バイクツーリング情報
GooBike.com
Goo-net.com Goo-net.com サイトマップ サイトマップ お問合せ お問合せ
バイクを探す
パーツを探す
バイクを知る
駐車場
保険/ローン
免許/盗難補償
買取
コミュニティ
ツーリング
基礎知識
首都圏エリア   |   北関東エリア   |   東海エリア   |   関西エリア   |   九州エリア
ツーリング バイクツーリング情報ページ。アクセス方法やツーリングレポート、おすすめスポット情報満載です。
TOP > ツーリング > 北関東エリア
ツーリング 北関東エリア 長野県・蓼科、諏訪湖
ツーリングレポート
あえてシーズンオフに国内有数の観光地へ
 夏休み明けの信州は、紅葉が始まるまでのわずかな間、本来の静けさを取り戻す。にぎわいのない観光地はさみしさがよりいっそう強まり、旅の楽しさを半減させてしまう側面もある。だが、雲上のワインディングロードをひとり占めできる快感は、何者にも代えがたい。だからボクはCB750を駆り、シルキーワインディング「ビーナスライン」を目指した。
 大型台風が近づいていた。天候は不安定で、けっしてツーリング日和などではない。夏の名残りの日差しを浴びて走っているのに、シールドには雨粒が付くといった状況。
 だが、気持ちは沈まなかった。ダンプに時折ゆく手をはばまれるものの、行楽のクルマはほとんどなく、国道さえも一定のペースで走ることができるのが、とてもうれしかったのだ。
 武石方面へ県道62号に入り込むと、行き交うクルマはさらにない。風になびく稲穂の波が、風景に動きをもたらしているだけだ。道が山間の様相を呈してしばらく進むと、県道の美ヶ原公園西内線の分岐。そこを左に折れる。いきなり急峻な山道となる。次々と現れるヘアピンカーブをクリアするたびに、標高はグングン上がっていく。両側には白樺の林が続く。白樺平の名に偽りはない。
 山上の美ヶ原は、標高約2000m。広々とした高原地帯にはいくつもの彫刻が立ち並ぶ野外美術館がある。また、北アルプスの山並みを見渡す眺望も圧巻だ。ところが、それらすばらしい展望は深い霧のなかだった。
 風も強く肌寒い。雨じゃないのがせめてもの救いかな。そんな状況にも関わらず、ちらほらと観光客がいるのには驚いた。ボクと同じようにツーリングで訪れているライダーもいる。そういえば、こんなオフシーズンのしかも平日にも関わらず、何台かのツーリングバイクと擦れ違ったっけ。
 美ヶ原台上はビーナスラインの北の起点。ここから茅野までのおよそ75kmが通称「ビーナスライン」だ。かつてはかなり高額な出費を強いられた有料道路だったが、3年ほど前に無料化された。おかげで、気軽に走れるツーリングコースとして身近になった。
 濡れた路面に気遣いながらも、ボクは喜々としてCBを走らせた。落合の分岐を右に折れると、いよいよ高速ステージだ。
温泉とワインディングはライダーのごちそうだ
 しかし……目の前に鉄のゲートが立ちふさがる。「えっ?」なにが起きたのか一瞬判断できなかった。我を取り戻して近づいてみると、「落石のため通行止」とある。
 たしかに数日前にも、大型台風が日本列島を縦断した。土砂崩れが起きたとしても不思議じゃない。事前に調べてこなかったボクのミスである。けれども、こんなハプニングもまた、ツーリングのワンシーンだ。
 和田峠側に回ってみようと、県道を下った。国道142号に出たところが和田村の中心である。ここはかつて、中山道の宿場町だった。木曽の妻籠や馬籠のように完璧に過去にさかのぼった雰囲気じゃないが、古い家並みが点在する風情に往時を垣間見ることができる。
 ……村のはずれで休んでいた。一週間ほどの信州ツーリングの途中だった。木陰に腰を下ろしているボクのもとにひとりの農家のおばさんが歩み寄ってきた。収穫してきたらしい野菜を詰め込んだ大きなカゴをしょっていた。「暑いね〜」と声をかけながら、トマトをひとつボクに手渡してくれた。礼をいってすぐにかぶりついた。とても懐かしい味がした……十数年前の夏の、そんな記憶がよみがえった。
 和田峠側のゲートも閉ざされていた。しかたないか……。白樺湖方面へと向きを変え走り出す。じつは、ビーナスラインのハイライトと呼べるのは、霧ヶ峰から白樺湖までの区間。南斜面の稜線を辿る道からは諏訪の街を一望できる。そして、その向こうに南アルプスと富士山を遠望する絶好のロケーションが広がる。程よくカーブするシルキーな道もお気に入りだ。
 霧ヶ峰は、文字どおり霧に包まれていた。期待していた風景はかすかにしか見られなかったが、CBのスムーズな走りが道の状況にシンクロし、その心地よさに、アクセルを開けることに夢中になっていた。
 いくつもの露天風呂を備えた「小斉の湯」が今夜の宿だ。蓼科温泉の一角にある古くからの旅館で、もちろん源泉かけ流しである。無色透明の湯に首まで浸り、「うー」とか「あー」とか一声うなれば、まさに極楽。おやじくさいといわれようが、えもいわれぬこの気持ちよさは捨てられない。
 目覚めると、雲間に青空が顔を出していた。よし!とばかりにビーナスラインへと走り出した。だが、車山に近づくころには、またまた深い霧に包まれた。台風の接近を思わせるように、強い風も吹きつける。走ることに欲求が溜まっていたボクは、諏訪湖へと駆け下りるワインディングへと向かった。
<< TOP ツーリングレポートスポット情報アクセス&MAPパートナーをじっくり観察  
バイクを探す | パーツを探す | バイクを知る | 駐車場 | 保険/ローン | 免許/盗難補償 | 買取 | コミュニティ | ツーリング | 基礎知識
株式会社プロトコーポレーション 会社概要 |  プライバシーポリシー |  広告掲載について
COPYRIGHT(C) PROTO CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.