクの原点をここに見ることができるのだ。その後、水冷エンジンへとスイッチ。名前もKSRとなり、110ccの4ストを搭載して現在に至る。 |