バイクユーザーの中には、「スーパースポーツ(SS)は、コカさなければひと財産」なんて笑う人もいるけど、実際に中古車相場を眺めてみても、年式が新しめのSSは、高値安定傾向にある。
もちろんこれ、ハイテクデバイスの装備や環境規制への対応などから、近年の新車価格が上昇傾向にあることが影響している。また、市場でのタマ数が少なめということも、相場が高値で安定してしまう要因となっているはずだ。
その一方で、さすがのSSも、販売から10年近く経ったモデルというのは、それなりに値段がこなれてくるもの。リッターはもちろんロッピャクもしくはナナハンのSSをいま手に入れるなら、全体的にタマ数は少ないけど価格的に手が出しやすい、そんな“ちょい古”モデルを狙ってみてもいいんじゃないかと思うのだ。
なんて書くと、「すごいスピードで進化が続いているのがSSの世界。10年前のバイクなんて、いま乗ったら古臭くて楽しめないんじゃないの?」と、疑問に思う人もいるはず。たしかに、装備とか技術で比べれば、現行型と10年前ではずいぶんと差がある。
でも、だからといっていまのストリートやファンライドレベルのサーキット走行で、10年前のSSは楽しめないのかと言ったら、絶対にそんなことはない!
そもそもその時代というのは、各社のSS開発がもっとも熱を帯びていた時期のひとつ。つまり当時のSSは、ライバルとし烈な競争(性能でも実際の速さでも販売台数でも)を繰り広げていた。10年近く経ったいまでも、そんな時代を生きてきたバイクのクオリティは