デジタルカメラなら、まずフィルムを持たなくていい。その場で画像を確認できるので、必要のない画像は削除もできてしまうのでお気楽だ。だから、なんでも気になったものにレンズを向けて、どんどんシャッターを押してみよう。シャッターを押した数だけ思い出の数も増え、同時にあなたの写真のウデも上がっていくことだろう。そこでセンエツながら、写真を撮る際のヒントをちょっとだけお話したいと思う。
まずツーリングに出たら、気になったものは何でも撮ってみよう。気心知れた同行者はもちろん、おいしい食事、青空に浮かぶ雲や光を受けて輝く路面だけでもいい。
そして休憩でバイクを止めたとき、愛車を振り返ってみてみる。いろいろな構図からレンズを向けてお気に入りのアングルが見つかったとき、バイクは普段街なかでは見たことのない表情を見せてくれるに違いない。
たとえば夕景の空をバックにバイクを撮影してみる。最近の高性能なカメラでは、ほとんどの場合ハイライトとシャドウの中間の露出を自動的に選択するため、メリハリのない写真になりがちだ。そこで露出補正の出番。空の露出を基準に撮影すると、バイクはシャドウ気味になり空の表情が浮かび上がることになる。
さらにバイクの存在感を立てるため、ストロボを使う。ただしそのまま発光させてしまうと雰囲気はぶち壊しになる。そこで半透明のテープなどをストロボの発行面に貼り、光量を調節しながら好みの光のバランスを作ってみよう。その場で画像が確認できるデジカメなら、こんなトライ&エラーも楽しいものだ。 |