「和」な風景を求めて走る癒しの秩父路 週末の裏庭散策 BMW R1200GS 北関東エリア 埼玉県・秩父 ツーリング情報
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ツーリング 北関東エリア 埼玉県 秩父
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秩父の魅力を再確認する1泊2日の旅
 最近、旅先でのちょっとしたワンシーン、たとえば古い建物だったり、どこか懐かしいと感じる風景だったり……が、妙に気になるようになってきた。これは、以前の「走る」ことだけが命題で、風景はそのなかで前から後ろへと溶けて流れるものでしかなかった自分のツーリングスタイルからの、じつに大きな変化だ。
 それが気持ち的な余裕から生まれたものなのか、単に歳のせいなのかは分からないのだが、とにもかくにも待ちに待ったツーリングシーズンの到来。いてもたってもいられず、冒頭の「日本的で懐かしい風景」を探しに、秩父路へとR1200GSを走らせることにした。
 関越自動車道を花園インターで降り、荒川、秩父鉄道と交わりながら西南へと延びる国道140号を走る。まずは川遊びのメッカとして多くの人でにぎわう長瀞へ。
 バイクを停め、歩いて商店街を抜けると、これぞ日本という風景が広がる。幾重にも折り重なるダイナミックな岩畳と静かな川面の対比がなんとも美しいのだ。まだ時間が早いこともあって河原に人影はなく、とてもゆったりとした時間が流れている。「静かでしょ」。土産物屋のおばちゃんの言葉に何度もうなづいた。
 ここはやはりライン下りでもと考えたが、昨日までの晴天はどこへやら、今にも泣き出しそうな空を見て今回は断念。代わりに国道を挟んで鎮座する宝登山山頂の梅園を訪れ、春の香りを満喫する。
 その後、名物「豚のみそ漬け」で空腹を満たしたボクは、バイクで降りられる河原を発見し、ちょっとだけお遊びモードに突入。見た目よりも滑りやすくギャップも大きいが、バランスのいい車体のおかげで想像以上に滑らかに走ることができた。GSの持つ道を選ばないマルチな性能が、多くの旅人にこのバイクを選ばせる理由のひとつなのだろうと妙に感心してしまった。
見所ぎっしり、走りもばっちりの欲張りルート!
 「さて、次は何を見ようかな」。優しく力強いGSの鼓動を感じながら、国道140号を再び走り始めた。和銅遺跡を散策し、武甲温泉でゆっくりと体を温めた後、日本的風景を求め秩父市街に向かう。
 江戸時代には養蚕で栄えたという秩父市は、ソバの街、湯の街として、また各所に点在する札所といわれる寺院巡りなどで観光客を集めるこの地方の中心地。今も街のあちこちで趣きのある古い建物を見ることができる。そんな、どのシーンにもGSがマッチすることには驚いた。「和」と「洋」、「古」と「新」。思いがけず生まれた魅力的な「絵」に、雨が降るのも忘れて見とれてしまうこともしばしばだった。
 市内から県道209号、43号をつなぎ、国道299号で小鹿野へ。埼玉県下では明治時代、川越に次いで2番目に町制を敷いたという歴史のあるこの街に居を構える、創業350年の老舗「本陣寿旅館」が今夜の宿だ。温泉に浸かり、山の幸を肴に一杯。そんな小さな幸せをかみしめつつも気になるのは明日の天気。雨が止んでくれればいいんだけど……。
 目覚めると意外にも空は明るい。今日は秩父の最深部へ向かう予定だ。昨日が散策メインなら、今日のメインは走りそのものだ。
 その前に三十四カ所あるという札所のひとつ、観音院をお参りする。朝一番で登る296段の石段はなかなか手強いが、登った先でついた鐘の音は、澄んだ空気をいつまでも震わせながら、体にスーッとしみ渡るほど美しく荘厳な音色だった。
 国道299号から県道37号へ入り、両神村をぬけ荒川村で再び国道140号線に乗り、大滝村方面へと進路をとる。目指すは三峰神社だ。
 青い水をたたえる秩父湖手前の、暗く狭いトンネル内の二股を左に折れると道はいきなりダムの上に出る。さらに三峰山頂までは気持ちのいいワイディングが続くという、もうなんともワクワクするルートだ。
 フラットに吹け上がるトルクフルなエンジン、軽妙かつ安定感に満ちた走行安定性。こうしたところでもGSはその類い希なマルチぶりを遺憾なく発揮し、あっという間にボクを頂上まで運んでくれた。
 暗くなり始めた空を気にしながら足早に参拝を済ませ、大滝街道で中津峡へと向かう。大滝大橋を渡り県道210号線に入るころには本格的な雨になっていた。
 徐々に細くなっていく中津川渓谷沿の道をゆっくりと北上し、素彫りのトンネルをいくつか抜けると鉱山集落が現れた。現在も石灰石の採掘などは行われているようだが、最盛期に使われていただろう社宅や、病院、学校などはすでに廃屋と化し、あたりに独特な空気を漂わせている。
 夜ならば脇目も振らずに走り去るところだが、明るく時間的にもまだ余裕がある。商店だったと思われる建物の軒先でしばらくの間、雨宿りをしてみた。聞こえるのは穴だらけのスレート屋根にあたる雨音だけだが、不思議と落ち着くのはどこかでこの風景を懐かしいと感じているからなのだろう。
 雨が弱まったところで、頼りになる相棒にまたがり、ボクは国道へとつながる峠を上り始めた。
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