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ツーリング北関東エリア　埼玉県・秩父

街の中心に位置する秩父地方の総社

秩父市の中央、柞(ははそ)の森にある秩父神社は、2000年以上も前に創立された関東屈指の古社。三峯神社、宝登山神社と並ぶ秩父三社のひとつで秩父地方の総社でもある。現在の社殿は1592年に建造されたもので、権現造りの本殿、幣殿、拝殿は豪壮な美しさを放っていた。毎年12月に行われる秩父夜祭もここの例大祭として有名。道を挟んで並ぶ秩父まつり会館には、秩父夜祭の豪華けんらんたる実物大の屋台が展示されている

←国指定重要無形民俗文化財の秩父夜祭。今年も例年通り12月2日宵宮、3日大祭の日程で行われる。日暮れを合図に屋台のぼんぼりに火が入れられ、尺玉花火の打ち上げもある

標高1100mにある三峯神社は、村営駐車場から徒歩15分。約1900年の歴史を持ち、神社の東方に位置する雲取山、白岩山、妙法嶽の3つの峰が連なることから三峯神社と呼ばれる。境内には日帰り入浴のできる三峯神の湯もある

大地の恵み、伝統の技250年の歴史を持つ名酒

観光酒蔵「酒づくりの森」は美しい森に囲まれた、地酒「秩父錦」の醸造工場。250年の歴史を持つ清酒秩父錦の蔵元・矢尾本店に酒蔵資料館、さらに清酒・焼酎・ワインの醸造蔵とびん詰工場のほか、清酒、焼酎、ワインのきき酒販売も行なう観光物産館も併設されている。500点を超える展示物が酒造りの歴史を伝えてくれているが、とくに直径6尺もある木桶で仕込みを行う人形を使った再現風景は必見。予約をすれば清酒醸造蔵見学もできる。資料館のみ有料で、大人200円。当然だけど、運転する人と未成年は飲んじゃダメですよ！　TEL 0494-22-8787

武甲山の横を流れる浦山川を、浦山ダムでせき止めてできたのが秩父さくら湖｡貯水量は東京ドーム約47杯分にあたる5800万m³。ダムの高さは重力式コンクリートダムとしては日本で2番目に高いそうだ。ダムサイドの浦山ダム資料館「うららぴあ」でそのすごさを勉強しよう（入館無料）

秩父の風土で培われた「味」と先人たちの「技」

そばの里・荒川村には120軒あまりのそば農家があり、開花期（秋そば：9月中旬から10月上旬／春そば：5月下旬から6月上旬）になると、村のあちこちでそばの花が満開になる。山間に咲き乱れるのどかな風景は日常とは違う空間をもたらしてくれる。そのそばを石うすで挽いて、打っていただくことができる「そば処・あらかわ亭」でそばを味わうもよし、隣接するそば道場でそば打ちを体験をするもよし、そばざんまいを楽しむことができる

←「懐かしい思い出」という花言葉を持つそばの花は、その言葉のとおり、白く小さいそぼくな美しさ。畑一面を花に覆われたそば畑は本当に感動もの、心が洗われます。ちなみに、花のあとにできる黒い実のからを取り､粉に挽いたものがそば粉

そば打ち体験

地元のおかあさんの手ほどきを受けながら、そば打ちを体験（要予約）。自分で打ったそばは、いうまでもなく格別の味です！　ここでは、そば打ち名人の資格検定もあって、堂本光一も有資格者として名が連ねられていた

←秩父鉄道武州中川駅から徒歩2分のところにある「あらかわ亭」。食事のできるそば処とそば道場がある。そば打ち4人前セットは4800円。TEL 0494-54-1251

←挽きたて・打ちたて・ゆでたては「ウマイ!!!」のひとことに尽きる。つゆもウマイが、薬味に添えられたゆずの香りと、そばの香りが絶妙。のどごしがよく、ついつい食べ過ぎてしまいました……

史跡あふれる奥秩父歴史を見てきたその山々

見逃していまいそうなほど奥ゆかしいたたずまいを残す栃本関所跡。戦国時代に武田信玄が十文字峠路と雁坂峠路の合流点に設置し、秩父を行き来する通行人の取り調べを行なっていたという。場所は国道140号を旧道にそれて、勾配のきついワインディングを進む山側に建つ。ここから望む山並みは、いつの時代もかわらない情緒とそぼくさがある

大滝村の山奥でパン屋さんを発見！　おいしい香りに誘われて「光の村のパンの店」へ入店。大滝村にある全寮制養護学校の生徒さんたちが作ったパンが、ここで販売されている

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