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プレミアムカテゴリー

欧州2大ショーで、とにかく人気だったのがスーパーチャージドエンジンを積むカワサキのニンジャH2/H2R。
カワサキとしてはほぼ初めて、“プレミアム”というカテゴリーに参入する機種と言えるかもしれない。
市場の反応は上々。実際の販売も好調なら、ライバルも一気にこのカテゴリーへ参入してくる可能性も・・・?

川崎重工業が持つ技術を
二輪に転用して設計

 15年の完全新機種として登場した、公道仕様のニンジャH2とサーキット仕様のニンジャH2R。最大の特徴は、圧縮した大量の空気をエンジンに送り込むことで燃焼に必要な酸素量を増やして高出力化を図る、スーパーチャージャー(=過給機)を備えている点。これにより、排気量は998ccだが、自主規制のないサーキット仕様では300馬力を達成。公道仕様は200馬力ながら、「従来の200馬力とはまるで異なる加速感が味わえる」という。

 インペラと呼ばれる空気を圧縮する羽根には、技術移管された同社のガスタービン部門のノウハウが活かされており、エンジンは完全自社生産される。一方で車体は、高い剛性だけでなく柔軟性にも配慮した設計。コンパクトな車体サイズも実現されている。外装類を含めた各パーツの超精密生産も、特徴のひとつだ。

KAWASAKI Ninja H2/H2R
KAWASAKI Ninja H2/H2R
エンジンは既存機種の流用ではなく、完全な新設計。フレームは高張力鋼管トラス構造。外乱をしなやかに吸収する効果も狙っている。
KAWASAKI Ninja H2/H2R
過給機(コンプレッサー)には、鍛造アルミブロックから5軸CNCマシニングセンタにより超高精密に削り出された、インペラ(=羽根)が収まる。
KAWASAKI H2 ('71)
KAWASAKI H2 ('71)
11月上旬に鈴鹿サーキットで行われた全日本ロードレース選手権の会場でニンジャH2Rのデモランが行われた。ライダーは藤原克昭選手。
KAWASAKI H2 ('71)
LEDヘッドライトを備える公道用のニンジャH2は、カーボン外装などを省くほか、ラムエアダクトは左側のみとなる。価格は270万円(ブライト参考価格)という設定。
KAWASAKI H2 ('71)
中古相場価格◎192.7万円
名前の由来は、71年に誕生した750SSマッハIVH2。マッハシリーズ初代として登場したH1の型式を持つ69年型500SSマッハVに次ぐ、空冷2スト3気筒エンジン搭載車だった。排気量は748cc。オイルショックの影響で短命に終わった。

国内メーカーでは前例が少ない

近年、国内4メーカーがレース用以外で、自身の技術力を誇示するプレミアムモデルを発売した例はそれほど多くはない。90年代ではホンダのNR、00年代ではヤマハのVMAXが該当する程度だ。H2シリーズの登場で、ライバルメーカーが刺激されるなんてことは・・・?

HONDA NR750
HONDA NR750
中古相場価格◎数百万円
レース用に開発された技術を生かした市販車の頂点として92年に300台限定で発売。楕円ピストンの747cc水冷DOHC32バルブV4エンジンを積む。

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